弄ばれるヤキニクのキモチ
何も見えない。
何も聞こえない。
電源、落ちてる?
あらやだわ、体も動かないじゃないの。
俗にいう金縛りってやつかしら?
俺氏専用デバイス、巨大ロボットだか
人型汎用兵器だかを動かせそうな設備満載の椅子の上で
俺は只今、動けない状況にある。
最初は停電かと思った。
足元にはむき出しの配線とかが這い回っているので、
この真っ暗闇の中動き回るのは得策ではないが
予備電源が復旧しない以上、仕方なし立ち上がろうかとも思った。
が
― うごけねぇぇぇぇえ!
いやん、声にすらなってないやん・・・。
これは完璧にアレだ、幽体離脱とか5億年どっかで生き続けるアレみたいなやつ。
意識以外がお留守な状態。
落ち着け、落ち着くんだ俺。
こういう時に限ってなんだか背中が痒いような腰が痒いような
どこが痒いのかわからない状態を体感してしまうんだけど。
どっか痒いわ、どこか。
ああ、気が狂いそうだわ、まじで。
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ん?
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カーソル?
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え?なにこれ?
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ULI縺ッ雋エ譁ケ縺ョ莠コ轤コ逧??イ蛹悶r菫??イ縺吶k縺溘a縺ョ繧「繝昴ヨ繝シ繧キ繧ケ讒狗ッ牙ェ剃ス薙〒縺吶? ULI is apoptosis build medium to promote your human evolution . ULI譏ッ邏ー閭槫?莠。荳ュ遨崎★?御サ・菫??イ莠コ鬘樒噪騾イ蛹悶? Uli est aedificate apoptosis medium promovere vestra evolutionem humanam . ULI es medio acumulaciテウn apoptosis para promover su evoluciテウn humana. ULI ist Apoptose build Medium dem menschlichen Evolution zu fテカrdern. ミ」ミサミク ミーミソミセミソムひセミキ ム?アミセム?ミコミク ム??ミオミエミスミオミケ ミエミサム ミソム?ミセミエミイミクミカミオミスミクム ミイミーム威オミウミセ ム?オミサミセミイミオム?オム?コムτ ム災イミセミサム紗?クム
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頭・・・痛い
どうやら知らぬ間に意識が飛んでいたらしい。
そんなに根詰めてゲームする方じゃないんだが、
寝落ちでもしてたのか?
薄ぼやけ醒めやらぬ頭の中で俺は考える。
いいや、そういえばシステムのテスト稼働のためにULIを起動して・・・
バイザーが変なプログラムを映して、
と、いうより目の前で直接文字が流れてるような感覚だったな?
あそこからすでに夢の中か?
ということはテスト稼働自体やっているかは怪しくなってきたぞ?
いい加減起き上がりたいのだが、寝違えたのか体の節々が痛む。
それになんだ?この痛み??
手の甲が少しヒリヒリと痛む。
いい加減目を覚ますか・・・
うつ伏せの状態から顔をムクリと起き上がらせ
ぼやけた視界が焦点を結び、その光景は次第に鮮明になっていく。
猛火渦巻く土色の大地
紅蓮を纏いし人影
鮮やかな朱色に染まった混沌の渦巻きの空には巨大な影が
それは滅亡の色濃い現代大地とは似ても似つかず
ここ、どこだ?
「おい、お嬢ちゃん。
息があるならさっさと安全な場所まで後退するぞ。」
「こ、ここは?」
「クッ!説明している時間がない!」
「ちょ?!」
こちらが茫然と周囲の状況に息をのんでいる間に現れたオッサンは
そのまま有無を言わさず、俺の体を担ぎ上げ、走り出す。
肩越しに丸太を抱えるような格好で乱暴に持ち上げられ、
無遠慮に全力疾走するもんだから肩の骨がお腹にめり込んで痛い!
それにしてもこのオッサン、いったい何者なんだ?
俺自身小柄な方だとは思っているが、それでも身長は170cm手前である。
正しく世紀末覇者の筋骨隆々の体をもってして比較するなら3m近く身長があっても
おかしくないんじゃないか?
それにお嬢さんって何のことだ?
というかまじで痛いし気持ち悪いんですが・・・
だがしかし、オッサンの肩越しに抱えられて見える風景はとても穏やかな物とは思えない。
確かに一刻も早くこの場から立ち去りたい模様。
ほらほら、なんか空から大きな鳥が滑空―
「ち、不味いッ!」
え?
気が付いたときには地面と大地が1回転して、背中に強い衝撃を感じる。
ゴハッ!
肺の息が一気に体外に吐き出され、堪らなず大きく息を吸い込み―
バヒュゥゥゥゥゥゥゥー
猛烈な風が吹き抜けるような音がし、体の周りを温かいを通り越して熱いぐらいの熱風がそよぐ。
息が・・・苦しい
過呼吸気味に呼吸をすること暫く。
鼓動の音が落ち着きを取り戻すまで暫し。
いつの間にか、周囲が土の壁…というよりも穴の中といった具合であり
這う這うの体で深い穴ぼこから何とか抜け出し、周囲の状況を確認する。
それは、先ほどよりも間近で燃え盛っていて
それは、間近では確かに行動を共にした人物であって
ソレは、間違いなく俺を担ぎ上げ、放り投げて俺を助けた人物であった。
「へへ、無事だったよう・・・ダナ」
炭化した四肢の黒ずみは焦げ臭さを誘い
爛れ落ちた皮膚は生臭さを掻き立て
目の前に横たわる肉塊は非現実を連想させ
その肉塊は先ほどまで確かに人影であった。
この瞬間、目の前の光景がどこか遠く
あるいは自分の魂のようなものが遠くに存在しているような
不確かな既視感のような認識の剥離。
悄然と立ちすくむ俺をよそに、その人物は言葉を紡ぐ
「はは・・・そう気に病むな、
一人ぐれぇ救うことができて、良かった・・・。
なあ、アンタ。
一つ頼まれてくれねえか。
俺の胸元に入ってる・・・手紙を・・・ブラックキャロルの・・・ダニエラへ・・・・」
そうしてオッサンは動かなくなった。
何も、わからない。
何も・・・感じない・・・・・・・・
このオッサンは本当に死んでいるのだろうか?
俺は今夢を見ているだけなんじゃないんだろうか?
オッサンは俺を助けるために放り出したんだろうか?
俺は確かにこの瞬間を感じ、生きているのだろうか?
実は焼け死んだんじゃないだろうか?
オッサンは俺を本当に助けたのだろうか?
わからない
ワカラナイ・・・
依然と立ちすくむこと長く
漠然と体を動かくこと緩やかに
漫然とオッサンの胸元に手を差し入れる。
どこか遠い触覚
ソレは生暖かく
どこか柔らかく
でも不自然な感覚で
とても理解しがたい感触
それでも手に残る確かな感触
なぜか煤ひとつ付いていない封筒を手に取り、猛然と足を駆る。
転んだ
痛い
すごく痛い
ワカラナイ
キモチワルイ
グ、ゥエエエ・・・
吐いた
勃然とした変化を前に
確然とした苦しみを感じ
黙然とした姿を拝み
目前の光景が尋常ではないものであることを嫌というほど認識させられる。
体の痛みは本物だ
胃の中の酸っぱいモノは本物だ
手に残る異様な感覚は本物だ
手紙の手触りも
周囲を満たす焦げ臭さも
この鳴り響く轟音も―
―キャオオオオオオ―――――
猛烈な風を感じ、地面に貼り付けにされる。
この風も
大地の渇きも
打ち付けた背中の痛みも本物である。
では一体なぜ?
俺の身にいったい何が??
・・・ULIか?
仮想世界に取り込まれるとか馬鹿な話、
そもそも俺はVRじゃなくてARでやっていたんだ。
全く、本当に何がどうなって。
わけがわからないぜ。
・・・俺はこれからどうなるんだ?
そんな混沌とした様々な不安や感情を胸に、駆け出した方向を振り返ると
あのオッサンは忽然と姿を消していた。