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異世界に行く羽目になった死んだフリの天才  作者: ブルータス
成長編
42/68

テンプレは誘発させるもの

貨幣価値

銅貨 =10円

大銅貨=100円

銀貨 =1000円

大銀貨=2000円

金貨 =5000円

大金貨=1万円

白金貨=10万円


かつては鉄貨(=1円)と聖銀貨(=100万円)もあったが戦時中に武器になって以降、使用されなくなった。

魔の森で【次元門】を使い、前に行ったアッセル公爵領の路地裏に出る。

そこからすぐにララの泊まっている場所に行こうとして気づく。


あっ!

俺、あいつがどこ泊まってるのか知らねえわ。

俺が泊まる必要が無かったせいで受付嬢の人のオススメという手がかりも無いし………。


まぁ、別にやろうと思えば「眷属パス」で本人に聞く事もできるし、さらに言えば「眷属パス」を通じて向こう側に続く【次元門】も作れる。

ただ、こういうのは探すのが楽しいのだ。


とりあえずアッセル公爵領その物である街、アステルムの商店街を歩くことにする。



-------------------------



ジュゥウ


他と比べ物にならない匂いをまき散らすオーク肉の串焼きとそれを焼く店主が目に入った。


ゴクンッ


強い香りで唾液が湧き、ミストの喉がなる。


「オッちゃん、串焼き二本くれ」


「おう、二本で大銅貨四枚だ。デカいけど食い切れるか?」


チャリンッ


ミストが【空間収納】から大銅貨を右手の指で一枚ずつ挟んで抜き取って店主に渡し、店主が足と同じくらいのサイズの串焼きを二本渡す。


「連れと合流する予定だからたぶん大丈夫だ」


「そうか。熱いうちに食ってくれよ」



ガッ

ブチブチチッ


商店街を歩きながら串焼きにかぶりつき、食いちぎる。

味わいながら噛むと肉汁(旨み?タレ?)が溢れ出てくる。

言葉では言いにくいが、間違いなく前世の高級焼肉店の焼肉に近い美味さだ。


すまん、オッちゃん。

連れがいるとは言ったが、あれは本当だ。

全く食わせてやる気はないが。


ガッ

ブチブチブチチチッ

……………

………


ガッ

ブチブチチッ


ガッ

ブチブチブチブチチチッッ


完食してしまった。

まぁ今世で食った中で二番目ぐらい(一番は地竜ステーキ)の美味さだからな。

そもそも俺の性格からして人に物を与えるなんていう無益な事を自分の分を削ってまでやるわけが無い。

最初から大体予想できていた事だ。


肉のこそぎ取られた串をどうしようか悩みながら歩いていると、前方に俺の父親と同じくらい上等な服を着た青年を中心にした集団が見えた。

【鑑定】してみると、なんと青年の名前は「クセリウス・アッセル」で[公爵家長男]という称号を持っていた。

おまけに周りの者たちのステータスも上位ゴブリン位ある。


今の俺が着ているのは与えられている服を少し汚しているものだ。

おそらく貴族とは気づかれずに済むだろう。


なら、ちょうど串をどうしようか悩んでいたので売名ついでに消費する事にする。


プラプラッ


俺は青年を中心にした集団に、タレの滴る串を持った手首をプラプラしながら近づいていった。



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