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魔術師と法術師  作者: 柏木 冬霧
第1章 出会い
3/90

星流学園

思ったより投稿出来ている事にちょっとビックリしながらも、話が進んでいる気がしない感じです(笑)。

気長に頑張りますので、暖かい目で見守ってください。

 東京都世田谷区某所

 7月1日 午前8時20分


 私立星流せいりゅう学園。


 世田谷区、京王線沿線にある男女共学の中高一貫校である。生徒数は、中等部で約600人、高等部で約900人とそれなりに多い。中等部から高等部へ上がってくる生徒が大半で、他の高校を受験する者は数える程しかいない。高等部から新入学してくる生徒もいるが、受験倍率が高く定員も少ないので狭き門だ。


 学園の敷地は広く、校舎は3階建ての教室棟と4階建ての特別棟に分かれている。

 教室棟は、3階が1年生・2階が2年生・1階が3年生の教室になっていて、A~Fクラスまで6クラスあり、A・B組が特進クラス、C・D組が文系クラス、E・F組が理系クラスに分かれている。

 教室棟と平行して建っている特別棟は、1階が食堂・購買・職員室、2~3階が特別教室、4階が文化部の部室となっている。また、食堂側の廊下を真っ直ぐ進むと体育館があり各運動部の部室が並んでいる。


 高等部のクラス分けは入学前に決まり、中等部出身者が卒業時に受ける選抜試験の点数と外部受験者が受ける入学試験の点数で、成績の良い生徒から希望するクラスを選択する事が出来る。それぞれのクラス定員は約100名となっており、一定の成績に届かない生徒は不合格となるが、学園の中等部出身で不合格になる生徒は毎年0である。


 この学園の高等部・特進クラスB組に通う沙希は、中等部から上がってきた内の一人で通学は徒歩・電車・送迎バスを利用して約40分ほどだが、4年も通えば慣れたもので大した苦労は感じていない。

 本日も比較的スムーズに通学してきた沙希は、送迎バスを降りると校舎へ向かって歩き始めた。

 登校ラッシュのこの時間は、昇降口付近まで行かないとクラスメイトや友人を探す事が難しい。


 昇降口からクラスの下駄箱まで来たところで、


「沙希、おはよう」


 と、親友の榎本真樹えのもとまきが後ろから声を掛けてきた。

 真樹とは中等部から同じクラスで、どちらかの家に泊まりに行く事も多く家族ぐるみの付き合いがある。


「真樹、おはよ。今日は数学の課題やって来たんでしょうね?」


 課題など滅多めったにやってこない真樹に沙希が問いただすと、


「えっ、昨日は〈僕の彼女は警視さま?!〉を観て、そのまま寝たからやってないよ。物語もクライマックスだし、来週が楽しみ~」


 最近話題になっている恋愛サスペンスのドラマの事で頭が一杯なのか、もはや課題の事などすっかり忘れ去られている。そこへ、


「おはよっ、お二人さん。真樹、昨日〈警視さま?!〉のラストで警視さまが撃たれたじゃん。来週どうなると思う?」


 少し前にいた佐々木啓太ささきけいたが話に加わってきた。

 啓太は真樹の幼馴染で、沙希とも中等部からの腐れ縁である。


(この調子だと啓太君も課題やってないんだろうなぁ……)


 そんなことを考えながら沙希が上靴に履き替えている間に、啓太と真樹はそのままドラマの話で盛り上がりながら沙希を置いてけぼりにし、教室へ向かい始めてしまった。


(今回の課題、結構難しかったし。後で騒いでも見せてあげないんだから……)


 沙希はそう思いながら、先を歩く二人の背中に向けて舌を出すと


「沙希ぃ~。早くぅ~」


 と、突然振り返った真樹に


「ちょっと待ってよぉ~」


 内心ヒヤリとしながらそう答えると、足早にニ人の後を追いかけて行った。


ちょっと忙しくなってきたので、次話の投稿は間があくかもしれません(-_-;)。

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