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何から始めよう

「まず、何から始めよう」


 定番としては、食料確保? もしくは、家造りだろう?


「あっ、能力を確認するのが先か!」


 俺の場所、まずは何が出来るか知る必要がある事に気付いた。

 知識により鑑定と念じて自分自身を見ると一枚の透過するパネルが現れた。


 名称:志津勇凛

 種族:半神(デミゴッド)

 年齢:28

 スキル:料理人・農家・薬師・創る人・英雄

 アビリティ:鑑定・アイテムボックス・語学理解・空間認識・創造神の加護


「はぁ!?」


 何これ!人じゃなくなってるのですが!?

 それに戦闘用のスキル。英雄って!?


 念の為に他のスキルも詳細を確認する。


 料理人:鑑定眼・解体技能・食材加工・レシピ

 農家:作物並びに果実の栽培・作物の種創造・筋力増加B


 安心のスキル内容だった。

 作物の種創造。任意の種を生み出せるという事か、これは助かる。種を買う必要がない。


 薬師:薬草採取並びに栽培・ポーション作成技能A・ポーション精製


 うん、壊れスキル見つけた。

 ポーション精製。ポーションの基礎原料であるエーテル溶液に任意の効果を付与可能。

 ポーションは、基礎溶液に効果のある原料の液を加えて作るが、基礎溶液に原料を加えずいきなり作れるらしい。

 では、創造神自らが創ってくれたスキルを見よう。


 創る人:建築・彫刻・木材加工(乾燥までを含む)・鍛冶・これらに関する知識


 言葉の通り。創るに関したスキルをほとんど詰め込んだモノだった。


 では、問題の英雄。


 英雄:思考加速・筋力増加A・魔力増加B・敏捷A・スタミナ増強・物理耐性A・魔力耐性A・魔力感知・魔法威力増大A・威圧・集中


 うん、壊れてるな。ほぼ、全てがA以上になってる。

 筋力増加は、被ってるけどこっちが優先だろか?

 個人的には、スタミナ増強の方が嬉しいな。年齢的に辛くなり始める頃だったし。

 魔法関連も強化される様だ。空間魔法だけではなく、基礎魔法なんかもブーストされるみたい。

 後、見ていないのはアビリティか?

 鑑定は、まんま鑑定。料理人の影響で食用について追加表記が加わるとの事。


 アイテムボックス:内部の時間停止。上限無し。


 これもまんまだな。上限無しなだけで。


 語学理解:共通語・古代文字

 空間認識:空間系の魔法知識・アイテムボックス拡張


 この2つは、タナトス様がくれたサービスのやつか。古代文字にも対応してくれるらしい。

 おかげで、使いたいと思うと空間魔法が直ぐに浮かぶ。

 それ以外にこれのおかげで、アイテムボックスが上限無しになった様だ。


 創造神の加護:状態異常無効化・不老長寿・進化


 状態異常無効化と不老長寿は有り難い。そして、最後に疑問が浮かぶ。

 ……進化?

 詳細を開き確認してみる。内容は、この加護を受けた者が特定条件を満たした場合、一段階進化させるそうだ。


「これが原因かい!!」


 えっ、じゃあ、何?

 条件を満たしてたって事?


 更に進化する為にはーー消えろーーよし、見なかった事にしよう。


 パネルを消して、現実逃避。いいスキル貰ったと思って忘れよう。



 ************



 まずは、寝床を作ろう。

 食料を優先したかったが、直ぐにできそうだった為に最初にする事にした。

 大人三人が手を伸ばした程の太さがある大木が、かなりの数存在している。それを、空間魔法で抉って寝床にすれば完成だ。

 創る人の効果が乗って、内部は湿らず乾燥もしていた。そして、表面もつるつるしている。

 空間魔法で抉ると言ったが、正しくは入れ替えるだ。

 本来そこにはあった部分の木は側に落ちている。何も無い空間と木の部分を入れ替えたのだ。

 この木片は勿体無いので、後で薪にしよう。ついでに、彫刻でタナトス様を彫って飾るのも悪くないだろう。


 次は、食料の調達。

 栽培は、時間がかかる為、獲物の捜索が必要だ。

 そうだ。水を優先的に探さないといけないな。

 近くに川か泉があればいいんだが……。

 耳を澄ませども、音は全く聞こえて来ない。


「どうやって探そう」


 上から見れたらいいんだが……上?

 あっ、そうか。それも入れ替えればいいのか!

 よし、探す手段が決まったぞ!

 俺は、次の行動を起こす。

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