Kiri , Self-Introduction
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ハーレムひゃっほい。じゃなくて、本当に俺がここに入ってもいいのか?
というか、俺が居づらいんだが。
「じゃあ、右から順番に自己紹介していこうか」
因みに今の並び順は右からミレーナさん、フレイアさん、クレアさん、レベッカさん、そしてセレーネさんだ。
「えっと、じゃあ私から。私はミレーナ・クリアノート。職業は一応サブギルドマスターよ。これでもSランクなの。」
サブギルドマスターが職業なのかは分からないが、この世界では専門冒険者以外は大抵、ギルド以外にも副職を持っている。いや、どちらかと言うとギルドが副職なのかもしれない。
「次は私だな。私はフレイア・スカーレット。職業は特殊騎士団で、同じくSランクだ」
後で聞いた話だが、特殊騎士団というのはティリカ達がいる警備騎士団とは違うもので、特殊騎士団は武術、魔法、護衛など様々な事が出来るオールラウンダーの者しか入れないと言われている。
その分、結構自由に行動出来るらしい。
特殊騎士団や警備騎士団は違うと言っても大元は王国騎士団の一つで、他に親衛騎士団と武帝騎士団と魔法騎士団があるという。
特殊騎士団は先の通りで、警備騎士団はティリカやウォルフの様に街での警備を主に担当する騎士団だ。
親衛騎士団は城での警護や王族の護衛。
武帝騎士団は武器の扱いを得意とした戦闘騎士団。これは武器で隊が別れているようだ。
魔法騎士団は名の通り魔法を得意とした研究や戦闘の騎士団だ。これも属性で隊が別れている。
「騎士団が他のギルドに入っていいんですか?」
「あぁ、それか。特に強制している訳では無いからな」
少し気になったので聞いてみた。
もしこれで駄目だったら間違いなく椿は騎士団入りを断るだろう。
「次は私ですね。私はクレア・ハートフィリアです。一応ここの料理人をやっています。ランクはAです」
「「「「ん?」」」」
疑問を持った俺達兄妹。
ハートフィリアというのは確かティリカの姓と同じはず。確かに同じ色の髪してるけども、どことなく顔も似てるけども。
姉妹なのか?
言っちゃ悪いがティリカはちんちくりんだ。それに比べてクレアさんはナイスバディーのお姉さんだ。
いや、でもウチも他人のこと言えないか。と思いながらチラッと桜を見る。
「次は私だね~。私は~レベッカ・ドールで~す。職業は受付嬢で~す。ランクはAだよ~」
「ん?」
これに反応したのは俺だけだったが、これも聞いたことのある姓だ。
ジーフリン・ドール。この人達も姉弟なのか?
「じゃあ最後にこの私!ここのマスターのセレーネ・ルミナス!もちろんSランクだ!」
「「「「んん?」」」」
いやいやいや。流石にないだろ。
ルナのルミナスは偽名だし、本物のルミナスさんかもしれないだろ。
それにルナの姉ちゃんは家出中だろ?……いや、だからこそここにいるのか?
「私達は学園の同期で、ピチピチの二十四歳だよ」
いや、ピチピチて……。
でも二十四歳でSランクやAランクはかなり優秀なんじゃないか?
「次はそっちの番だよ」
と言って一番左の桜を指差す。
それに従って桜も自己紹介を始める。
「桜柊です。職業は料理人?をしています。えっと、ギルドは未登録です」
「桜ちゃん可愛いね~。いくつかな?」
「むっ。十五歳です」
「……ははっ、そっかそっか。じゃあ、次いってみよー」
セレーネさんは地雷を踏んだとばかりに焦りながら次の人へ回す。
「椿柊です。職業は後々騎士団に入る予定です。ギルドは入ったばかりなのでGランクです。一応長女の十五歳です」
「む?何処に所属する予定だ?」
椿が騎士団に入ると聞いて興味を示すフレイアさん。
「私はどうやら魔眼持ちのようなので、ティリカの推薦で警備騎士団に入ると思います」
「あらぁ?ティリカちゃんを知ってるのね」
「はい。やっぱりお姉さんですか?」
「えぇ、そうよ。ティリカちゃんによろしくね」
やはり、クレアさんはティリカのお姉さんだったようだ。
それより他の人は椿が魔眼持ちだということに結構驚いているようだ。
「いやぁ、優秀な人材が入ってくれて嬉しいよ。じゃあ、次」
「……ん。……楓柊。……筆写師。……十五歳、次女。……登録、してない」
楓は俺から降りずに俺の肩越しに自己紹介を始める。
「……それだけ?」
「……ん」
「じ、じゃあ、最後。キミ。やったね、ハーレムだね」
余計なことは言わんで下さい。
「桐柊です。こいつらの兄です。ギルドは入ったばかりなのでGランク。でも、武術はかなり出来ると思います。職業は……む……」
「む?」
「……無職です」
「…………ドンマイ」
止めてくれ。下手な慰めは要らないよ。
「さ、さて自己紹介も終わったし今日はお開きにしようか。四人は三階の部屋使っていいよ。じゃあ、自由にしていいよ、解散」
セレーネさんの言葉と共に皆が自由に動き始める。
ミレーナさんは仕事がまだあると、セレーネさんを連れて奥に消えていき、桜はクレアさんと料理談義を始める。
椿はフレイアさんに騎士団の事を聞きに行っている。
楓は相変わらず俺の背中にいて、俺はレベッカさんに声を掛ける。
「あのレベッカさん」
「何かな~」
「ジーフリンって知っていますか?」
「……そんなゴミは知らないよ~」
「そ、そうですか。何かすみません」
「うふふふ~」
明らかに知っているような口振りだが、相変わらずのニコニコ顔なのに恐ろしく感じる。
これは地雷を踏んでしまったか。
俺は逃げるように三階に行き、既に舟を漕ぎ始めている楓をベッドに寝かせる。
その後、俺も隣の部屋に行きベッドに寝っ転がる。
疲れが溜まっていたのか気付かぬ内に寝てしまっていた。
そして、次の日。
何故か俺は朝から図書館で楓の筆写師の仕事を手伝っていた。
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