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我輩はゴアである  作者: 雲黒斎草菜
第三巻・ワンダーランド オオサカ
70/100

17-1 遊園地は大騒ぎ

【改稿理由】

修正勧告が入りました。色々とお見苦しい次第ですが、お上の命令には従わなくてはなりません。

関係各所の皆様申し訳ありませんでした、訂正してお詫び申し上げます。

  

  

 広い空き地に見事にふんわりと着陸したセスナ。それへとキヨ子どのが駆け寄り、

「いいですか。今回の任務は秘密裏に行うのですよ」

 リーダー(づら)して機内のクララに命じた。

 その年齢差、10万と15歳。いやほんと。クララはデュノビラ星人、地球人ではないのでそのつもりでいて欲しい。


「それよりだな。あのシェーバーを振りかざして来たらどうしたらいいのだ? 何か対策はあるのか?」

 と問い掛ける我輩に、キヨ子どのは淡々と、

「最終的に導電体のシェーバーに立ち向かえるのは、電磁生命体だけです。関西電力と協力して……がんばりなさい」


 え――っ。なんという突き離されたような言われ方。



 落胆する我輩の向こうでは、藤本恭子ちゃんがリュックから紙の束をいくつか出してセスナの中に載せ、アキラは物珍しそうに操縦席を覗き込んでいた。

「ねえねえ。それってなあに?」

「水平儀さ」


「これは何の時計?」

「あはは。時計じゃないぜ。高度計だ」

「へぇ。本当にドルちゃんってパイロットだったんだね」

「ああ。昔は戦闘機にも乗ってたんだぜ」


 へえぇ……。

 ひとしきり嘆息の後、

「で、どんな飛行機が好きなの?」

 なんとも拙い質問であるな、アキラ。相手はドルベッティだぞ。あの巨大艦船、NANAを操縦しておった女子である。そんなモノ決まっておるだろ。


「アタイはやっぱシャトルクラフトがいいな」

 お……。意外だな。

「どんなの?」

「NANAに搭載されていた小型シャトルさ。速くて頑丈で賢くて……」

「賢い?」

「ああ。アタイと神経インターフェースで繋がって、自在に飛んでくれるんだ」

 そんなのは、もはや航空機とは言わないな。


「キヨ子先生。積み終わりました」

 と恭子ちゃんが言い、

「ほら、アキラさん。離陸するから離れて!」

 とアキラのリュックから顔を出したNAOMIさんの注意が飛ぶ。


「お姉さま。長居は禁物だ。警察が来るとうるさい」

「ちょっと待て、ドル! ゴミを捨ててくぞ」


 扉が開き、ゴミと認識されたヲガワさんをコロンと放り出したセスナは、小気味よいエンジン音を轟かせ、草っ原の空き地から軽々と青空へ。


 一旦、宙返りをすると、手を振るアキラと恭子ちゃんの真上を通過。首を引っ込めるキヨ子どのを尻目に、グワァ――ン、というエンジン音を響かせて、悪魔城の尖塔にも似たごみ焼却施設の高い煙突を螺旋形に3周して、空中で巨大なリングを描くと、一路UFJへと向かった。


 ――って、

「どこが秘密裏だ!」

 クララの安息の胸ポケットの中で思わず我輩は叫んだ。

 いくら舞嶋周辺は遊覧飛行が盛んだと言っても、これでは航空ショーである。こっそりと作戦実行せよと命じられたのに、初っ(しょっぱな)から無視しておるぞ。


「オマエも小うるさい奴だな。こんな埋め立て地で軽飛行機が宙返りをしたところで、誰も見ておらんワ」


「それならいいのだが……ヲガワさん大丈夫かな?」

 気になるので、恭子ちゃんの携帯に電話をしてみると、

 ヲガワさんは青いビニールシートを被して寝かしているとのこと、まるで変死体扱いである。ついでにラビラスも連れて来ており、メルディウスと合体をさせる場所の目印にするそうだ。


 何から何まで……すまないな。ヲガワさん。



 果たして軽飛行機は数分でUFJの上空へ。

「一つの国のようだな」ぽつりとクララどの。


「あの穴の開いた半円形の屋根は『海上都市』で、その向こうがデカイサメが飛び出す『巨大サメ』なんだ」

「ほぉ」

 感心するクララに、PVの撮影で来たと宣言したドルベッティの説明が続く。

「『怪物たちの生演奏』からステージ14、『アニメの世界』のストリートに近寄ってみるけどいいかい? お姉さま」


 ドルベッティくん、UFJの園内マップを見るような詳しい説明ありがとう。だけどキミが喋ると『 』で括られた変な日本語が増えてしょうがない。ま、諸君、少々意味不明かも知れないが察しておくれ。これが大人の事情なのだ。


 実在する施設と混同された方のために、ここでコマーシャルをしておこう。

 実在する施設では、毎年季節に応じた楽しいイベントを精力的に展開しつつ、サービス向上に努力する姿勢は娯楽施設の鏡に値するのである。



「ドル、右のラグーン脇に建つ青いタワーに気をつけろ。色々と障害物が多いぞ」

「まかせてよ。左から回り込めば楽勝だぜ」


 グイッと右の翼を下にして急降下。四角形や三角形のカラフルな屋根は遊園地特有のモノ。大勢の人が行列を成す真上から急接近。人の表情まで見える位置からぐるっと右へ旋回。何かの入り組んだ通路が迫るが、機体は鳥のように避けて人々が集まるメインストリートのわずか十数メートル上空をすり抜けて行った。


「さすが隔離された異世界であるな」

 思わずそう漏らすのにはわけがある。


 意味の解からない建物がひしめき合っていた。

 異世界の街並みを再現する異様な景色。雪を被った魔法の村、あり得ない不自然な入り江や妙に険しい割に小規模な山脈。かと思えば目映いまでのカラフルな屋根がキノコの森みたいに立っている。


 そして最も不可思議なのはその中を無秩序に張り巡られた高速鉄道網。

 最初は何のレールかと首をかしげておったが、悲鳴を上げた住民を乗せたトロッコが、そこを通過したのを目撃した時は肝をつぶした。


「なんということだ…………」


 捕らえた奴隷を運ぶ高速鉄道網だったとは。やはり地球人は凶悪な人種ではないのか、と慄く我輩をクララは腹を抱えて笑い飛ばす。

「わはははは。ザグロンの話は忘れろ、ゴア。今の悲鳴は歓喜だ」

「キャー、とか、死ぬーとか叫んでおったぞ」


「日本は平和だからな、疑似死を体験して喜んでおる」

 マジか……信じられん種族だな。


「では、単に人を運ぶ鉄道なのか?」

「そうだ」

 とクララはうなずくが、我輩は納得いかなかった。

「ならば、この鉄道会社は少しおかしいな」

「なぜだ?」

「鉄道とは安全に人々を目的地に運ぶことである。なのになぜだ。ほらみろ、無意味に上下し、建物の中に飛び込んだりしたかと思うと、ぎりぎりで捻って避けたり、ムチャクチャでないか。しかもあれを見ろ。あの尋常でない速度。あれでは小さなお子様は乗れないし、列車は目的地になどに向かっていない。あ、ほらほら。一周回って出発地点に戻っておるぞ」


 ドルベッティも笑いあげ。

「あれはスリルを楽しむ乗り物で『夢への道先案内』て言うんだ。ここは遊園地だからあぁいうのが好まれる。ま、アタイにしたら赤ん坊向けのアトラクションにしか思えないけどな」



 通常ならこの高度で軽飛行機が接近すれば大騒ぎになろうもんだが、この遊園地ではよくある光景らしく、取材ヘリやら遊覧飛行などが頻繁なので誰も珍しがらない。いや騒ぐには騒ぐのだが、喜んで手を振る始末。


「何かのアトラクションか、そういう(たぐ)いのモノだと思い込んでおるんだろうな」

 のんびり語るクララが羨ましい。墜落したら大参事である。我輩はさっきから心臓がバクバクだ。

 心臓は無いけどな。




「いねえなぁ」


 メインストリートを右に折れ、『時系列の先端』3Dの建物の上を通過中の時だった。

「あれはなんだ?」

 軽飛行機は一瞬で飛び越えたが、建物の平たい屋根の上に人影が見えた。

「いたぜ、メルデュウスだ」

「さすがドルベッティくんだな。この速度で見極められるとは………」

「ああ。ドルの動体視力は宇宙一だ。でないとマイクロ秒で吹っ飛んで行くシャトルから、ザグロンの連中が握っていた銃器を撃ち落とせるわけがない」


 頼むから、ここで実演しないでほしいものだ。



 一旦高度を上げたセスナは、駐車場の真上で右旋回したのち、UFJのシンボルともいえる地球儀の真上からもう一度、『時系列の先端』棟の上を飛んだ。


「メルデュウスで間違いないな」

 言われなくたって、あんな場所の屋根に人が立っているわけがない。被っていたキャップ帽はどこかで失くしたのか、栗色の髪の毛を風に泳がせながら、急接近してきたセスナを眩しそうに見上げていた。


「もう一度頼むぞ、ドル。なるべく速度を落としてくれ。ビラを撒く」

「りょーっかい」


 セスナは横向けになったまま二つの高層ビルの隙間を通過。亜治川の上を飛び超え、再び駐車場から今度はエンジンを止めて超低空飛行。

「ちょ、ちょっと。あまり速度が落ちると失速するんではないのか?」


「するぜ。でもよ、ギリまで持たせてみせる。48ノットまでだったな。見ときな」


 信じられないがエンジンが止まり、激しい風切音だけの機内からクララはチラシを撒く準備に入る。

 見る見る『時系列の先端』棟の屋根が迫り、

「それっ、今だ!」

 屋上から仰ぎ見るメルデュウスの真上から撒かれるKTN握手券。もちろんイリドミルメシンの濃縮液がしみこんだヤツだ。


 人間には何の効果も無いのだが、すぐにメルデュウスは飛びついた。まるでおもちゃを与えられた子供みたいにじゃれつき、屋根から飛び降りると緑の芝生の上で舞うように掻き集め、そして潤みを帯びた目で空を仰いだ。


「よし、効き目がありそうだ。チラシを撒いた方向を目指して歩き始めた」

 恍惚とした目つきで紙切れを拾っては嗅ぎ、数メートル走っては、宙を舞うチラシに飛びつく。その振る舞いが優雅に見えるもんだから想定外のことが起きた。ストリートパフォーマーの演技にも見紛える動きは観客の目を奪うことになる。


 まるで舞い散るチラシはメルデュウスが踊りながら撒いているかのようだった。観客は何が始まったのだろうと視線を振ると、すぐにチラシへと移動する。そこにはKTN48の握手券と書かれている。当然興味の無い人でも拾う。それは連鎖的に広がり、


「まずいぜ、お姉さま。観客がほとんど拾っちまった」

 クララも機内から振り返り地上を確認。

「メルデュウスを誘導すべく道しるべがどんどん消えていく」

 これでは逆効果である。

「ドル。もう一度上昇。あの対空ミサイルの発射ランチャーみたいなところを目標に飛んでくれ」

「あいよーー」

 エンジンが掛けられ、ふたたび爆音と共に機体は急上昇。観客から見たらイベントショーだ。喜んで手を振り、撒いたビラを拾う人、カメラに収める人、嬉々とした雰囲気に包まれていく。



 再びセスナはビラを撒きつつ、ミサイルの発射施設を目指すって、そんなものがUFJにあるのか?

「コースターだよ」とドルベッティ。

「なんである、それ?」とは我輩。

「さっきも説明したろ。『夢への道先案内』っていうコースターだって」

「カップの下に引くやつか?」

「それはコースター」とクララ。

「同じではないか……」

「いや。オマエと漫才をする気はないから」

 クララはきっぱりと言い切り、我輩は少し消化不良。


「やっべ。メルデュウスのヤツ。コースターの施設を登って来たぜ」

「そのまま捕まえられないか」


「とにかくもう一度近寄るから」

 機は再び宙で旋回してコースターの最も高いところを目指して登って来るメルデュウスを確認。彼女は空に向かって何か叫ぶが、このセスナでは何も聞こえない。


「やはり言葉を話せるようだな」

「意味のあることを言っているとは限らないぞ」

 旋回して再び戻って来ると、そこにはメルデュウスの姿は無かった。


「見失ったな」

「失敗したのか?」

 クララは右の窓から、ドルベッティは左の窓から下を窺う。


「いた! 客に混じってチラシを拾おうとしてんぜ」

 ドルベッティが指差す先、チェック柄ジャケットにミニスカートで栗色のロングヘアーをハーフアップにした少女風のネコみたいな少女。

 少女なのかネコなのか?

 我輩は何を言っておるんだ?

 よく解らないが、とにかく本物のケモミミはこの子が人ではない証しである。でも誰も気付かない。


「なんだ、あの軍団!」

 メルデュウスの周りに人が集まってきた。

 最初は数人。次第に膨れ上がり集団となってチラシを掻き集めつつ、訝しげに少女を見つめる青年たち。


「KTNのファンだ。目ざといからなあいつら」

 クララが言うのだから間違いない。


 通常は購入したDVDに付属する握手券だ。半信半疑で拾っていたようだが、本物だと分かるともう命がけである。


 グワァ――ンとエンジン音も高らかに、マタタビを滲み込ませたKTN握手券をばら撒くが、瞬く間にファンの連中に拾われてしまい、肝心のメルデュウスの手に渡らなくなった。


 続いてKTNファンの集団はメルデュウスに視線が向く。その衣装、どこかで見たことがあるぞ、と首を捻り出した。

 そう、ドルベッティの私服なのだが、スタイリストのヨシザワさんの息が掛かった衣装だ。どこかKTNの空気が醸し出されたケモミミ少女である。いつの間にかメルデュウスの周りが黒山の人だかりだった。


 メルデュウスは、ファンが握り締めた握手券から放出されるイリドミルメシンに翻弄されて、ストリートダンスみたいに身をくねらせていたが、それが園内を轟くリズミカルな曲調に意外とマッチしており、メルデュウスの存在に気付いたストリートパフォーマンスのクルーたちが彼女をダンスステージに誘うから余計に収拾がつかなくなった。


 さらにアップテンポになったBGMにうまく同期させて踊るメルデュウス。ドルベッティたちが部屋で練習しているの見ていたのと、生まれながらにもった運動神経の良さが合わされて、ストリートパフォーマーの人たちの動きに引けを取らないノリに、飛び入りの少女がすごいぞ、と客を沸かしてしまい、もうお祭り騒ぎである。


「クララどの。メルデュウスの周りに人垣ができてしまったぞ」

「KTNに人気があるのは嬉しいが、想定外の結果だな」


 へんな反省をしつつ、クララは胸ポケットからすいっと我輩を取り出し、

「キヨ子。応援を頼みたい。ああ。ギアに濃縮液の散布をUFJで行なって欲しいのだ。ビラ撒きは意外にも観客が喰いついてしまった。そうだ。客のほうだ。幸い、メルデュウスは人に囲まれて逃げ出せないでいる。ああ、ある意味好都合だがこっちの動きが止められた。まさかこの軽飛行機で突っ込むわけにいかんだろ? なんなら緊急着陸してもいいぞ…………わかった、大声で喚くな。ギアを頼むぞ」

 クララは顔を上げ、

「ギアがドローンで来る。その間、一旦退却だ。これでは騒動になる」

「了解!」


 異様な盛り上がりを見せるストリートパフォーマーのダンスステージを尻目に、セスナは一旦上空へ退避。




 ほどなくして我輩のスマホのバイブが震えた。


『おほぉー。ぎょうさんの人出やがな。天気もエエし金儲けにはもってこいの日和やな』

 商売の神様みたいなことを我輩のスマホに垂れ流して、海側から飛んできたのはギアのドローン。UFJの上空を周回するセスナが描く円周の中心でぽっかり浮かんでいた。


 クララは再び我輩を引っ掴み、ギアへ怒鳴る。

「くだらんことを言っている場合ではないぞ。ギア。いいかよく聞け、作戦を言い伝える」


『よろしおまっせ。ゆうておくんなはれ』


「まずは現状報告だ。我々の行動が余計に観客を煽ってしまい、メルデュウスがKTNファンに取り囲まれてしまった。いまのところソニックシェーバーは出しておらんが、あれを振り回されたらマズイ。かと言ってセスナで近づくとますます騒ぎが大きくなる。そこでお前はメルデュウスにそっと近寄り、マタタビエキスを撒いてメルデュウスだけに我々の存在を気付かせ観客から引き離すのだ」


『なるほどな。スタジオの屋上に撒けば客には拾われへんけど、メルデュウスも移動せえへん。遊園地の外に誘導しようと道路に撒くと客が拾ってしまう……』

 しばらく思案していたらしく、短い時間、会話が途切れ、

『――せやけど。あのクネクネダンス、客には受けてまんがな。集金箱をあの子の前に置いとかへんか。あれやったらだいぶ儲かり、』

「うるさい! さっさとやるんだ、ギア!」

 くだらんことをつぶやいていたギアのセリフを蹴散らし、クララが吠えた。


『へぇ~へ。女王陛下、ほなギア行きま――す』


 酩酊踊りをパフォーマーの人たちと披露するメルデュウスを中心に、続々集まる人の上からギアのドローンが急接近。それは誰しも空撮をするテレビ局のカメラにしか見えなかった。またもや作戦は裏目に出る。KTNの取材が広場で始まったとウワサでも立ったのか、あっという間に人であふれかえった。あの雪を被った英国風魔法の村がもぬけの殻になったのだ。これはアトラクション開設以来あり得ないことである。


「ギア。メルデュウスが気付く程度で噴霧を中断して、あっちの雪を被った村落へ誘い込めないか?」

『やってみまっさ~』

 人間には何の効果もないが、メルデュウスはすぐにギアが散布したイリドミルメシンの霧を嗅ぎ取り、超人的な身のこなしで(超猫だな)人垣をすり抜けドローンを追い掛けた。


「いいぞ、ギア! いま村落は誰もいない。チャンスだ」


 ところが――。

 間の悪いことにここは例の村である。

 英国風魔法使いの村は、この時期、戦慄の闇の世界が忍び寄っていたのである。


 そこがもぬけの殻になった――。


 いきなり観客がいなくなり驚いた闇の魔法使い。仮面を被り恐ろしい姿をした魔道士たちが外まで出て来て、そろってキョトンとした。これも開設以来のこと。人々を恐怖に(おとしい)れる黒魔法の伝道士がポカンとしたのだ。


 その前に現れたのが魔描の化身、メルデュウス。

 彼女の存在感に圧倒された魔道士たちは、互いに間抜け面を曝していたが、慌てて職務に戻った。そう。見ればミニスカートを穿いた可愛らしお客さんであるからな。よく解らない状況だが、一人でもゲストがいれば動かねばならない。さすがはプロだ。


 両手の平を大きく広げ、上から押し倒すような威圧感を醸し出して、じわりじわりとメルデュウスに近寄る魔道士たち。

 見た目は(やみ)の魔法使いである。迫力満点。それに対峙するメルデュウス。ポケットからソニックシェーバーを取り出すと電源を入れた。


 こりゃやっべー、のである。


 でも規定バイト数に達したのでここで終わるぞ。残りは次を待ってくれ。

 なに? そんな殺生な、だと?


 知らないよーだ。

  

  

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