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二十三章 愚者の最期

「再生しろッ!!私はまだ戦える!!」

モニークは願うようにそう言いながら崩れていく。

しかし、私の体は願いと反して崩れていく。

体の崩壊が止まらない・・・凄まじい勢いで崩壊していくッ・・・

「再生・・・」

モニークは上半身が崩れて灰になり、頭が地面に落ちて下半身が倒れると共に右半分が灰になって崩れた。

私は最初から黄金の英雄になどなれなかったのだ。

人間を嫌い、人間を侮蔑し、神になってまで人間に負けた愚か者・・・

まぁ・・・なんと哀れで愚かで情けない生涯だった。


モニークが崩れた・・・灰の中に煌く破片は神核だったものだろう。

「・・・終わった・・・」

歩み始めたソラはそのまま前のめりになって倒れた。

「あぁ~キツかった・・・流石に脚が重てぇ」

キャリッシュは脚を見てそう言うと脚を優しく摩る。

「・・・」

グリードリヒは黄金騎士剣に向かって歩みを進める。

黄金の英雄が使っていた剣・・・どれほどの力があるのか気になって仕方ない。

何かすごい力を感じると思ったが触ってみても何もない。

なにかすごいものかと思ったけど、何の力も感じないただの金色の大剣だ。

「・・・だ、誰だお前は!!」

医療箱を持った北方剣士団の剣士1は日傘を差す何者かを見て怯えながらそう言った。

「・・・」

黄金騎士剣を握ったグリードリヒは振り向いてハッとした。

「・・・」

日傘を差した青眼、ブロンド髪ロングヘア、白色のワンピースを着た女性、テルメス・クレイス・シフィドニツカはグリードリヒを見つめる。

「・・・少しおかしいと思っていたけど、居酒屋に居た占い師がどうしてここにいるのかな?」

黄金騎士剣を担いだグリードリヒはテルメスを見てそう言った。

占い師もとい砲神テルメスは日傘を閉じて再び私を見た。

そして、私に手を伸ばした。

「返して」

テルメスはグリードリヒを見てそう言った。

「そりゃできない。先客がいるんでね」

グリードリヒはテルメスを見てそう言うと黄金騎士剣を見せつけるように地面に突き刺した。

「違う。そのネックレス」

「ネックレス?」

グリードリヒはそう言うと首にかかっているネックレスを見た。

「えぇ・・・っと・・・これお前の?」

グリードリヒはネックレスを外しながらそう言った。

「私の物だった。梨々香にあげたんだけど、梨々香はいらないみたいだから返して」

「あぁ、うん・・・」

グリードリヒはそう言いながらネックレスを差し出した。

「・・・」

テルメスはネックレスを受け取った。

「フラれたの?梨々香陛下に」

グリードリヒはテルメスを見てそう言った。

「フラれたよ」

テルメスはグリードリヒを見てそう言った。

「やっぱり、梨々香陛下は見る目あるな」

グリードリヒはテルメスを見て嘲笑しながらそう言った。

「私との関係、梨々香には聞かないようにね。きっと、メチャクチャ嫌な顔されるから」

「あぁ・・・うん」

グリードリヒはテルメスを見て少し拍子抜けしたようにそう言った。

「あと、エクスカリナによろしく言っといて」

テルメスは日傘を差してそう言った。

「バイバイ」

日傘を差したテルメスはグリードリヒを見て笑みながらそう言うとどこかに去っていく。

「・・・」

去っていくテルメスを見たグリードリヒは黄金騎士剣を見ながら黄金騎士剣を抜いた。

奴はこれからどこへ行くのだろうか。

エクスカリナを知っているということは、エクスカリナがいる場所に帰るんだろうか。

帰る場所も行く当てもなく死ぬまで彷徨い続けるのだろうか。

「朝陽の勇者様、死傷者の回収を・・・」

北方剣士団の剣士1はグリードリヒを見てそう言った。

「うん」

黄金騎士剣を握ったグリードリヒは北方剣士団の剣士1を見てそう言った。

次回

最終章 白魔へと向かう

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