十章 占い師
誰が生きてるんだ・・・?私だけか?私だけなのか・・・?
「・・・」
血塗れのグリードリヒは近づいてくる人影を見て冷や汗を垂らしながら息を荒げる。
いつも見る夢だ。
もうすぐ見えてしまいそうなくらいはっきりしている。
薄紅色の何かが揺らめいている。
見てはいけない気がするのに人影から目を離せない。
「見ちゃダメだ・・・」
何か曇った声が聞こえ始めたその時、聞き覚えがある声が聞こえた。
「・・・」
机に突っ伏して寝ていたグリードリヒは目を覚まして顔を上げた。
あぁ・・・今日は精神病院に行くはずだったんだ。
まさか今日に限って閉まってるなんて・・・それで不貞腐れて飲んでたんだっけ。
「向かいに失礼してます」
青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性はグリードリヒを見て笑みながらそう言った。
「あぁ、はい」
グリードリヒはそう言うと残っているお酒を飲んだ。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、はい、大丈夫ですよ。ちょっと疲れてるのかな・・・」
グリードリヒは青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性を見て笑みながらそう言った。
「悩みがあるなら聞きますよ」
「いやぁ、最近不思議な夢を見ていましてね?ちょっと気が落ち込んでるんですよ・・・」
「不思議な夢?」
「はい・・・」
私は向かいに座っている綺麗な人に夢のことを簡単に話した。
この綺麗な人は普段占い業をしているらしく夢のことはある程度わかるらしい。
「何か大きな不安を抱えているみたいですね。近づいてくる存在は立ち向かわなければいけない恐怖の象徴、あるいは障壁といったところでしょうか」
青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性はグリードリヒの目を見てそう言った。
「なるほど・・・」
グリードリヒは青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性を見てそう言った。
「不思議な声は普段助けてくれる人、あるいは今後助けてくれる人のものかもしれません」
「なるほど・・・」
グリードリヒは少し考えながらそう言った。
考えてみればあの声は大尉殿だったような気がする。
でも、幼いというか・・・全然違う気もする・・・ダメだ、記憶が曖昧だ。
「不安なのであれば眠る前にこれを飲んでみてください」
青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性は乳白色の液体が入った瓶を机に置いた。
「な、なんですか?これ・・・」
グリードリヒは乳白色の液体が入った瓶を見てそう言った。
「居住船で人気の乳酸菌ドリンクです。寝つきが良くなると有名なんですよ」
「あ、あぁ、はい・・・ありがとうございます」
グリードリヒは青眼、ブロンド髪ロングヘア、黒色のワンピースを着た女性を見て笑みながらそう言った。
いつも見る夢と似てる夢・・・でも、いつもと違う。
あの人影は見てもいい気がする。
私は人影に向かって歩みを進める。
次回
十一章 夢の正体・・・




