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閑幕 神の楽しみ

短いですが筆休めと言う事で一つ。

 彼が異世界に行って一週間ほど経過した。

 仕事の合間を縫って様子を見るのが日課になりつつある。

 彼の行動は、見ていて楽しい。

 今日も水鏡には、彼の姿が映っている。

 水鏡越しに鑑定。


 状態:健康


 加護のおかげもあって彼は健康そのものだ。そうそう、加護といえば……。


 種族:半神(デミゴッド)


 人から半神へと進化していた。

 人が進化するには、魂を鍛えれば可能だ。魂を鍛える手段として修行等の苦行などが挙げられる。ただし、1人の人生では足りない程の負荷が求められる。

 彼は、5人分の不幸を受け止めて生活していた。それは、魂が鍛えられるには充分なくらいの苦行だ。そこに、私の加護が加わり進化を後押しした様だ。

 そんな彼には驚かされた。

 なんと目を離した隙に、彼は結婚していたのだ。

 相手は、スライム。それもエンペラー。

 エンペラーなら人型を持ってるから交配は可能だろう。

 彼が半神な事もあるし。子作りは問題ない。

 ただ、人や亜人ではなくスライムとは……。

 第二の人生は、奇天烈なものになりそうだ。

 それ以外にもアレの使い方には驚かされた。


「魔法をあんな風に使うのは彼くらいだろう」


 家造りがいい例だ。

 空間魔法の性質を利用して木組みの家を造ってのけた。創る人のスキルで知識があるから、組むだけだった様だ。

 この世界において魔法は攻撃色が強い。生活で使われる魔法は、魔術と言われる。適性が無くても決まった効果、決まった発動が可能になっているからだ。

 空間魔法であってもそれは同じで、攻撃や移動で使われる。

 だから、攻撃魔法をあの様に使うとは想像出来なかった。


 フラガラッハの件もそうだ。

 剣の特性を使って畑を耕していた。その切れ味から石や硬い土は切り裂かれ柔らかくなっただろう事は予想出来る。

 属性剣とか与えたらどうなるのだろう?

 ちょっと気になった。今は干渉出来ないのが悔やまれる。

 しかし、彼ならいずれ手に入れるだろう。創るかもしれないし、ドロップするかもしれない。


「おや?あの娘は確か現竜王の……」


 どうやら彼は竜王祭に参加する事になったらしい。

 しかし、彼は竜王祭の真の目的に気付いていない様だ。その事に笑いがこみ上げてきた。

 ふふっ、これは面白くなりそうですね。

 神は今日もユーリを見守り続けるのだった。

明日、転職の為の就活なので乗せ忘れるかもしれません。

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