19話 ユニークスキル
困ったことがあればユニークスキル。
それでだいたい解決です。
「マロン、レンゲ、この子が新しい仲間のリナだ」
「こんにちは、マロンです」
「レンゲです」
「初めまして、本日から奴隷のリナです。これから誠心誠意尽くさせていただきます」
「いや、だから奴隷じゃなくて仲間な」
「僕はどっちでもいいけど。それより、なんで僕なんて買ったのさ?本当の理由は?」
「そうですね、それは私も気になってました。どうなんです、エルク」
「いや、だから本当にその目が気なったからで、それ以外に特に理由は無いぞ」
「えっ、マジで?そんな理由だけで呪われてる僕を買ったの?」
「いや、直感て大事だと思うぞ。そーゆー訳で、一緒に旅もするし、ステータス画面でも見してもらおうか」
「ステータス画面?」
「そうか、冒険者でもなければ知らないか。ステータスオープンって唱えれば、目の前にリナのステータスが表示されるぞ」
「ふーん、じゃあ、ステータスオープン」
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名前:リナ
Lv:1
職業:呪(不変)
HP:10/10
MP:1000/1000
腕力:1
魔力:1
防御:1
俊敏:1
ユニークスキル:呪使い
Lv1:?????
Lv2:?????
Lv3:?????
Lv4:?????
Lv5:?????
Lv6:?????
Lv7:?????
Lv8:?????
Lv9:?????
Lv10:?????
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「あー、うん。リナは呪われてるというか呪うのがお仕事ですね。あと、俺以外でユニークスキルを見るのは初めてだな」
「そうですね。ユニークスキルって唯一無二。過去にも現在にも同じスキルを持つことは無いとされてますからね」
「僕って、そんなに珍しい感じなのかな?」
「ああ、間違いなく世界で数少ないユニークスキル持ちだ」
「ふーん。で、僕には何が出来るの?」
「さあな。まだレベル1で、何も取得してないからな」
「そうなんだ」
「とりあえず、俺の札とレンゲの威嚇を使ってその辺のモンスターを討伐して、その後は魔森で一気に99にするぞ」
「そうですね。じゃあとりあえず、その辺のモンスター討伐に向かいましょう」
そう言って、俺たちは国から出てモンスターを討伐するのだった。
とりあえず、その辺のスライムを倒して、リナのレベルを2に上げると、一つ目のユニークスキル:藁人形を覚えた。
藁人形はMP1000を消費して藁人形を作成する。
別名セカンドライフの藁人形は、所有者が死亡した際に身代わりとなり消滅する。
異空間にしまっておいても効果は発揮した為、いくつか作っておいた。
ちなみに譲渡も出来るが、リナ以外は特に危険も無いため、一体づつだけ譲渡し、それぞれの部屋にしまっておいた。
その後、少しレベルも上がり、呪符1が使えるようになったので、魔森に向かうことにした。
呪符1はMP1000を消費してデバフを与える札を作ることが出来る。
「さて、魔森でも俺のバフ札、レンゲの威嚇を使用してモンスターを討伐するぞ」
「まあ、何回死んでも藁人形が消滅するだけだし、ちゃっちゃとレベル上げて帰ろ。僕、なんかココ嫌いだから」
「ああ、一日あればレベル99になるだろうから、サクッと行くか」
基本的には呪いがメインで、自分で戦う事も無いだろうから、とりあえずは短剣でモンスターを倒してもらう。
レンゲの超感覚でモンスターを探し、バフ・デバフを駆使してリナのレベルを上げていく。
日が落ちた頃にはリナのレベルも99になっていた。
「ステータスオープン」
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名前:リナ
Lv:99
職業:呪(不変)
HP:18/666
MP:1235/66666
腕力:66
魔力:66
防御:66
俊敏:66
ユニークスキル:呪使い
Lv1:藁人形-MP1000-術者の命の代わり
Lv2:呪符1-MP1000-90%カット-30分(単体)
Lv3:呪符2-MP10000-90%カット-30分(全体)
Lv4:死霊術-MP1000-死者を操る(全体)
Lv5:操り糸-MP1000-生者を操る(単体)
Lv6:不視覚-MP1000-肉体のみ認識されなくなる
Lv7:不老不治-MP1000-不老となるが傷か治らなくなる
Lv8:不死不幸-MP1000-不死となるが不幸が訪れる
Lv9:呪印-MP10000-最大HP50%を対価に30分間全ステータスが50倍
Lv10:解呪-すべての呪いを解く
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「うん、ここにもいたよ、チート職業」
読んで頂きありがとうございます。
拙い文章ですが見て頂ける事に感謝です。
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