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異世界に行く羽目になった死んだフリの天才  作者: ブルータス
成長編
50/68

vs切り札バレ済み神 1


いやー、まさかアンドロメダだったとは……。

そこはアテナだろ!

アテナだったらメジャーだし強そうだから迷わず逃げたけど、アンドロメダはマイナーな上に戦闘系じゃなそうだから悩ましい。

まぁ、まずは【鑑定】しよう。


鑑定!


《【神力】によりステータスの閲覧はできません》


ウザッ、虚飾破壊!



_______________



*アンドロメダ*


種族 中級神


レベル48


魔力 3682650000/3700000000


スキル

魔力循環(熟練度 16732)


神級スキル

神力(熟練度 20837)

【眷属化】【神力障壁】【神眼】【神威】【神権】【復元】……


大海之怪鯨(ティアマト)

【完全顕現】【完全制御】


天鎖の星姫(アンドロメダ)

【完全顕現】


称号

[元 ポセイドンの眷属][英雄の妻][神]



_______________



……何だろうか。まるで、お話の後の方で判明する筈の事実に最初に辿り着いてしまったかのような感じだ。

……【大海之怪鯨(ティアマト)】とか、たぶん神話の英雄がよくやるという「倒した敵は俺のヨメ」が関連してるんだろうな、ペルセウスが倒したのは鯨みたいな怪獣って聞いたことあるし。

絶対これは負けそうになった時に、「使いたくはなかったが……」とか言って使われるヤツだよなー。

……複数持ってると1個より圧倒的に強そうだから不思議だ。


『こいつ、いくつ赫◯を持ってやがるんだ………ッ!!?』

ってヤツだな。


魔力の方は俺の四分の一くらい。

黄金龍よりも低いな。

というか黄金龍スゴいな、今じゃ俺の方が高いけど……プフッ!超愉快だ!


「聞いてますか?

貴方がニュクス様なのですか?」


あ、返事してなかったわ。

子供っぽく言わないとな。


「??ニュクス様というのが何なのかは知らないけど、さっき闇色のオーラを噴出してたのはこっちだよ」


そう言って復讐成り上がり主人公を指すミスト。


「そうですか」


キュゥウン


アンドロメダの金色の瞳が光る。

【神眼】で俺と復讐成り上がり主人公のステータスを見ているようだ。

幸い俺は常に【究極偽装】でステータスを"子供にしては強い"程度にしてるのでバレないだろう。


…キュウゥン


アンドロメダの瞳から光が消える。

アンドロメダは考えをまとめていた。


(魔力は少ないですね。なるほど、正攻法ではなく【反転】の二重使用による一時的なものでしたか。しかし、あのステータスでここらの魔物を相手に無傷なのは………まさか!!【神眼】を欺くスキルを持ってるのでは!?)


アンドロメダは再びミストの方に目を向ける。


「貴方はステータスを偽装していますね。そのステータスでこの辺りの魔物を相手にするのは不可能です。偽装を解いてください」


うわー、ステータス低くし過ぎた。


「えっ!?勝手に人のステータス見たんですかッ!!?

その上「偽装を解け」なんて横暴過ぎるでし…」


シャラララッ


ミストが白々しく抗議している最中にアンドロメダの前の虚空から金色の鎖が放たれる。


パリィイ


「な、何を!?」


ミストは【雷神化】の【電動飛翔】を使って躱し、わりと本気で抗議をしようとするが、


「……やはり。

年に合わないその身のこなし、ステータスの偽装、消費魔力の多さ、そして神魂の魔力……貴方がこの近くで感知した"憑き神"のようですね」


うわっ、バレた。

なんだか弁明不可能な証拠を揃えられてしまったようだ。


「いや、転生直前に神を殺しただけのただの転生者なんだけど……」


「転生直前?魂の打撃程度で神が死ぬが無いでしょう。嘘を吐くのならもっとマシなものにするべきでしたね!

貴方を神の禁忌を犯した者として裁かせてもらいます!」


ジャララララララッ


十数本の鎖が襲いかかってくる。

ミストはそれらを新たに手に入れた【歪曲】で軌道をねじ曲げてあらぬ方向へ飛ばす。


「うわー、冤罪ってムカつくな」


こいつ絶対許してやらん!


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