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道中での出来事・完結

作者「道中で盗賊が出ると言ったが、あれは嘘だ」


盗賊「そんなー」

「はやく…にげ…て…おじさ…んを…よんで…」


妹の表情が固くなり青くなるのがわかる。

セシリーは泣きながら村に向かっていった…


私はゴブリンの腕から手を離しバッグの中から魔石を取り出す。イツキさんが倒したゴブリンの魔石を全て取り出しゴブリンの胸元へ押し付けた。


「燃…え…よ…ファ…イヤ…」


ボウッと音を立てゴブリンは吹き飛んだ。


私には魔力はないけど、魔石を使うことで魔力が無くても簡単なものなら発動できる。


「ケホッケホッケホッ…」


息の苦しさから咳が出てきたが意識は次第にはっきりしてきた。ゴブリンは体から煙を出し火傷していた、私の手も軽い火傷を負ってしまった。なんとか馬乗りの状態からは脱することはできたけど魔石を全て使ってしまった。


(逃げなきゃ!)


私はゴブリンから逃げ村に向かって走り出す。


        グギャグギャギャア


ゴブリンが喚くように声をはりあげる。すると、森の方からゴブリンが私の前に二匹出てきて道を塞がれてしまった。


(嘘…)


私は囲まれてしまい思わず足を止めてしまう。

追いついたゴブリンに後ろから跳びつかれて倒れ込んでしまった。


「痛い…だ…誰か助けて!!」


大きい声で助けを求めたが近くには誰もいないようだった…


残りのゴブリンがニヤニヤした顔で近づいてきた。

必死にもがいてみるもののゴブリン達に取り押さえられて身動きが取れない。そして、ゴブリンの一体が私の頭を棍棒で打ち付けられ私は意識を失ってしまった。





身体の痛みで目が覚めた。

「ううっ…ここは?」

辺りを見回すとお姉ちゃんがゴブリンに襲われていて頭が真っ白になった。


「お姉ちゃん!?」


咄嗟に私はお姉ちゃんを助けるためにゴブリンに向かって全力で叩くけど全然効いてないみたい…

ゴブリンはお姉ちゃんの首を絞めるのをやめない。


「はやく…にげ…て…おじさ…んを…よんで…」


私はお姉ちゃんを助けることができない自分の無力さを感じながら村に向かって走り出す。


(ごめんね…お姉ちゃん…)


幸い村まではそこまで距離が無い、私が走って行けばすぐに村につく距離だった。


森沿いからでてお姉ちゃんの姿が完全に見えなくなる。

そして、村にある家の煙突が小さく見えてきた。


(あともうちょっとで着く!)


「……か助けて!!」


お姉ちゃんの声が森の方から聴こえてきた。

私は泣きながら村にたどり着き声を上げる。


「誰か…お姉ちゃんを助けて!!」


息が苦しいけど大きい声を出す。心臓がはちきれそうになりながら声を出し続ける。


「お姉ちゃんを……助けて!!森沿いでゴブリン…襲われてる!!」


村の人たちが仕事をやめて何人か森沿いに向けて走り始めてくれた。


すると近所の狩人のリッパーさんがこちらに向かってきた。


「セシリー!姉ちゃんはどうした!?」


「ゴブリンに襲われてるの!森沿いで首を絞められてる。一匹しかいなかったけど早く助けに行って!」


「なんてこった…」


おじさんはそう言うと慌てて森沿いに走って行った。

見届けた私は再び意識を手放してしまった。






「誰か助けて!!」


シシリーの声が聞こえた俺は声の方へ走って行った。

噛まれた左腕をかばいながら満身創痍ながら声の元へ向かう。


すると争った形跡と森へ続く血の跡があったので森に入る。森に入ると木々が生い茂り左腕をかばった手や顔に枝葉ぶつけながらも血糊の跡を必死に探しながら走る。夕方の暗い森の中を走っていると血糊を見失ってしまった。


(不味い…完全に見失った…シシリーとセシリーは何処だ?!)


焦りを感じながらも周囲を観察するが何も見つからない。


        グギャァギャギャ!

        グガガ!ゴガ!?


近くでゴブリンの鳴き声が複数聞こえてた。

声の方へ向かうと強化された五感がシシリーとゴブリンの臭いを嗅ぎつけた。


(こっちか!)


臭いの元に走って行き近くの大木に身を隠す。三者視点を使って辺りを見回す。ゴブリン達がシシリーの周りで争っているようだ。


(ゴブリンは何をやっているんだ?)


早く助けたいのだが身体の怪我もあるので少し様子を見ることにした。

シシリーは気を失ってるようで頭から血を流している。怪我を見て一瞬カッとなったが持ち直した。


(あいつら絶対に許さない!)


するとゴブリンの一体が少し大きなゴブリンに向かって殴りかかった!殴られた方は数歩たたらを踏んで怒気を表しながら殴った方に向かって行った。

掴みかかったり殴り合って喧嘩が激しくなってくる。一番弱いであろう静観をしていたゴブリンが、シシリーを掴んでこっそりと引きずって行くが喧嘩に夢中のゴブリン二匹はそれに気付いていないようだ。

茂みの裏に隠れたゴブリンに気づかれ無いように移動しつつ警戒を怠らない。茂みの裏に隠れたゴブリンは俺が隠れている方を背にして手に持っていた棍棒を置くとゴソゴソとし始めシシリーの衣服を取り去り始めた。


(こいつ今から一人でおっぱじめる気か!?!)


流石に様子見とは行かなくなったので音を出さないように近づくがゴブリンはシシリーに夢中で俺には気づかない。俺は地面に置いてある棍棒をそっと取り今からおっぱじめるゴブリンに向かって棍棒を振りかぶりってゴブリンの頭に殴りつける。


          グガァ!?!


ゴブリンが悲鳴を上げてシシリーの上に倒れこむ。


(ゴブリンの性行!阻止に成功!なんっつって)


ラッパーを気取っていたら喧嘩中のゴブリンに気づかられた。


         グギャギャギャ!

         グガァグギャ!


(あ、やっべ…やらかした)


右手に持った棍棒を構えるとゴブリンの一体が棍棒を投げつけてきたので弾く。少し小さいゴブリンは棍棒を持って突っ込んできた。左腕の方を狙っているのかしきりに左側に回り込もうとしてくる。

身体の向きを変えてそれを防ぐがもう一方のゴブリンに挟まれる形になってしまった。

しかし、第三者視点のお陰で後ろに回り込まれても問題ない。案の定背中を狙ってきたゴブリンが跳びついてくるが後ろ蹴りをして応戦する。蹴りがゴブリンの腹にめり込み吹き飛んでいった先の木にぶつかって倒れた。


(後一匹か…)


残ったゴブリンが攻撃をしてきた。蹴った直後の攻撃で避けることが出来ず棍棒でガードするが不利な姿勢のせいで力が入らず棍棒をはたき落とされた。


(!?)


そのままゴブリンが棍棒をふりあげて顎先にぶつかりふらついてしまう。ゴブリンが棍棒で頰を殴打してきて直撃して倒れ込んだ。


(ぐっ…)


倒れ込んだ隙をついてゴブリンが頭を集中的に殴りつけてくる。それを右腕でガードするが長くは持たず頭に一撃を受け出血、目が霞むなかゴブリンの頭に突如矢が生えた。


(なんだ…こ…れ……)


パラパパッパパー


訳が分からないまま俺は気を失った。

未だに設定を考えず各話の内容を覚えてない作者

そして、気絶が多発するキャラクター達

この作品は一体何処に向かうのか?

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