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異世界に行く羽目になった死んだフリの天才  作者: ブルータス
成長編
48/68

vs復讐成り上がり主人公 4


ジュゥゥウウウ


真が「破壊の咆哮(デストロイ・ゲート)」で負った火傷が音を立てて消えていく。


(【光魔法】と【生命力強化】で容体を快方に向かわせて【万物流転】で効果を促進させているのか?やっぱ便利、というか多様性?万能?……便利でいいか。)


シュゥゥ


しばらくして真の火傷が全て消え、真は口を開く。


「……いいのか?俺に回復する時間を与えて」


「……え?……ああ、うん、魔力練ってただけだから」


そう言ってミストは破壊の魔剣(サクリファイス)を真に向ける。


連続(れんぞく)破壊の咆哮(デストロイ・ゲート)!」


ボボボボボボッッッ


十数発の光弾がサクリファイスの開かれた口のような部分から放たれる。

しかし、真は全く動じていない。


希望之王(ウリエル)、完全顕現。風竜之翼、聖装!」


ピカァァアア

ヒュォォオオオ


真の全身が光り輝きその光から翼と輪が形作られ、光の翼が後から作られた風の翼と融合し、紋様の浮き出た白い翼となる。


紋様の浮き出た白い翼が光弾を次々と弾いていく。


「うわぁ、トドメ刺した方がよかったかも。電動飛翔(ライトニングホープ……!?」


ミストが神雷を全身に纏って真に突撃しよう……とした時に異変に気づく。


「身体が、動かない……!?」


全ての光弾を弾き終えた真が得意げに告げる。


「万物流転でお前の周りの空気を固めさせてもらった!もう動く事も転移もできないぞ!」


真はそのままミストの元へ走ってくる。

ミストは落ち着いた様子でそれを見ている。


「なるほど……。電動操作でもダメか。なら!」


そう言って左手を頑張って僅かに動かす。


《対象の破壊に成功しました。空気が個体から気体に戻ります》


ミストが感じていた身体の違和感が無くなる。

サクリファイスを地面に突き刺す。


(よし!あっちは気づいていない。雷神化10億、さらに超圧縮!

1 3 キ ロやーーーーッッ!!!)


バリィィイイ

ギュンッ


ビュンッ


ミストは即座に織春からの突きの構えを取り、織春に消費魔力10億の超圧縮【雷神化】を使い、心の中で技名を叫びながら突きを放つと同時に織春を変形させる。


「な、にィィイイ!?」


真は本来動けない筈の敵が放った凄まじい速度の突きに二重の意味で驚愕の声を出し、放心する。


真の叫びも心情も全く気にせずに距離を縮めていく織春の切っ先。

切っ先が目前に来た時、真は正気に戻る。


「歪曲!」


カクンッ


突然、真の胸に向かっていた突きの軌道に僅かにズレが生じる。

真はそこを見逃さず、


「風竜之爪、聖装、天竜爪装ぉぉおおおおお!!!」


自身の使える最高の魔装を使った剣で織春を(なな)めから叩く


ガガガガッ


「天竜飛爪ぉぉおおおお!!!」


ズドーンッ


諦めずにねじ込もうとして来る織春にダメ押しとばかりに斬撃を放って、吹っ飛ばす。

危機を逃れる事ができたことで安心した直後、


ガシッ


「は?」


「はい、勝った♪」


後ろに転移したミストが真の頭を掴む。

ミストはそのまま【強奪】を発動する。


《【万物流転】の一部の【強奪】に成功しました》


《【歪曲】を手に入れました》


「残りは少しずつやるか。砂縛天星」


ボッ


ズッ


真の頭から手を離した直後、頭を掴んでいた右手から圧縮磁力球が放たれ、真は砂鉄の中に封じ込められる。


「うぁぁあああああッッ!!!」


グッ


「あ……あぁ……」


生け捕り用なので死なずに済んだようだ。

危なかった。


「迷宮」


ダメ押しで鉄塊を「迷宮」に入れておく。

……おっ、西に配置した「マグネットスライム」から髪の長い女を発見したという報告が!


「よし、逃げよう!」


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