後日談 勝利の後・・・
「勝利したか。見事だ」
エクスカリナは黄金騎士剣を握ったグリードリヒを見てそう言った。
「どうも」
黄金騎士剣を握ったグリードリヒはエクスカリナを見てそう言った。
「・・・どうした?」
エクスカリナはグリードリヒを見て不思議そうに言った。
「奴にミケラウシュが持っていた不死の力を渡したな?」
黄金騎士剣を握ったグリードリヒはエクスカリナを見てそう言った。
「黒き魔女の権能はテルメスに埋め込んだ。罪を償わせるためにな」
「じゃあ、モニークの力は一体?」
「黒き魔女の権能をモニークが使っていたのか?」
「モニークの体内にあったあの文様は間違いなく不死の力だ」
「モニークが使っていた力が本当に黒き魔女の権能であるなら、億が一とてお前たちに勝ち目はない」
「・・・」
グリードリヒはエクスカリナを見て少し不服そうに黙る。
「そんな顔をするな。お前たちは天律の加護を授かっただけの人間であり、そう大して特別な存在ではないのだから勝てなくて当然なのだ」
「なんかもっとムカつく・・・」
グリードリヒはエクスカリナを見てそう言った。
「考えられる可能性は一つ、金華が黒き魔女の権能を模倣したのだろう。全知全能の支配者に憧れる奴らしい行いだ」
「・・・そうか・・・」
グリードリヒはそう言うと黄金騎士剣を差し出した。
「確かに受け取った」
黄金騎士剣を受け取ったエクスカリナはグリードリヒを見て笑みながらそう言った。
「君たち、金華に勝利した後のことは考えているか?」
エクスカリナは黄金騎士剣を担ぎながらそう言った。
「勝利した後?」
グリードリヒはエクスカリナを見てそう言った。
「あぁ」
「後か・・・まぁ、のんびり余生を送るかな」
グリードリヒはエクスカリナを見て笑みながらそう言った。
「俗世を脅かす存在が居なくなった後、私たち四華は帰るべき場所へ帰らなければならない。現人神が居ては俗世は安定しないからな」
「それがどうしたの?」
「四華が俗世を離れるということは、夜華の現人神である華千﨑 梨々香と銀華の現人神である華千﨑 華も俗世を離れるということだ」
「・・・」
グリードリヒから笑みが消える。
「君たちが命を繋ぎ、高度な文明を得、ここまで繁栄して来られたのは華千﨑 梨々香が居たからだろう?」
「・・・うん」
「文明というのは一瞬で崩れる。野生化に戻った人間は生存競争に負けてすぐに絶滅する。このままでは詰むぞ」
「・・・」
グリードリヒは黙り込んだ。
「・・・ウダウダ話していても何にもならないな。すぐに現世へ戻してやる」
エクスカリナはグリードリヒを見てそう言うと霧を発生させた。
「うん・・・」
グリードリヒは霧を見てそう言った。
ある日、一人の少女が素足で駆け出した。
ありもしない希望を見たのだろうか。それはもう、必死に・・・
少女は雨の中で悲惨な死を目撃した。
家族も、友人も、近所の人たちも、憎き相手すらも皆死んだ。
一人自由を手に入れた少女はただひたすらに歩き続けた。
そして、歩き続けた末に少女は辿り着く。
そこにあってはいけない紫陽花の輪に・・・
この少女の正体?さぁ、誰だろうね。
紫陽花の輪に近づけばわかるんじゃないかな?
華ノ話 第六話-HYDRANGEA RING-
最後まで読んでいただきありがとうございました
七陽の勇者の戦いは一度終わります
次回からは華千﨑 梨々香たちが本気で戦います
次回投稿まで時間を頂きますが次回もよろしくお願いします




