八章 覚醒の兆し
同年、十月十七日。
私たちは今日も特訓を行った。
全身が痛んで苦しい。
ここまでくじけそうなのは久々だ。
せめて、せめて剣技を使わせてくれる隙くらいは欲しい。
「グハッ・・・!」
木刀で打たれたアイリアは倒れて声を漏らした。
打たれすぎて頭の中がパチパチする・・・
体から痛みも消えた。私、死ぬのかも・・・
「・・・今日は雲があるのか・・・」
私が雲を見つめた瞬間、私の視界に飛び上がった三郎ロボが入ってきた。
三郎ロボを見た私の体に凄まじい力が入る。
三郎ロボは刺突の構えで私を見ている!動かなければ本当に死ぬ!
私は必死に念じる。三郎ロボの刺突が凄まじい速度で近づいてくる。
「・・・」
私が死を覚悟したその瞬間、私の体があり得ない速度で動いた。
刺突の衝撃からも逃れられた・・・信じられないほど動ける。
攻撃が・・・かわせる!!
「・・・」
三郎ロボの木刀を避けたアイリアは木刀を構えた。
「・・・」
三郎ロボはアイリアが振る木刀を見ることなく木刀で受け止めた。
私と三郎ロボの木刀が接触した瞬間、三郎ロボの木刀が大きく揺れてひび割れると同時に砕けるように折れた。
その瞬間、体の奥底から抑えられないほどの喜びの感情が沸き上がってきた。
「ハ、ハ、ハァ!!ハハ!ハハハ!!」
目を見開いたアイリアは木刀を落として両手を見ながら笑い始めた。
「マ・・・ジ??」
ミッケがアイリアを見て驚きながらそう言った。
「ハ・・・」
笑っていたアイリアは硬直したまま後ろに倒れた。
「大丈夫そう?」
シゼルはアイリアを診る医療班を見てそう言った。
「大丈夫でーす」
アイリアを診た医療班はシゼルを見てそう言った。
午後七時。
私たちは今日も何もできず打たれ続けた。
でも、アイリアだけはあの特訓ロボットに一撃ではあるが反撃していた。
「あれ?今日、少なくない?」
カスミは四方の剣士たちを見てそう言った。
「家族と過ごしたいと考える者が増えまして・・・」
西方剣士団の剣士1はカスミを見てそう言った。
「・・・今日のご飯何だろうね」
ミッケは四方の剣士たちを見て笑みながらそう言った。
「海鮮が続いてたし、そろそろ肉食べたいですね」
東方剣士団の剣士1はミッケを見て笑みながらそう言った。
「おまたせ」
シゼルは部屋に入りながらそう言った。
「今日の飯はステーキだよ」
シゼルは椅子に座りながらそう言った。
「やったね!」
ミッケは四方の剣士たちを見て笑みながらそう言った。
「はい!」
四方の剣士たちはミッケを見て笑みながらそう言った。
次回
九章 覚悟を決める
病室で目を覚ましたアイリアはとあることを決意する




