一章 夢
「・・・」
血塗れのグリードリヒは近づいてくる人影を見て冷や汗を垂らしながら息を荒げる。
最近、同じ夢を見るようになった。
全身が燃えるように熱くて、とても苦しい夢だ。
「どうしたの?最近ボーっとしてるけど」
青眼、黒髪ロングヘア、黒いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた女性、カスミ・ローゼ・カーリンはグリードリヒを見てそう言った。
「最近、同じ夢を見るんですよ」
赤眼、黒髪ポニーテール、白いカッターシャツを着て黒い長ズボンを穿いた女性、グリードリヒ・ポリー・ヤングブラッドはボーっと天井を見つめながらそう言った。
「どんな夢?」
「熱くて、とても苦しい夢です」
「へぇ~」
「顔洗ってきます」
グリードリヒはそう言いながら立ち上がった。
神護国歴七百四十一年、十月七日。
中央剣士団に召集された私たちは陛下に謁見する。
陛下から伝えられたのは、剣神モニーク再来の兆しありというという言葉だった。
そして、陛下は研究に進展があったことを私たちに伝える。
「白魔の神気量が計算できました」
赤眼、赤髪ショートヘア、赤いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた男性、華千﨑 梨々香はカスミたちを見てそう言った。
今までの調査で得た痕跡を元に膨大な計算を行い、ついに白魔の神気量を導き出したらしい。
「白魔の神気量は七千八百兆P.Eです」
梨々香がそう言うとカスミたちが固まった。
「ちょ、兆・・・?兆??」
青眼、薄金髪ツインテール、薄青色のマフラーを首に巻き、黒いカッターシャツを着て黒いミニスカートを穿いた乙女、ソラ・ド・マーカムは困惑しながらそう言った。
「神気量を語る時には聞かない桁ですな・・・」
青眼、黒髪ツインテール、白いカッターシャツを着て黒い長ズボンを穿いた女性、キャリッシュ・ローゼ・カーリンは頭を掻きながらそう言った。
「私たちは白魔に賭けます。四華の力で白魔を討伐し、大界門を出現させる」
大界門・・・それは私たちが倒すべき存在、"黒式の魔女メイジー"がいる虚空領域に通じる唯一の入り口だ。
何十億年もの間、この大界門を出現させるために膨大な神気を持つ物体を探していた。
同年、十月十五日。
グリードリヒたちが神護国で家族との時間を楽しんでいる間、私とアイリアとミッケは総合拠点艦イクイノックスに乗艦して町田地区の山奥にある特訓場に行った。
この町田地区特訓場には梨々香の師匠を模した特訓用ロボット、三郎ロボがある。
「よろしくお願いします」
カスミたちはシゼル・フィトミア・カーリンを見てそう言った。
「はい、よろしく」
ファイルを持ったシゼル・フィトミア・カーリンはカスミたちを見てそう言った。
「じゃあ、あとは任せたよ」
シゼルは技術者と医療班を見てそう言った。
「はい」
技術者と医療班はシゼルを見て返事した。
次回
二章 子孫たちとの時間




