1/2
人を守れ、金を稼げ!
[ドンドンドンドンドン]深夜の小さなアパートに大きなノックの音。
[おい!居ることは分かってんだぞ!湯型ァ!]時間を考えないバカでかい男の声。
[さっさと金返せコラァ!]また別のでかい男の声。
・・・頭が痛くなる。どれもこれもアイツのせいだ。母さん達はちゃんとあの化け物に出会うことなくいるだろうか。最悪の事態を考えてしまい,俺はまた頭痛がした。
・・・よそう。これ以上は。そんな事を考えながら俺は居留守を続行中。
[おい!いい加減にしろよコラァ!]男達はまだ叫んでいる。
残念なことに俺達はこのバカ達に迷惑をかけている。
・・・もう逃げられないな。溜め息をつきながら俺は手元にある小さな封筒を見つめた。そこには(対.異常生物討伐.高等学校.入学勧誘,湯型拓人様)と書かれていた。