わが家の性事情
作者名リンクの件で色々あって、本来の名前になりました。
ユメタケ → ユメノ
よろしくお願いします。
クエストから帰って3ヶ月もするとアイリスに変化が現れた。
最初は、いつもの食べ過ぎかなと思ったら違うようだ。
お腹が膨らみ始めた。
経験者リリィ曰く、だいたいそれくらいから目立った変化が出るそうだ。
その為、この段階から部屋で絶対安静にして貰う事にした。
さらに、心配し過ぎと言われるかもしれないが、夜は交代で見回る様にした。
人数が多いので、そこまで苦にはならなかった。
そして、皆の関係にも変化が出た。
アイリスが妊娠した事で、皆の妊娠欲が上昇。
まず、マリー。
情熱的に求めてきた。
何だかんだで寂しかったのもあるようだ。
気を付けよう。
なので、ルーンまで使って頑張った結果。
クエストから帰った翌日……妊娠しました。
今度からルーンは無しでやるとしよう。
これを知って、ガイアス爺さん大はしゃぎ。
「孫じゃ!久しぶりの孫じゃ!嫁にいった者たちの中でも最速じゃ!」
と、言って舞っていた。
邪魔だ!踊るなら外に行け!妊婦に影響出たらどうする!!
余談だが、竜種は妊娠しにくく、孫はマリーの子で二人目らしい。
アイリスの事もあるので、王宮に医師と助産師を待機させて定期的に診療へ来てもらっている。
次に、フィーネ。
純粋に数が増えた。
アイリスとマリーが行なえない為だ。
それ以外でも一緒の時間が増えた気がする。
という感じで、既存組は落ち着いた。
で、残りの面子との関係が崩壊した。
アイリスとマリーが俺を慰める為に許可出したからだ。
「いや、俺。我慢出来るよ!」
何故か、俺のツッコミはスルーされた。
特にマリーから。
そして、奥さん2人が許可出せば、そうなるよな。
まず、イナホ。
とうとう手を出した。
むしろ頑張ったと言って欲しい。
相性も良かったので、早い段階で妊娠するかもしれない。
フランとユキに関しては、手を出していない。
幼いのを理由に断った。
イナホは良いのかだって?
大丈夫。異世界換算で成人してる。
今年で14歳だ。
向こうならアウトだが、ここは異世界。セーフ。
2人は、一応、12歳なので2年後その気ならと誤魔化した。
だから、獣人組はイナホのみに落ち着いた。
ミズキは……流された。
2人して周囲の流れに流された。
本人は、嫌ではなかったが子供が出来ると問題になると思い避けていた。
一応、王家の血筋だもんな。
それで我慢しているのを知ったフィーネが連れてきた。
そんな感じに流されてやった。
そして、一番の問題はハイエルフ組。
リリアーヌさんを含め、手を出すじゃなく、食われた。
それは、ある晩のこと。
来客用の家にリリアーヌさんが泊まった。
ポーションの共同研究をするためだ。
「ユーリ様。すみませんが一緒に持って来て貰えませんか?量があって」
「何だ、それ?」
屋敷の中で荷物を抱えたリリスに遭遇した。
「母の所に持っていく、布団です。少し傷んでいたようなので交換しようと持って来たのですが、意外にきつくて」
両脇には、丸められた布団が抱えられていた。
「片方持つよ。来客用の方だよな?」
「はい!そうです」
来客用の家に行くとボロボロのリディアとリリアがいた。
「お前ら、どうしたんだ!?」
「あはは、色々あったんです」
「ええ、色々……」
2人から哀愁が漂ってくる。
「あっ、布団ですね」
「今、扉を開けますよ」
リリアに開けて貰い、先行してリリアーヌさんのいる部屋に入った。
ベッドの上で本を読んでいるリリアーヌさんと目があった。
「あら、遅かったじゃない?待ちくたびれたわよ」
「すまんな。で、これは何処に置く?」
「ベッドの横に敷いて下さい」
「?」
よく分からず、言われるままに置いた。
ガチャ。
「ガチャ?」
来客用にしたので各部屋に鍵を取り付けた。
その錠がかかる音に振り向いた。
「これで大丈夫です」
リリスの言った言葉は、俺にじゃないな。
この場の誰かに向けられたものの様だ。
「何が?」
大丈夫なんだ。
「こういう事よ」
リリアーヌさんが抱き着いて来た。
「ちょっ!?」
その姿は、初めてみる一糸纏わぬ姿だった。
「リリス!止めてやってくれ!」
長女に止めさせようとして振り返った。
ふさっ。
彼女たちも服を脱ぎ、全てをさらけ出した。
「ちゃんとお二人から許可は貰っています」
「ですので、お情けを」
「私たちではダメでしょうか?」
「言ったでしょ。貴方なら私をあげても良いって」
「あぁ〜、もう、やってやろうじゃねぇか!」
ここまでされて、無視するほど男が廃れてねぇ。
据え膳食わぬは、男の恥とも言うしな。
理性を取っ払い、本能のまま行動した。
そんな事もあり、ほぼ全員に手を出したのだった。
後日。
「リリィ。あの作戦誰が考えたの?」
あれ以降、関係を持った為、リリアーヌさん呼びからリリィ呼びに変わった。ちなみに、そう呼ぶのは、両親と元旦那だけらしい。元旦那には、少し嫉妬を覚えた。
「リリスよ。あの子、そういうの得意だから。順番も事前に戦って決めたわ」
「それで2人がボロボロだったのか」
リリアーヌ>リリス>リディア>リリア
の順でやる事になったから、実力もその順なのだろう。
「それより、あの娘たちに魔法が飛び出すマジックアイテムを使われたんだけど」
「アイツら、銃使って負けたんかい」
どんだけ強いんだよ、リリィ。
「たぶん、手加減されたわよ。雷と氷しか飛んで来なかったし」
「なら、よし。竜撃弾使ってたら完全にお説教だったわ。ってか、その場合、リリィが死んでるかもしれないのか」
「そんなにヤバいやつだったのね」
「彼女たちがこの森でソロ狩り出来る武器だ」
「……私にもくれない?」
「何故?」
「薬師って、襲われる事もあるのよね。ダメ?」
「そもそも、遅れを取らないほど強いだろ」
「保険よ。保険」
「……小型で良いか?」
「フィーネちゃんとかが持ってるサイズ?」
「そう。デリンジャー」
「それで良いわよ。代金は、カ・ラ・ダで払うわ」
リリィの片目でウインクしながら、胸元を見せる姿は、様になってるな。年上の余裕か?
「分かったよ。弾は、雷と氷でいいな」
「良いわよ」
後日、リリィに銃を造って渡した。代金は、しっかり身体で徴収した。