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歴史を書き直す大蛇  作者: Kinra
11/11

11◆リセット

  再び目を覚ました許中尉は、分隊の寝室の中で横になっていた。


  テレビがついてる。蛟級艦の襲撃や、D-5システムの一時中断などのニュースを放送してる。続きを観ていたら、住民の三分の二以上がヒューマノイドだったこととか、総統がD-5によって作られた擬似人格だったこととか、飛竜級・蛟級などの航宙艦が建造された経緯とか、次々と詳細に報道された。


  フランク・ファーレンハイト中尉の戦死も報道された。許の記憶とは一致する。E-0が55分隊の屈隊長を釈放し、D-5へ帰したとのニュースもあった。喜べる事なのかどうか彼にも分からない。


  居住エリアはさぞ大混乱だろう。毎日会ってる人々は殆どヒューマノイドだった――自分自身すらもヒューマノイドだったりする。今までの人生は全て、平和と全体の存続を維持する為の嘘でしかなかった。


  2時間もの特集の最後で、ようやくキャスターが言及したのだが、E-0のヒューマノイドは全員D-5から撤収していて、残ったのは一人の監察員だけだったらしい。


  「……漁夫?」許は目を丸くした。


  画面に映った少年の風貌をしたヒューマノイドは、今にも泣き出しそうな表情だった。「ボクたちの……ボクたちの指揮官が残るはずだったけど……けど……自分でも見てられないほど、間違った対策を重ねたって言ったから……新しいD-5が引き継いだら、彼女を送り出したんだ……」


  ファーレンハイト中尉の声が心の中を過ぎる。なに泣いてんだ?気持ち悪ぃ。


  おかしい点に気付くのはその後だった。新しいD-5?つまりD-5は本当に取って代わられたということか?しかも、E-0にではなく?


  彼は立ち上がって、制服を着た。アーカイヴ室に行って、ログをよく調べておこうというつもりで。もしログがまた改竄されたなら、今度は彼があの幼顔の記録士をボコボコにしてやろう。そして、あの白というアーカイヴ管理課の秘書にもドナりつけてやろう。これらの行動が何一つ役に立ちやしないと分かっていても、28年の歴史を誇る人類の心のためにも、彼はやるしかない。

【登場人物のおさらい】


青 Qing

D-5の記録士(アーカイヴ・コーポラル)で、女性型ヒューマノイド。元ネタと同じく白の部下にして、妹分として扱われている。Kinra作品の中で一番バラバラにされたヒロインだと思われる。


白 Bai/「薬屋」

D-5のアーカイヴ管理課の秘書。軍での階級は少尉。正体はE-0の工作員。元ネタと同じ、許とは知り合いなのだが、恋愛関係では無かったようだ。


許 漢文 Xu Hanwen

D-5防衛部左翼防衛部隊第55分隊副隊長。階級は中尉。元ネタよりクールなイケメン。ファーレンハイトからはアニキと呼ばれている。


フランク・ファーレンハイト Frank Fahrenheit

D-5防衛部左翼防衛部隊第55分隊副隊長。階級は中尉。軟派な熱血漢。元ネタの高僧とは水没してしまう以外の共通点が無い。


屈 正則 Qu Zhengze

D-5防衛部左翼防衛部隊第55分隊長。階級は大尉。たった一人真相を知ってしまったせいでこの世から脱落したという点は元ネタ通り。ただし本編に登場無し。


防衛部長

D-5の防衛を仕切る最高責任者。怒りっぽいヘタレ。


ウッズ外防局長 Woods

D-5艦外防衛局の長官。防衛部長よりも年上のベテラン軍人。元ネタと同じく歴戦の猛者だったらしいが、今はヘタレ。


内防局長

D-5艦内防衛局の長官。軍事学校時代、情報局長とは仲のいい先輩と後輩だったが、後輩よりヘタレっぷりが顕著。


情報局長

D-5情報局の長官。何気に冷静沈着な人だが、どっちかというとやっぱりヘタレ。


指揮官

第124貨車部隊のある分隊長。モブの癖に目立ちすぎる。


総統

D-5の最高指揮者。一人称が「余」な所が敗因だった気がする。


「漁夫」

男性型ヒューマノイド。元ネタと同じ、屈さんをバカにする傾向がある。白さんの元ネタにも同じ職業の人がちょこっと登場してるので、彼女とチームを組ませた。アンドロイドなのに泣き虫。

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