最終章05╱断薬編
○☆☆☆☆☆○☆★
瑠奈の説得により、ODの頻度は減らすことになった。
まあ、約束が守れないで有名な俺は、近場に五店舗もドラッグストアがあるため、ついつい外出した際に買ってしまうのだ。
無論、瑠奈のやめろという言葉は俺には届かない。
鎮咳作用のメチルエフェドリンとジヒドロコデイン、クロルフェニラミンにはそれぞれ相乗効果があるーーと知っているだろうから、詳細は省かせてもらう。
しかし、瑠奈のしつこさに根負けして、今はブロン42錠まででキープしている。
何よりジヒドロコデインには天井があり、48T以上飲んでも耐性がついていないかぎり無意味だと、私の尊敬している薬剤師はそう言っていた。
俺は84錠服薬すると、漏れなく吐き気、嘔気、悪心が耐えられず吐いてしまった経験から、自分は平均42Tまでと決めることにしたのだ。
『断薬の一歩を踏み出せたじゃん!』
と喜んでいるものの、ブロンはやめられないではなく、やめたくないのである。
はてさて、私の戦友は元は二人いた。
右手にはブロン、左手ではデパスだとすらいえよう。
しかし、個人輸入が禁止になり、日々モヤモヤしていた。
が、最近はデパスを出さないと決めている精神科医も多いのも事実。
だが、だかしかし。
掛かり付けの精神科にデパス1mg×28日分くださいと言えば、渋るかもしれない。が、一か八かで、頼んでみるしかない!
『砂風が薬中になっちゃうよぅ……』
大丈夫大丈夫。あれが一番気に入っている抗不安薬なのである。
緊張しながら、ドアをノックして診察室に登場。
30分待たされながらも自分の番がついにやってきた。
○以下、主治医との会話
砂風「すみません……お願いがあるんです」
先生「なにかな?」
砂風「すみません。ソラナックスをデパスに変えてもらうことってできないのでしょうか?」
先生「べつにいいよ?」
砂風(夢の中で依存性が高いと処方してくれなかったし現実でも……)
先生「どうしたの?」
砂風「過去に個人輸入できる薬にデパスがあったんです。おそらくあれが抗不安薬のなかで一番体質に合っていましたので」
先生「なるほどね。うん、いいよ」
砂風「いいんですか? あ、あの1mgを一ヶ月分出してもらえませんか?」
先生「いいよ」
といった流れで、無事に抗不安薬砂風ランキング一位をゲット!
受かれて帰路の途中デパス3錠もポリポリしてしまった。仕方ないね☆
やっぱりデパスは素晴らしい効き方をする。
自宅で食べてもおいしい。
デパスの力価は想像以上に強く
○抗不安作用は強作用
○催眠作用は強作用
○筋弛緩作用中作用
また、短時間作用だからキレ際が早い。
これらの性質の薬を飲み続ける。
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
『何度も言わせるな! デパス飲み過ぎ!』
これからさき、ブロンとデパスに期待しているんや!




