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五章 ソラ、実家に帰る

同年、十月十六日。

剣神モニークと戦う前に特別な休暇を貰った私は実家に帰るために剣士団寮を出た。

これから北燦雪南部行きの列車に乗って生まれ育った土地オッテンバーに帰る。

ここにある教会はオッテンバー教会。

小さい頃は広いと思っていたけど、今来てみるととても小さく思える。

私はここで世界教皇様と出会い、何年もかけて失語症を克服した。

「久しぶりにきた・・・」

ソラは一軒家程度の小さな教会を見て笑みながらそう言った。

こんな小さな教会で世界教皇様と会えたなんて本当に私は運が良かった。

「懐かしい・・・」

ソラは教会の中を見て笑みながらそう言った。

三人掛けの長椅子が二つ、真ん中に小さな御神体(ごしんたい)が一つ。

老朽化が進んでボロくはなってるけど、しっかり掃除されていて綺麗だ。

「・・・」

ソラは長椅子に座って祈り始めた。

奴は信じられないほどに強かった。

全てが圧倒的だったあの少女と少しだが渡り合えていた。

「・・・ふぅー・・・」

祈りを捧げるソラはゆっくりと息を吐く。

これが最後の祈りになるかもしれない。

生きて帰るなんて思っていては勝てない相手なのかもしれない。


お祈りを終えた私は実家に帰った。

「おかえりなさいませ」

使用人はソラを見て笑みながらそう言った。

「ただいま」

ソラは使用人を見て笑みながらそう言った。

「お荷物を」

「うん」

ソラは使用人に荷物を渡した。

部屋着に着替えてリビングに行くとお姉ちゃんがいた。

「ただいま」

ソラは長女ソフィアを見て笑みながらそう言った。

「おかえり。お祈り済ませてきた?」

ソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「うん、今回はオッテンバー教会で祈ってきたよ」

ソラは椅子に座りながらそう言った。

「ついに暗黒神と戦うのね・・・心配だわ」

ソフィアはソラを見て心配そうに言った。

「心配しないで。最初から生きて帰ってくるつもりはないから」

ソラはソフィアを見て笑みながらそう言った。

「心配どころか吐きそうよ・・・」

ソフィアはそう言うと口を押さえた。

「ごめんね。冗談・・・」

「・・・生きて帰って来なかったらお姉ちゃん、懐剣で喉ついて死ぬからね?」

ソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「やめてよ・・・」

ソラはソフィアを見てドン引きしながらそう言った。

「お姉ちゃんはソラが生きていてくれたらそれで嬉しい。体が動かなくても、意思疎通ができなくてもね」

「・・・」

ソフィアを見るソラはぎこちなく笑んだ。


正午十二時。

私はお姉ちゃんと一緒にテレビを見ながら食事を始めた。

今日のお昼ご飯は超豪華海鮮丼だ。

「じゃーん!」

ソフィアは寿司桶を机の上に置いた。

「美味しそうだね!」

ソラは寿司桶に入った海鮮丼を見て目を輝かせながらそう言った。

「たくさん食べてね」

ソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「・・・」

ソラとソフィアは昼食の前に四つの方角に向かって祈りを捧げて箸を握った。

「あ~ん、ガブッ」

箸を握ったソラは口を大きく開けて海鮮丼を食べた。

「美味しい!」

箸を握ったソラは目を輝かせながらそう言った。

「よかった~」

ソフィアはソラを見て幸せそうに言った。

「そういえば、ママたちって最近帰ってきた?」

箸を握ったソラはソフィアを見てそう言った。

「ううん、帰ってきてないよ」

ソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「小学生になってから一回も会ってないんだけどな・・・」

「まぁ、忙しいのよ。あの人たちは・・・」

箸を握ったソフィアは笑みながらそう言うと海鮮丼を食べた。

「ママたちって私たちのことに興味ないのかな。陛下たちは公務をやめて育児に奔走していたらしいし、キャリッシュさんなんて再婚もせずに家族と住んでいた家に今も住み続けている」

ソラは海鮮丼を取り皿によそいながらそう言った。

「子供を愛しているなら仕事を理由に子供を放置しないと思うんだ」

箸を握ったソラは海鮮丼を食べるソフィアを見てそう言った。

「そうね~・・・」

箸を握ったソフィアはソラを見て苦笑いしならそう言った。

「お姉ちゃんには迷惑かけてばっかりだったね」

箸を握ったソラはソフィアを見てそう言った。

「迷惑なんてかけられてないわ」

箸を握ったソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「・・・できれば、生きていたいな」

箸を握ったソラはそう呟くと海鮮丼を食べた。

「その方がお姉ちゃん嬉しい」

箸を握ったソフィアは海鮮丼を食べるソラを見て笑みながらそう言った。

「私が帰ってきたらさ、ここを出て二人で住まない?」

箸を握ったソラはソフィアを見てそう言った。

「それ、死亡フラグってやつじゃない?」

箸を握ったソフィアはソラを見て笑みながらそう言った。

「最近の死亡フラグはすぐ折れるから大丈夫だよ」

箸を握ったソラはソフィアを見て笑みながらそう言った。

次回

六章 南方の老剣士と出会う

南方剣士団の超ベテラン剣士、イザベル・ド・セブン、登場

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