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「魔力でもないとやってられない!」  作者: さやそばらすか(第25章より『ことそばらすか』)
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第1章 『聖徳太子との出会い』編

この度はご覧いただきましてありがとうございます。取り急ぎ、第1章の投稿を致します。

北条ほうじょう 紀子のりこは毎日のように、病的なまでの『多忙な』OL生活を送っていた。


その友人の一人が、北条紀子より少し後輩にあたる国富くにとみ 紋子あやこ




ある時、夜道を二人でグチグチ言いながら帰っていると、空から、聖徳太子のような形〔なり〕をした男が、降臨してきた。



聖徳太子「今日もお勤め、ご苦労様です。」


紀子「あ、どうも…ん?」


紋子「あ、どうも…え?」


前にも後ろにも、だれもいない。ふと、上を見上げると、聖徳太子のような形をした男性。


後光すらさしている。


紀子・紋子「と、徳高そー!!!」


聖徳太子「それはともかくも、今日もお勤め、ご苦労様です。」


紀子「どうも…。ありがとうございます。」


紋子「どうも…。ありがとうございます。」


聖徳太子「日々、危ない人生を歩んでいる、そんな『東京都』在住のあなた方に、素敵な『Present』でも差し上げようかと思い、このように、降臨いたしました。」


紀子・紋子「聖徳太子が喋るーーー!!」


聖徳太子(?)「私は断じて、聖徳太子ではありません。」


紀子「じゃ…じゃあ…誰?」


紋子「どちら様…ですか?」


聖徳太子(?)「それは内緒です。」


紀子・紋子「……。」


聖徳太子(?)「ところで、『Present』の話ですが…。」


紀子・紋子「あ…はぁ…。何でしょう。」


聖徳太子(?)「もう差し上げました。明日には分かるでしょう。」


紀子「え?」


紋子「?」


紀子「うちに、何か送り付けたとか?」


聖徳太子(?)「では、わたくしは、これにて…。」


そういうと、『聖徳太子』のような形をしたその者は、再び浮上し、夜空の中に消えていった。


紀子と紋子はその姿を〔なんなんだこれは…〕とばかりに見送った。


紀子「と…徳高ぇぇぇぇ…。」


紋子「怪しすぎる…宇宙人とか?」


紀子「『NASA』に連絡してみようか?」


紋子「え?『自衛隊』じゃなしに?」


すると、先ほどの男の声が聞こえた。


聖徳太子(?)『ちょっと、紋子さん。ここでそんな話はやめて下さいよ。』


紋子「私の名前知っとったー!!!」


聖徳太子(?)『…では…私は…これにて…。』


そういうと、『聖徳太子』のような形をした男の声は聞こえなくなった。


紀子「何だったんだろうねー」


紋子「うーん、分からん。」


紀子「帰ろっか?」


紋子「そうだね。」


こうして、紀子と紋子は同じアパートに帰っていった。



紀子「あー、疲れたー。」



紀子の部屋は、和室6畳のぼろアパート。


ゴキブリが出ないだけマシで、女物のそれなりのコートを給料で買うには、精いっぱいのアパートだった。


鍋やフライパンなどは、物持ちがいいのを生かして、大学時代から同じものを使っている。



紋子は下の階に住んでいる。特に示し合わせたわけではないのだが、いつの間にか一緒のアパートに住んでいた。


部所まで同じであるため、腐れ縁のように、時間が合うと必然的に一緒に通勤したりしている。


その日も、そんなこんなで、「疲れたー。」といいながら、紀子は眠りについたのであった。

今後とも、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。

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