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十四章 真逆

「天道!炎舞(えんぶ)!!」「落陽、日震(びしん)!」「朝陽、霧烈渦(きりれっか)!!」

アイリアとカスミとグリードリヒは凄まじい勢いで放たれるモニークの剣技を剣技で相殺していく。

「烏輪、陽療(ようりょう)華翼(かよく)!」

最上大業物天現烏輪を握ったソラはそう言うと地面に最上大業物天現烏輪を突き刺して陽力回復陣を展開した。

「旭日、美日の盾!!」

最上大業物旭日烈光を握ったヒルデガルトはそう言うと七陽の勇者に美日の盾を展開した。

「世界最強の力をその身に刻め!!」

目を見開いたモニークが黄金騎士剣を振るった瞬間、美日の盾が砕けて七陽の勇者が吹き飛んだ。

動けない・・・そう考えた瞬間に広がる途轍もない激痛・・・音も聞こえづらい・・・

「人間の行き着く先は所詮はこの程度の領域だ。神には勝てない」

モニークは七陽の勇者を見てそう言った。

「・・・」

傷を治したソラは立ち上がり、モニークを見た。

「やはり、貴公か。立ち上がるなら貴公だと思っていた」

モニークはソラを見て笑みながら言った。

痛みが消えた・・・音も聞こえる!体が動く!

どれだけ時間が経ったんだ!?

「・・・ソラ・・・」

頭を起こしたグリードリヒはソラを見て呆然としながらそう言った。

黒い翼を生やしたソラは二代目烏輪の勇者が使っていた最強クラスの剣技、全療(ぜんりょう)華翼(かよく)を展開した。

もう使ったッ!いや・・・使ってしまったことをどうこう考えるな。

この時間を無駄にしてはいけない。

「一気に行くぞ!!」

師匠の一声で私たちは一斉に攻めかかった。

凄まじい数の剣技がモニークを襲う。数の暴力、不可避の攻撃だ。

「無駄な抵抗をッ!!」

剣技を受けるモニークが怒筋を浮かべてそう言ったその瞬間、途轍もない数の斬撃波が辺り一帯に広がって師匠たちが斬り飛ばされた。

「ほう、私の剣技を耐えたか」

モニークは血塗れのグリードリヒを見てそう言った。

「・・・」

最上大業物朝陽輝霧を握ったグリードリヒはモニークを見て笑んだ。

「貴公は素晴らしい。ただ殺すのは惜しい。女帝様に忠誠を誓い、神になれ」

モニークはグリードリヒを見てそう言った。

「ならない!」

グリードリヒがそう言うとグリードリヒに急接近したモニークがグリードリヒを殴り始めた。

全身に走る激しい痛み、止まらない嘔吐、血が止まらない・・・

「人間というのは哀れな生き物だ。どれだけ抗おうとも神には勝てない。そんな哀れな生命体であることに固執するな。神になれ」

グリードリヒの髪を掴んだモニークはグリードリヒを見てそう言った。

「・・・なるほどね・・・エクスカリナがお前を嫌うわけだ・・・」

グリードリヒは力なくそう言った。

「ッ・・・」

モニークは黙り込んだ。

「人間でいることを貫き、人であることを誇り、人間の素晴らしさを教えてくれた最も素晴らしい人間・・・黄金の英雄と見事に真逆だ」

グリードリヒはモニークを見て嘲笑しながらそう言った。

「・・・」

怒筋を浮かべたモニークはグリードリヒの腹部をもう一発、顔を一発、その直後、さらに腹部を一発殴った。

「貴様・・・貴様ッ!!人間の分際でこの私を嘲笑ったなッ・・・!?」

グリードリヒの胸ぐらを掴んだモニークが再びグリードリヒを殴ろうとしたその時、最上大業物旭日烈光がモニークの腕を斬った。

「・・・あの時の小娘か」

モニークは最上大業物旭日烈光を構えるヒルデガルトを見てそう言った。

激闘、そして・・・

次回

十五章 人の強さ

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