スキル
この世界のスキルには、2種類ある。
1つは、職業スキルと呼ばれる複合スキルだ。その職業に慣れると身に付ける事が出来る。
慣れるとは、どういう事か?
分かりやすく説明するならPCのタイピングだろう。
最初の頃は、文字を打つにも場所が分からず、アルファベットを一文字一文字ゆっくり打った覚えがあると思う。
しかし、慣れた頃には、指が自然とアルファベットの場所へと向かいタイピングする。人によっては、画面を見たまま打てるだろう。
これが、異世界におけるスキルを取得した状態だ。
そして、もう一つは普通のスキル。正しくは、称号の様な物だ。
分かりやすく言うならば、俺の英雄。他のものだとカトレアの守護者がそれに当たる。
これも取得する時は、自然に身に付いた時だ。
しかし、こっちは他にも色々と条件が付いていそうだけどな。
さて、スキルの話はここまでにしよう。というか、どうして今更それを語るのかと思ったかもしれない。
実は、これには深い訳があったのだ。
ことの始まりは、裁縫師のスキルを習得した所から始まる。俺は、エロ衣装を着せたいが為に頑張ったら職業スキルを身に付けたのだ。
それ以降、定期的に自分のスキルを確認する様になっていた。なので、確認したら新しいスキルが増えていたのだ。
「…………性豪」
おそらく、英雄とかと同じ称号系のスキルだと思う。
「性と付くからには、そっち系なんだろうけど……」
AV男優(笑)とか言ってた気がするけど、ガチものが加わった様だ。
4人と寝ても疲労困憊でなく、ピンピンしていられる様になったし、嫁が増える事に抵抗が無くなりつつあったのが原因かな?
「そういえば、この単語。歴史上の人物の話で聞いた事があるな」
確か、有名な小林一茶とかそうだったよな?
絶倫のあまり奥さんを過労死せてしまったとか聞いたぞ。
「うちもそうならない様に……人数いるから大丈夫か」
一瞬、ヤバいと思ったが、一人当たりが大体3〜4日に1回のペースだから大丈夫だろう。しかも次の日は、仕事とかも休みだし。
という訳で、スキルについて考えるのはここで終了。俺は、如月たちと寝て来ます。
今から孕ませてこないといけないからな!
やはり妊娠でもしないと性別は確定しないらしい。女の子になったと思っても数日すると元気に生えてくるのだ。
「ポーションよし、バフよし。淫紋も……よし。問題なく機能する事が分かった」
鍛冶のおかげで刻印できるのに、異世界定番の淫紋は出来なかったんだよな。貰った知識にもなかったし。
そんなおり、和国で出会った。和国は、封印術などの術式が得意な国だったから俺は書物集めをしていた。
それを知った睦月さんは、浅虫から押収した書物を処分と称して俺にくれたのだ。一般から禁呪まで含まれたそれに混じってた。
なので、俺は好奇心から実験してみる事にした。
誰かいないかなと思い、廊下を歩いていたら空き部屋のドアが開いていた。中を除くとタイミングがいい事に掃除中のガーネットがいた。
どうやら、彼女は本棚の埃を取ろうとしているのか、ハタキを持って何度も飛び跳ねていた。それに伴いたわわな胸が何度も跳ねる。
「………」
俺は無言で、ドアを閉めて鍵を掛けた。
「ん? ユーリさん? ゆっ、ユーリさん!?」
俺は、彼女を抱きかかえベットに移動。
そして、俺は彼女を押し倒し、一応同意を貰って刻印を施した。それからは2人のニャンニャンタイム。
結果は、凄いものだったよ。
欲求に飲まれて発情し、積極的に求めてくる。逆に押し倒された時は、びっくりした。
また、全身が敏感になり軽く触れただけで反応していた。手足にキスしただけで濡れる濡れる。何処がとは言わないがな。
それらの結果からルーンによる効果の上位互換に当たるだろうという事が分かった。
そして、ガーネットの妊娠を確認した。それを知った妹のスファレからは、「私にも子供を下さい!」と強請られたが、また今度という事で。
いや〜、しかし。寝た翌日には、妊娠結果が分かるとか魔法って凄いなと思う。
調べる物には、特殊な形状をした棒が有り、挿入する事で色が変わるそうだ。その為、結果が一瞬で判別出来る。
「でも、種類が豊富過ぎでは……?」
小さい物から大っきい物まで有り、更に振動する物から二股に分かれた物までと多種多様だ。
一体、これらは妊娠測定以外で、何に使うんだろうな!
「さて、お邪魔します」
如月たちが居る部屋に入る事にした。
「いらっしゃいませ」
「お待ちしておりましたわ」
「準備は、出来てます」
「………質問。何故、彩音だけは裸ワイシャツなんですか?」
皆、風呂上がりなのだろうか、肌が火照っている。
また、浴衣姿の如月と卯月には、それがいい感じで組み合わさり、エロさを生み出していた。
それに対して、彩音は浴衣は着ておらず、代わりにワイシャツのみを纏っている。
しかし、お嬢様特有の白さと黒髪、それに裸ワイシャツが合わさり、男心を激しく刺激する。
「お嫌でしたか?」
「いえ、大好きです!」
裸ワイシャツを嫌いな人なんているのだろうか? いや、いないと思うね! だって、エロいもん!!
しかも、日常の一部という感じがして安心感がある。
「でも、ワイシャツなんてよく持ってたね」
シャツを着るものは、屋敷内にそこそこ居はする。
しかし、シャツ以外を着る者の方が圧倒的に多い。
しかも、和国では、和服が多いので、卯月とかは持っていなかった。
「ユーリさんのですよ。先程、来る前に風呂へ入られたでしょ? その時、借用しましたの」
「俺のかい! 汗臭くないのか?」
「いいえ、良い匂いです。まるで、ユーリさんに常時包まれているかの様な……これを頂いても?」
あっ、やっぱり匂いフェチっぽい。
「ミズキたちが洗濯してくれるので返して下さい」
「なら、自分で洗うので貸して下さい」
「それなら……良いよ」
まぁ、返ってくるなら問題はないか。
「ありがとうございますわ」
こうして、彩音はユーリのワイシャツを手に入れた。それ以降、シャツが定期的に紛失する様になるのだが、それはまた別のお話。
「じゃあ、始めようか。彩音は、初めてだからよく見ていてね。卯月」
「はい」
「如月や彩音にいつもどうしているのか、しっかり見せてあげよう」
俺は、卯月をベットへ連れて行き押し倒した。それから服に手を入れ、所定の位置に刻印を施す。
「っあん!?」
「さて、全力で愛してあげるよ」
俺は、ゆっくりと卯月の帯を解くのだった。
「無事妊娠したな」
「「「はい」」」
無事孕ませる事に成功した様だ。
「これで、女に成れそうです」
「時間かかりました」
如月たちは、人一倍嬉しい様だ。
「皐月も妊娠した様だし、目出度いな」
グレイの頑張りがあって、皐月は妊娠した。
そして、ティアが再び妊娠した。次の日、グレイが干乾びていたのは言うまでもない。
「後は、弥生だけですね。良い相手でも居ればいいのですが……」
「如月さん。最悪、ユーリさんが居ますわ。あの子なら嫁になっても私は嫌じゃありませんよ」
彩音が、弥生についてそんな事を言い出した。
「そうですよね。それは、最終手段という事で」
如月も嫌じゃ無い様だ。これは、いずれ弥生にも手を出す事になるかもな。俺、誘惑に弱いから誘われると手を出しかねん。
そう思いつつも弥生なら良いかなと思うユーリだった。




