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第六章03/向精神薬(後編)ー睡眠薬・抗不安薬ー

今回非常に短い、なおかつ内容が薄くて、さらに駄文で申し訳ありません。

許してくださると光栄です。

 こうして睡眠薬が意外と楽に処方して貰えると知った私は、医師にまだ眠れないと伝えつづけていた。

 と同時に、理由は忘れてしまったのだが、睡眠薬・抗不安薬をコレクションするようになったのだ。

 なぜか楽しかったのだ。コレクションすることが……。


○☆☆☆☆★○☆


 私は売人にメールを送っていた。

 ロヒプノール(現在製造停止、サイレースに統一済み)やマイスリー、ハルシオンを手に入れるためだ。


 ーーロヒプノール、マイスリー、ハルシオン、リボトリールの値段を教えてください。ーー


 そう送ると、売人からはロヒプノール3000円、マイスリー2000円、ハルシオン2500円、リボトリール1500円と送り返されてきた。

 早速ロヒプノール1シート、マイスリー2シート、ハルシオン1シート、リボトリール1シートほど注文した。


 向精神薬の売人は、覚醒剤の売人と違って楽だ。何せメールのみで済む。しかも、譲受側が犯罪になる可能性は0と言ってもいい(確定ではないが……法律を読むかぎりにおいてはそうなっている)。

 同時に、ヤブで有名な整形外科でも『眠れない』と伝えて再びマイスリーを処方してもらい、おまけに精神科では『まだ眠れない』とひたすらに言い続けた。


「なかなか寝付けなくて、おまけに途中で起きてしまうんです」

 私は主治医にそう相談した。

「うーん、なるほど。じゃあお薬を変えてみるか……サイレースってお薬なんだけどね」

 注文したロヒプノールと被っているじゃないか!

 と思いつつも、まさか、こんなに早くサイレースまでありつけるとは思っていなかったので、ありがたく処方してもらった(購入したのは2mgだが、処方されたのはさすがに1mgだった)。


 こうして自宅に帰宅。


『これじゃシャブ中だった頃と変わらないじゃん……』


 まあまあ……犯罪じゃないんだし……。

 瑠奈にそう言われながらも、言い訳をしつつ、届いた睡眠薬を並べて眺めるキモオタ砂風。

 端から見れば凄まじい変人である。

 ニヤニヤしながらマイスリーを飲み込み、ラリりながら感極まった。


 ーー睡眠薬って、こんなに素晴らしいものだったのか……。


 それぞれ飲み比べてみることにした私は、別々に飲み、それぞれ主観的な感想を思い描いていった(ちなみに、まだスニッフなどの乱用はしていなかった頃だった)。


 ーーマイスリー。

 これは前々から飲んでいるが、やたらとハッピーになれる睡眠薬で、個人的には一押しの薬である。しかし、二錠ほど飲んで寝ないでいると幻覚を見はじめるのが難点でもあった。幻覚といっても、空き缶が喋っている風に見えるなど軽度のものだが……。


 ーーハルシオン。

 こちらは有名な銀ハル。青色の楕円形だ。しかし、飲むと壮絶な眠気から起きていられた試しがない。だから、乱用にはほとんど使ったことがない薬である。


 ーーロヒプノール、サイレース

 両方同じ薬。飲んだまま寝ないで耐えきるとマッタリとしてくる。このときはスニッフや舌下などといった使い方をしていなかったので、これの真価はいまいちわからなかった。


 ーーリボトリール

 乱用には使えないが、抗不安薬で最強のひとつともいえる薬。試してみたかっただけである。

 これらを並べてニヤニヤ眺める。


 なんて絶景なんだ……。


『気持ち悪』


 そんなこと言わない言わない。違法じゃないんだし……。

 もっとほかの睡眠薬も試してみたいーー。

 そういった強い意識が頭に入り込む。

 エリミンなんかも試してみたい……。

 少し携帯を弄り、エリミンの値段を調べてみた。


「高ッ!?」


 そこには、ワンシート8500円の文字。

 だが、赤玉という異名というかブランド名に騙されて、まさかの35000円分購入してしまうという。

 背に腹は変えられない。購入するしかないだろう!

『シャブと変わらない値段じゃん。やめておきなよ……』

 ーーいや、チャレンジあるのみなんや!


 この安易な発想が、後に後悔に繋がるとは夢にも思っていなかった。


 ここからは、毎日購入した睡眠薬や抗不安薬(レキソタン含む)をバリバリ飲む生活を送るようになっていった。

 日課は、シートを並べてニヤニヤすること。

 一錠ずつ切ってパケに封入して再びニヤニヤ。


 貰える薬が増えなくて病院を変えることも多々あった。

 どこにいっても初診は高いし長かったが、おかげでワイパックスやソラナックス、エチゾラム0.5mgなどの抗不安薬や、サイレース、マイスリー、レンドルミン、ベルソムラなどの処方も受けられるようになっていった。


 そして、ついにエリミンが届く日だ。

 わくわくしながら荷物を受け取り中身を確認すると、真っ赤なシート状のエリミンが5シートも!

 期待に胸膨らませて飲んでみた感想は……。


 ……。

 …………。

 ………………。


 期待外れ感マックス!

 これからサイレースのほうが効くじゃねぇか!





○☆☆☆☆★○☆





 ここから変わっていくのは、今まで経口摂取で試していた薬たちをスニッフしてみようとなったのだ。

 ネットからの情報では、スニッフすればマッタリ出来るなどと書かれているじゃないか!

 スニッフには覚醒剤で慣れていてお手のもと。

 早速マイスリーをパケに入れてブロン瓶でゴロゴロ潰し、茶漉しでフィルターと内部の粉を別けたらアトマイザーに入れて保管。


『段々シャブ中に近寄っているんだけど……』


 気にするな、これはシャブじゃない!

 そうこうしているうちに、スニッフの準備は完了。

 さて、スニッファーがないからストロー切ってそれでスニッフするかな?

 私は粉末になったマイスリーでラインを引いて、ストローを近寄らせて一気に吸い込んでみた。


「!?!! いたたたたい!?」


 甘かった。覚醒剤でスニッフに慣れているからと油断していたが、マイスリーはそれに勝らずも劣らずな激痛を鼻にもたらせた。

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!


『ほれ、見たことか……』


 呆れる瑠奈の声が耳に入る。

 ひたすら耐えること数分。なにやらマッタリと独特な感覚がからだを支配した。

 これが……マイスリー……これが、スニッフ!


 これからさき、マイスリーのみならずハルシオンやデパス、ネルボンやリボトリールなどをスニッフしてみたが、一番効果が変わったのはマイスリーのみだった。次点でネルボン(整形外科で処方された眠剤一)。ハルシオンは痛くて断念してしまった。

 デパスなぞなんの違いも感じられなかったため、ラムネのようにポリポリ食べ続けるのみで終わってしまった。


 しかし、眠剤の魅力に留まることを知らない。

 いつの間にか私は、コレクションすることが趣味となっていたのであった。






○☆☆☆☆★○☆






 私は今何をしているのかというと、シートを切って、一種類ずつパケに入れて名前を書いている真っ只中だった。

「これはマイスリーちゃーん、こっちはハルシオンちゃま、こっちはロヒプノール、サイレース、リボトリール、デパス、レキソタン、ワイパックス、ソラナックス、リーセだ」

 ニヤニヤ顔で睡眠薬を見つめるキモオタの私。

 この状態で、しばらくは優雅に暮らせていた。

 しかし……。





○☆☆☆★★○☆









『だからどうしてシャブやるの!? あり得ない!』 


 瑠奈の悲痛な叫び声が耳に入る。

 どうして、再びシャブなんかに手を出すようになったのだろうか?

 なかなか思い出せない……。

 ああ、そうか。金に余裕が生まれたから(サラ金を少し返し終えたから)、ついつい手を出してしまったのだ……。





……。

…………。

………………。






ーーーーーーーーーー

ついに二度目のスリップに入ります。

記憶が薄くて試した眠剤の全紹介はできませんでしたが、よければブログのほうに各種自身の向精神薬に対する感想やパラメーターが書いてある記事がありますので、よろしければ、そちらもご覧ください(ブログカテゴリーR-18ですのでご注意ください。向精神薬をパラメーター風にしてみたーーのようなタイトルの記事です)。


次回は再スリップまでの流れになる予定です。




○☆☆☆☆☆○☆

       ↑これはスリップして留置所の話が追加される予定です。


次回はいつになるのかなぁ……短文でもこまめに更新したほうがいいのだろうか?

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