ゾーン突入!秘訣はキレる事。
気付いた時には、真上に金色に輝く太陽があった。
そして本物の太陽と被るようにその先にいる黄金の鱗を持つ龍を見て、俺は悟った。
黄金龍を呼び寄せてしまったのだ、と。
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*ゴルディアス*
種族 白㷔神龍
レベル89
魔力 8372382700/8372000000
スキル
爪術(熟練度 9371)
魔力循環(熟練度 11923)
【魔力回復】【魔力鍛錬】
魔力強化(熟練度 7392)
【身体強化】【感覚強化】
固有能力
王威(熟練度 8736)
神級スキル
太陽之竜王
【完全顕現】
称号
[神殺し][龍の王][黄金龍][魔の森の主][八皇龍][最古の龍]
隠し称号
[幸運な竜][勇者の相棒][封印の守護者]
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……格が違うな。
魔力以外で張り合えない、いや魔力が張り合えているのが異常なのか。
なんにせよ【単独近距離転移】は間に合わない。
防御しないと、死ぬ。
「虚飾、強欲・不完全顕現!織晴、『千手モード』!雷神化!」
ミストの全身から以前より量の多い黒いオーラが吹き出して右肩で二枚の翼となり、それを織晴が形作る大量の手が埋め尽くす。
それらの腕はミストの周りを囲い、ミストを守るように迫り来る太陽に全力で備える。
そして激突する。
ジュゥゥウウウウウ
太陽は次々と「黒雷神の腕」を焼いていき、やがて腕の囲いが薄くなっていく。
ジュッ
「グゥッ!!」
ジュジュッ
「ガアッ!!!」
腕の囲いの隙間から光が突き刺さり、少しずつ隙間の数が増えていく。
(クソぉぉおおお!死ぬのはよくないけど許せる。だが、こいつの遊び半分なんかで殺されてたまるかぁぁああああ!)
「来い、サクリファイス!破壊神降臨ッ!」
轟々ッ
ギュギュッ
ミストの全身から新たに赤黒いオーラが吹き出し、「黒雷神の腕」のサイズがコンパクトになる。
危機的状況と理不尽に対する怒りにより極限の集中状態になったミストは、「ノーリスク破壊神降臨」を発動し、その集中力で【雷魔法】の電気信号による肉体の操作をほとんど本能で物にし、さらには「黒雷神の腕」の圧縮の密度も上げたのだ。
ヒュンッ
それらをやった直後、【超反射】が発動しようとしていた【単独近距離転移】が発動し、ミストは転移する。
黄金龍の真上へ。
(吠え面かきやがれぇぇええええ)
ブォンブォンブォンブォンブォンブォンブォンブォンッッッ
百数十まで数を減らした「コンパクト版 黒雷神の腕」が赤黒いオーラを纏いながら黄金龍の頭へ一斉にフルスイングされる。
『何ッ!?人間風情が……ッ!!太陽之竜王、完全顕現ッッ!!!』
ボボボボッ
黄金龍が初めて言葉(口からではないが)を発する。
黄金龍の周りと両脇に金色の炎の鱗と4本ずつ合わせて8本の爪が出現する。
ドドドドドドッッ
ミストの必殺の技が黄金龍の金色の炎の鱗に叩き込まれる。




