第12章 『紀子のローテーションクライマックス』編
取り急ぎ、第12章を投稿します。
紀子「よっしゃ帰るぞー!」
紀子はその日の仕事が終わると、思わず声を上げた。
紋子「おい…。」
紋子が諫める。
紀子「…すみません…。」
課長も驚いている。
紋子「花依子ちゃん、帰る?」
花依子に聞くと、花依子は八十子に確認した。
花依子「八十子さん、あがっても大丈夫ですか?」
八十子は幾分緊張している。
八十子「うん、大丈夫だよ?」
そう答えたのを聞き、八十子は紀子と花子のあとをつけて帰っていった。
他の部署の女子社員が、花依子に挨拶をかわすように書類を机に『トントン』と落とす。
花依子が出た後、その『挨拶』の音にハッとなった八十子が、
八十子「ほああああ!」
と謎の声をあげ、帰宅の準備を始めた。
花依子が出てしばらくして、課長だけを置いて退社した八十子であった。
その日は、会社のビルの近くの広場に飾られたクリスマスツリーが撤収前日だった。
八十子を除く三人は、帰り際、その広場に行った。
八十子を除く三人はしばらくクリスマスツリーを眺めながらジュースを飲んだ。
帰り際、クリスマスツリーを改めて眺めた三人のうち、紀子と紋子の目には、
クリスマスツリーの一番上にある星型の飾りの上に、『聖徳太子』と『卑弥呼』が見えたような気がしていた。
それをじっと見ているのだが、今日は、あまりにも高い場所にその二人がいて、顔をこちらには向けてくれない。
紋子が、花依子の方を見た。花依子は
花依子「??」
と、何も分からないようだった。
紋子「ううん。」
紀子「『五芒星の導き』…。」
紋子(突然何を言い出すんだこの女は…)
そんなこんなで、大きなクリスマスツリーを眺めた後、三人は帰路についた。
引き続き、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。