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貧乳の良さを知りたい!

作者: 栗野庫舞
掲載日:2026/06/08

気になる女子を明かしたら……!?

 男子高校生のあなたは休み時間、友人の男子数名と、好きな女子について喋っていた。


 あなたが聞かれ、同じクラスの気になる女子のことを言ったら、男子のうちの一人に、えー、お前あんな貧乳のどこがいいんだよと、驚かれた。


「えっ?」


 あなたも驚いて、声を出してしまった。


 すぐにあなたはこの男子に対し、その女子が好きなのに照れ隠しでそういう非難するのかと聞いた。すると彼は、そんなつもりは一切なく、ただ単に巨乳が好きなだけと正直に認めた。


 気になる女子が貧乳だという事実を、あなたはこれまで特に気にしていなかった。それだけに、貧乳のどこがいいのか興味が湧いた。


 その日の下校時には、たまたま昇降口を出る時間が彼女と重なる。


 あなたは一歩踏み出して、あまり話したことのない彼女に声を掛けた。それから、人のいない校舎横にまで来た。


 セミロングヘアの、そこそこかわいい印象の女子。あなたが彼女の姿を見る際、今は胸部の小ささにも目が行ってしまう。


 あなたは彼女に対し、友人達と好きな女子を言い合った際、貧乳のどこがいいんだと言われたことを話した。


「え、貧乳? それ……私のこと?」


 彼女の反応から、自覚はあるらしいことが分かる。


 あなたは本人に答えず、失礼を承知で、貧乳のどこがいいのか教えてほしいと頼んだ。


「どこがいいって……」


 貧乳女子は、顔を赤くして困惑する。


 あなたは相当に失礼だったはずなのに、彼女があなたを非難することはなかった。


「……ちょっと待っていてね」


 そう言って、彼女は背負(しょ)っていたカバンを舗装された地面に置いた。


 それだけではない。彼女はベージュのニットベストを脱いで、赤いリボンを外し、カバンの上に()せた。


 もしかして、胸部を見せてもらえるのかと、あなたは内心すごく期待した。


 あなたに正面を向ける彼女は、夏服である白い半袖ブラウスのボタンを、上から順に外す。


 本当に期待通りでびっくりした。


 彼女が自らブラウス正面を(はだ)けさせて、控えめな胸部をあなたに(さら)した。


「……見て」


 彼女の着用する白いブラジャーには、薄い青の花柄刺繍や小さい白のリボンがついている。かわいらしくて、繊細な美しさも感じた。


 すごく恥ずかしそうな表情のまま、彼女はずっと、静かに、胸部を見せてくれている。


 彼女の好ましい大胆さから、あなたは目を()らせなかった。


「どこがいいのかは、他の人じゃなくて、あなたが決めることじゃない?」


 この彼女の言葉に納得した。


 だから、彼女がいい。こうもあなたは確信した。


 それからは、彼女がブラウスの正面を戻して、ベストやリボンを着直していくのを待った。


「聞き間違えじゃなったよね? 私、あなたが私のことを好きな女子って言ってくれたから、見せたんだけど……」


 そう話す彼女に、あなたはありがとうと感謝を伝えた。


「あの……他にも言うことはない?」


 ある。


 彼女になってほしいと、あなたは告白した。


「……ありがとう。……下着まで見せたんだから、そうじゃないと困るよ……っ」


 赤面しながら言う彼女が愛らしい。


 貧乳のどこがいいのかは、彼女が教えてくれた。かわいい下着に覆われた貧乳を、自ら見せつけてくれるところだと。


 今後もし機会があったら、あの友人に教えてやろうとあなたは思った。


                    (終わり)

すぐ書き終えるものを……ということで書いていたのですが、思っていたより時間が掛かってしまいました。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。もっと書くのに時間が掛かった別作品『ピンクだらけ!』も、よろしくお願いします。

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