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閑幕 なんか色々乗せてみた

 俺とアイリスは、机の上で手を組み、こう告げる。


「ふっ、それでは、おっぱいに何が乗せれるか実験しよう」


「大丈夫。優しくするから」


 机の前に居たのは、フィーネ、ギンカ、ガーネット。


 つまり、うちで超乳や巨乳と言われる娘たちだ。ガーネットに関しては、妊娠してからおっぱいの大きさが日に日に増し中。


「あの〜、どうしてこんな事になったんですか?」


「それはね……」


 話は、数十分前に遡る。







「「………」」


 談話室へ行くとミズキとユキが立ったまま硬直していた。


「どうした?」


「何かあったの?」


「あっ、ユーリさんとアイリスさん」


 ミズキが此方に顔を向ける。


「実は、アレが少し羨ましくて……」


 再び、ミズキが向けた視線の先を俺とアイリスは見た。


「くぅ〜………」


 その視線の先では、ソファーに腰掛けたまま寝ているフィーネの姿があった。


「おいおい、風邪引くぞ」


 俺は、アイテムボックスからタオルケットを出してかけようと近付く。そして、俺もある事に気が付いた。


「なんだと!?」


 フィーネのおっぱいの上に広げられた本が乗っていたのだ。


 どうやら、本を読んでいる途中に眠くなり、栞を挿そうにも無かった為、ひっくり返しておっぱいにのせたのだろう。ギンカもよく似た事するし。


「くっ、羨ましい……」


「お兄ちゃん。どうすればあそこまで大っきくなるの?」


 ユキが俺の服を引っ張りながら聞いてくる。


「……揉めば大っきくなるじゃないかな?」


 たぶん、遺伝とかだと思うけど、ここに揉んで大っきくなった人が居るから肯定出来なくはない。


「それでもAAからB。良くてCが良い所です」


 それでも十分だと思うよ。ちゃんと結果が出ている訳だし。


生態変化(クリエイト)で弄る?」


 アイリスがミズキたちの前でおっぱいを巨乳にしてみせた。


「アイリス。ちょっとそのままで」


 俺は、今から飲もうと持ってきたドリンクをアイリスのおっぱいに置いた。


「おおっ、凄ぇ! 乗った!!」


 偽乳でもちゃんと物は乗る様だ。


「でも、それって常時魔力消費するですよね?」


「うん。だから魔力消費には気を付けないと。尤も生態変化が切れても昔と違い人型だけどね」


「だからギンカさんもよく魔力供給をするんでしたね」


「いや、多分アレは基本、ただキスしたいだけでは?」


「えっ、そうだったの?」


「最近、魔力を消費した訳でもないのにキスするし、したとしても魔力を吸収されない事が増えたよ」


 妖精の箱庭(フェアリーガーデン)は、魔力に満ちているので、魔力回復も速い。魔法行使後の維持による消費は少ないので、回復が上回っている事は鑑定でも確認出来ている。


「俺自身も嫌じゃないしね。恥ずかしかったのも慣れたし」


 美女からのキス。嫌じゃない。むしろ超有りです。


 しかも、俺自身もキスが結構好きだったりするからそのままだったりするのだ。


「私がしても良いの?」


「どんと来い!」


「じゃあ、今からする」


「舌入れ無しね。ムラムラしてくるから」


「了解。……んっ」


 アイリスと軽いキスをした。


「んしょっと!」


 そして、ミズキがその間に何故か椅子を持ってきた。


「ユーリさん。ちょっと椅子の前に立って下さい」


「ん? 良いよ」


「それでは……」


 ミズキは、その椅子に登り立った。そのおかげもあって同じ視線の高さになる。


「んっ」


 ミズキに服を握られて強制的にキスされた。


「私は、身長が低いのでこうでもしないと自分から出来ませんから」


 恥ずかしそうに、はにかむミズキ。


 何、この可愛い生き物! ちょっとお持ち帰りしたいんだけど!!


 ミズキに行動にキュンと来た。


「お兄ちゃん!私も私も!!」


「うん。ユキもやろうね。……んっ」


 お嫁さんは、平等に愛さないとね。当然、ユキともやる。


 尤も強請られなくてもこっちから強制的にしたけどね。


「んあっ……ほぁあ~……。おや、皆揃ってどうしたんですか?」


 フィーネが目を覚ました様だ。


「なぁ、アイリス。他にどんな物が乗せられるか、胸が大っきい娘を集めて実験してみない?」


「何それ、面白そう。やるやる」


 アイリスとタッグを組んで実験する事にした。







「ーーという訳なのだよ」


「私も気になっちゃった♪」


「……変な物は止めて下さいよ」


「ご主人様の意のままに」


「私は、2人程大っきくないのですが。……そうですね。程々の重さの物なら良いですよ」


「「ヤッター!」」


 アイリスとハイタッチをした。


「それでは、実験開始」


 実験には、暇な人たちが集まり見学する事になった。


 皆に見られながら行う最初の物は、フィーネが乗せてた様に本だ。


「横積みで本を3冊乗せれるのか?」


 3冊にしたのは、適度な重さでありバランスを崩し易い量だと判断した為だ。


 3人には、椅子へ座って貰い、ゆっくりと置く。その後、5秒キープしたらクリアだ。


『おぉ~~!』


 3人共、全く問題なくクリアした。


「私からは、金貨10枚。クリアしたらあげるよ」


 アイリスが金貨10枚が入った袋を用意して、それを置いてゆく。


「クリア……って、これは有りなのか?」


 袋は、おっぱいの谷間に挟まっている。それに伴い、落ちる気配がしない。


「……一応乗ってるで良いんじゃないかな?」


「アイリスが良いなら良いか」


 報酬で3人に渡した金貨分は、後で俺が補完しておこう。


「俺からはコレです。セリシールの最新商品」


 用意したのは、タピオカミルクティー。


 おっぱいに乗せるといえば、コレをして貰いたかった。


 そう、タピオカチャレンジである。


 タピオカは、キャッサバの根茎から得られたデンプンにより造られる。葛餅粉等を作っていて、タピオカ粉も欲しくなりキャッサバを植えてみた。


 ちなみに、異世界でキャッサバは普通に植えられていた。


 しかし、その用途とは紙の強度を上げるための薬剤の原料としてだった。紙の文化は、そこそこ発展しているからな。


 タイプライターが現存し、印刷所が有るくらいだし。


 それに、キャッサバを食用にするには、色々と制限が付く。


 例えば、毒抜き処理が必要だったり、毒抜きのために皮や芯を除去した芋はその場で加工しなければ直ぐに腐ってしまうなどだ。


 その為、食用とは見做されず食べられていなかった。


「おっぱいに乗せて、ストローで中身を飲み終わったらクリアね」


「この粒は?」


「タピオカと呼ばれる物だよ。食べると不思議な食感が楽しめるよ」


「あっ、だからストローが通常より太いんですね」


 それでは、タピオカミルクティーを乗せてスタート。


「コクコク……美味しい!」


「………」


「本当です! これは、売れますよ!!」


 感動する2人を他所にギンカが無言でどんどん飲んでいく。


 あっ、でも、あれは相当気に入った感じだな。目が輝いている。


「ちょいと撮影」


 飲んでる最中の彼女たちを連写する。


 なかなかに可愛く、そして感動の瞬間を残しておきたかった。


「3人共、クリアしたみたいだね」


「それじゃあ、次は何を……」


「オギャーー!」


 育児をしながら見学していたエフィメラの手の中で、ユフィーが泣き出した。


「あっ、授乳の時間ですね。エフィメラちゃん。ユフィーを頂戴」


「どうぞ」


「今日は、ここまでだな。なかなかに良いものが見れた」


 フィーネが授乳を始めたので、中止する事にした。


 やはり、おっぱいには、無限の可能性を秘めている。


 そう実感する賑やかな1日だった。

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