第27章 『北条紀子失踪事件』編
取り急ぎ、第27章を投稿いたします。
その日の午後、紀子は半休を取得して、ひとりで帰路についた。
すると、人気のない帰り道の途中、向かい側に、謎の男と謎の女が現れた。
紀子「またあなた方ですか?」
謎の男は、紀子の前に立ちふさがり、謎の女が謎の男の左半身の背中側にこびりつくように隠れている。
謎の男が、両手を広げ、手のひらを上にやると、炎のような黒いものが、それぞれの手のひらから浮かび上がり、二つの、白と黒の衣装を身にまとった人形が、その炎のような黒いもののなかに浮かび上がった。
紀子は謎の恐怖感に襲われた。
謎の男の左半身の背中側にこびりつくように隠れている謎の女がこういった。
謎の女「ここに『召喚』してやろうか?」
紀子は胸騒ぎがして首を横に振った。
謎の女「やっぱり全然大したことない。『聖徳太子』、まじめに仕事していない。」
謎の男「そのようだな。」
謎の男が両手を前にやると、黒い炎のようなものが紀子のまわりをとりまき、『北条紀子』の姿を消してしまった。
謎の男「さて、どこに現れるかなー。」
謎の女は何も言わず、頷いた。
そして、二人は『北条紀子』を消え失せさせた後、歩いてどこかに去って行った。
引き続き、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。
ことそばらすか。




