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十六章 不死の力

誰が生きてるんだ・・・?私だけか?私だけなのか・・・?

私は巨大なクレーターの中でただ立ち尽くす。

「・・・」

血塗れのグリードリヒは近づいてくるモニークを見て冷や汗を垂らしながら息を荒げる。

「・・・小・・・娘・・・・・・」

体の一部がひび割れて崩れたモニークはそう言いながら黄金騎士剣を地面から抜き取った。

モニークの内側に見えたそれは、かつてミケラウシュという名の騎士がその手に持っていた世界に認められた不死の力だった。

「神の逆鱗に触れたことを後悔するが良い!!」

黄金騎士剣を握ったモニークが両手を広げて飛び上がり始めたその瞬間、モニークに紅色の後光が差して紅色の斬撃波が乱れ飛び始めた。

紅色の斬撃波は地面を深く抉りながら乱れ飛び、近くを身が震えるほど鋭い音が耳元を過ぎる。

血が流れ過ぎて体が動けない・・・

私がうつむいたその時、西方剣士団の剣士の声が聞こえた。

「副総長ッ!!」

グリードリヒを守るようにグリードリヒの前に立った西方剣士団の剣士1は紅色の斬撃波に斬られて倒れた。

「生きている勇者様を守れ!!」

西方剣士団の剣士2はそう言うと紅色の斬撃波に斬られて倒れた。

「壁になって時間を稼ぐんだ!!」

西方剣士団の剣士3はそう言うと紅色の斬撃波に斬られて倒れた。

「ウオォォォォ!!!!」

北方剣士団の剣士たちはモニークに突撃していく。

「ごめん・・・ごめんな・・・ごめん・・・な・・・」

血塗れのグリードリヒは次々と倒れていく剣士たちを見て力なくそう言った。

「ホントにヤバい奴だぜ・・・」

最上大業物金輪爆を支えにして立ち上がった傷だらけのキャリッシュはモニークを見てそう言った。

「金輪、流華散炎(るかさんえん)

傷だらけのキャリッシュがそう言いながら逆手持ちした最上大業物金輪爆を一振りすると渦巻く黄金色の炎がモニークに向かって伸びた。

「ッ!!」

モニークが渦巻く黄金色の炎を見て驚いたその瞬間、渦巻く黄金色の炎が赫色(かくいろ)の稲妻を放ちながら大爆発を起こした。

爆発はモニークの後光から放たれた追尾する光剣を全て打ち砕いた。

「た、助かった・・・」

光剣に追われていた剣士たちは冷や汗を垂らしながらそう言った。

「ヒルデガルトさんは息がある七陽の勇者を医療キットで治療、ソラは治療した七陽の勇者を剣技で叩き起こせ」

最上大業物金輪爆を握った傷だらけのキャリッシュはそう言いながら追尾する光剣を打ち砕いていく。

「わかった」「はい!」

医療キットを持った傷だらけのヒルデガルトと最上大業物天現烏輪を握った血塗れのソラは走り始めた。

「グリードリヒさんは私のサポートを頼む」

最上大業物金輪爆を握ったキャリッシュは地面を抉りながら向かってくる紅色の斬撃波を避けた。

「了解!」

最上大業物朝陽輝霧を握った血塗れのグリードリヒは再度現れた紅色の後光を見ながらそう言った。

激しく輝く天道の勇印・・・

次回

十七章 狂気の太陽たち

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