帰ったら帰ったでやる事がある
やっと新しい操作にも慣れてきた気がします
「たっだいまぁーー!」
クエストを終えた俺は無事に帰還した。
「「「「お帰りなさい〜〜!!」」」」
家に帰るまでがクエストだと良く言うが、家に帰ってからこそが本当の戦いだ。
それは我が子たちによる突撃より始まる。
さぁ、かかって来い!!
「パパ〜」「お父様〜」「ととぉ〜」
「(ぐふっ!)たっ、ただいま!!」
まだ背丈がそんなに無いこともあって、いい感じに腹へとクリティカル。ひとつ。ふたつ。みっ……
でも、大丈夫。まだ、3人!!
「「「「「お帰りなさい〜〜」」」」」
「………」
意志をしっかり持つんだ! 倒れるな、俺!!
そして、 耐えよ、腹筋っ!!
ここが本当の正念場だ!!(ほぼ毎日の光景です)
まぁ、うん。今日も敗北したわ。3人、5人、10人と増えていき身体強化した子まで混じるとやられますわな。
「お坊ちゃま、お嬢ちゃま方ーー!!」
身体強化で後を追いかけてきたメイドたち。その練度は高位冒険者に比肩を取らない気がするが、今日も間に合わなかったんですね。( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)クスン。
「お帰りなさい、ユーリ。今日も盛大に負けちゃったね。そういえば、 ヴィヴィアは一緒じゃないの?」
「色々あったんだよ。あれは……悲しい事件だった」
ダンジョンに忍び込んでいた冒険者たちを引渡す為にギルドへ行くと青筋浮かべたサブマスが待ち構えていた。
「これはどういう事か説明してもらいましょうか?」
そして、突き出されるメモ紙。
『ダンジョン探索に付いていくね。困ったらギル君によろ〜』
「「「軽っ!!」」」
『P.S. チャンスを逃さずベットイン。あなたも見習い君との既成事実頑張ってね。まぁ、先にゴールインするのは私だけど』
業務を引き継いだとは、これ以下に?
完全にほっぽり出してきてるじゃねーか!
それと、最後の文!! それがトドメになったんじゃないのかな!?
「それで拘束された彼らは? 確か、ダンジョンの発見者でしたよね?」
「実はーー」
サブマスにダンジョンでの経緯を説明し、彼らを引き渡した。
「ふむふむ……やはり、破棄になりましたか。メリットというメリットがそんなに無いので仕方有りません。距離が近ければ、初心者用として運用もできたんですけどね。しかし、発見者の先行行動ですか? これは早急なルールの改訂が必要ですね」
彼らの行動自体は褒められたものではないが、違法ではない。
しかしながら、両国のギルドが合同で行っている以上、無罪放免とはいかないのも事実。処罰が決まるまでは、彼らの冒険者資格は凍結される事となった。
「それじゃあ、簡単な説明したし詳細は明日にでも書類で手渡すわね。それじゃあ今からハネムーンに「いやいや、何帰ろうとしてるんですか?」ーーふぇ?」
帰ろうとしたヴィヴィアの首根っこをサブマスに掴まれた。
「言いましたよね? 早急な改定が必要だって。今から関係各所に今回の経緯を連絡してから草案を作りますよ。それにダンジョン潰したんだから国と竜王国のギルドへの説明責任は早急に行ないませんとね? ……後、何処で彼との事を知ったのかじっくり説明して頂きます。数日どころか、一週間帰れないと思え」
「そっ、そんな私のハネムーンがっ!?」
「サボった分、しっかり働いて貰いますからね。ギルドマスター。あっ、皆さんは帰ってもらって大丈夫ですからね。報酬は受付で受け取り下さい。お疲れ様でした」
「いやぁぁぁぁ……!!」
こうして、ヴィヴィアはサブマスに引きずられていったのであった。
「ありゃりゃ、残念。ヴィヴィアの味を楽しみにしてたのにお預けか〜」
「期待してたところ悪いな。それと俺がいない間どうだった?何も起こってないよね?ね?」
例えば、知らない生き物が増えたり、野菜がモンスター化したり、地下の防犯迷宮がエロトラップダンジョンに魔改造されてたりしてないよね?
俺は恐る恐るアイリスに尋ねると。
「起こって……ないよ? うん、ないよ?」
ちょっと待て、なんでみんな揃って目を逸らす。
えっ、起こったの? 起こっちゃったの?
「タコパ女子会で取り過ぎたから栄養剤を与えたら媚薬を間違えて庭の触手に脚が生えちゃったりしてないよ? 男性陣を追いまわして、変な性癖を目覚めさせかけたりなんてしてないよ?」
「めっっちゃ、やらかしてるやん!?」
「だっ、大丈夫です! もう、いないから!! ちょっと液まみれで気持ち悪かったけど、触手は男性陣が責任持って美味しく頂きました!」
しかも、食べさせたんですね。お嬢さん方。
くっ、どうやって彼らをフォローしたら良いんですかね!? 誰か教えて下さい!!
「そっ、それより重要な事が有るよ!」
「これよりも重要なことだと!?」
一体どんな悪事が報告されるのかと身構えていると
「はい、コレが皆で考えた見取り図だよ」
手渡されたのは一枚の紙。そこには星型の都市図が描かれていた。
「城壁はユーリの知識が採用されたよ。誘い込んで二方面から攻撃出来るしね。内部の配置は商人としてのカリスの知見が生きた感じかな」
最初に比べて、随分と人が増えた。この機会に配置図と魔力のストックをお願いしていたのだ。
家や畑の配置変更は魔力さえ足りれば空間魔法でちょちょいのちょいよ。
「おお、いい感じじゃん。でも、なんか想定の四倍くらい広くなって無いか? 住居区画なんて、今の六倍くらい?」
「まぁね、なんせ一気に(嫁が)増える予定だから」
「確かに(赤ちゃんラッシュで)増えるな。賑やかになりそうだ」
「そうだね。ユーリも頑張らないと」
「ん? うん、そうだな」
何か一瞬違和感を覚えたが、アイリスはニコニコだし問題なし。




