テンプレSEKEEEEEEE
ミストが神であるアンドロメダを殺せた理由の一つに、二百年前の罰当たりにもほどがある事で有名な、神殺しの生物学者 ジェイル・ハッシュバルトの著書『神について』の神が心臓と脳を復元できないことが書かれていた「三章 神の殺し方」を読んでいた事があった。
彼が天寿を全うできたことは、この世界で神が畏れられているものの絶対とは思われていない理由の少なくない部分を占めているだろう。
ミストは目の前にある色違いの半球を拾い上げ、「母なる大地」による雑草の異常成長でできた茂みを見る。
「出てきていいぞ」
ガサガサ
茂みから音を立てて、槍を持ったフリフリの高そうな服を着た銀髪狐耳美幼女、ララが出てくる。
アンドロメダの脇腹に突き刺さった白い閃光は、転生ゴブリンの魔石から作られた「黒炎の槍」という魔導具の黒炎にララの聖水を混ぜ合わせた事でできた、天然物は存在しない「滅」属性の斬撃的な光線である。
ララは挙動不審気味に疑問に思っていた事を口に出す。
「あ、あの、さっきの女の人って人間じゃないんですよね?何なんですか?命中したらメチャクチャレベル上がったんですけど……」
「あ、やっぱりかなり経験値になるのか。
アレね、神なんだ。名前はアンドロメダ」
「…………は?」
ララが間の抜けた声を出す。
次に慌てた様子になる。
「え、アンドロメダってアレですよね、ペルセウスの嫁の。
ヤバくないですか?絶対に復讐に来ますよ」
ララとは逆にミストは落ち着いている。
「大丈夫大丈夫。
あ、今死んだわ」
「え?」
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黄金龍の寝床。
轟々ッ
「ガ…ハァッ……」
黄金龍の咆哮がペルセウスに直撃する。
ボゥ
黄金龍の目の前にある炭のようなペルセウスの焼死体が光になって消えていき、青白い玉が残る。
黄金龍は全く気に留めずに右足を振り下ろす。
青白い玉のあった場所に足の型ができたのを確認し、黄金龍はその場に突っ伏して浅い眠りについた。
黄金龍は気づかなかった。
自身の足が青白い玉と接触する直前にあるスライムがその玉と共に消えた事に。
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ミストの足元に【次元門】が現れ、そこから青白い玉を持った灰色のスライムが出てくる。
ミストはスライムの持っている玉を手に取り、手元の二つの半球と一緒に【鑑定】を使う。
結果、海のような紺色の半球は〈大海之怪鯨の宝珠〉、金色の半球は〈天鎖の星姫の宝珠〉、青白い玉は〈破邪之英雄の宝珠〉だった。
(宝珠とかスキル名がまんまなのは置いといて、
ちょうど半分に割れてるから普通は魔石にもならないのに強力なスキルが片方ずつ入ってるって、御都合主義すぎるでしょーーーー!!!
御都合主義SEKEEEEEEEッッ!!!)
その後、魔の森にそれらを鑑定したララの絶叫が響き渡った。
次回は登場人物の説明的なのにします。
作者が、「こいつのステータスは書いた方がいいな」と思った奴のステータスを出します。




