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カチコミ上等!異世界で不良やってます  作者: 浅見仁
第1章 幼少期
4/6

第4話 魔法

投稿の間隔空けすぎた




第4話 魔法と訓練




さあ、歩けるようになってからずっとしてきたことがあるんですよ。それは文字を読めるようにすることです!


目を覚ましたとき、両親の言葉は今まで聞いたことのない言語だったけど、理解できていたんですよ。


だからそこはご都合主義で女神からの加護的なものがあると思ってたんだけど、この前家に来た手紙の文字を見てみたらさっぱり理解できなかった。


このぐらい女神仕事しろや!


とまあ腐っててもしょうがないので文字の勉強を始めたわけです。


やたらくねくねしていて、読めるようになるまで時間はかかりそうだと思っていたけど書斎にあった分厚い辞書を毎日見て、書き写したりしていたらある程度読み書きができるようになった。



そして、ついに今日から目的のブツに本格的に取り掛かれる。フフ、なにかって?



リビングから階段を上がり二階へ。あ、ここの階段腐りかけてる。

右に曲がった奥の部屋。そこには書斎兼書庫がある。普段父のギルバートが使っている書斎だ。



入ってすぐを曲がって三番目の棚、そこに並べてある本から一冊を取り出す。上質そうな赤い皮で装丁された分厚い本だ。



『魔術入門書』



表紙にはやたらごつい字体でそう書かれていた。



そう魔法である!魔法がこの世界あるということを思い出して歩けるようになってからは、魔法について書かれた本がないか探しまわっていたのだ!



幸い、いつも家にいる母のハイネは意外とご飯の時とたまに可愛がるときと言葉を教えるとき以外は放っといてくれるのでかなり事は順調に進んだ。



冷たいとは言うまい。ハイネはハイネで母の仕事があるのだろう。

デルちゃんは話のわかる3歳児なのだ!



話は魔術書に戻る。

じー。ふむふむ。なるほどね。ほー。



1時間ほどかけてこの世界での魔術とはなんなのかという部分を読み終えた。



まず、魔術には適性があるらしい。

適性以外の魔術は基本的に使えないか、ほんのちょっと使えるだけのようだ。ほんのちょっとというのは炎魔術だったらライターの火が2秒ぐらい、水魔術だったら水滴が2、3滴ぐらいである。ほぼ使えないのと一緒である。ゆえに炎と水に適性があるものは冒険者などにそれなりに重宝されるらしい。



冒険者。やっぱりいるんだな。

ちなみに野営などでは炎と水の魔術に適性がない人は属性のついた魔石を使うので、それなりというのはそういうことである。



適性は1人につき2〜4が一般的で、1つだと少ない恵まれていないと思われるらしい。



多くない?って?俺もそう思っていた。

しかし魔術一覧というページを見てその理由を理解した。



《属性一覧》


◦炎魔術

◦水魔術

◦氷魔術

◦風魔術

◦雷魔術

◦土魔術

◦闇魔術

◦光魔術

◦木魔術

◦毒魔術

◦重力魔術

◦飛行魔術

◦爆発魔術

◦宝石魔術

◦熱魔術

◦甘味魔術

◦息魔術

◦洗脳魔術

◦強化魔術

◦滅魔術

………………



とまるで辞書のように5ページに渡って記されてあった。要するに魔術とはイメージであり、その人の個性によって適性が決められており人の数だけ属性があるといっても過言ではないそうだ。



基本的な属性に加えて、宝石魔術なんて変わり種や滅魔術なんて物騒なものまである。



ちなみに宝石魔術とはあらゆる宝石を魔術によって作り出し、魔力の許す限り大きくでき自在に操れるという魔術だ。ダイアモンドの針山で相手を串刺しにする、なんてこともできるかなり強そうな魔術なのである。ダイアモンドがこの世界にあるかは知らないけど。



ということで、これだけ属性が多いため適性の数は大体複数持っている人が多いらしい。

とはいえ、攻撃に使えるまでの威力を出せる人は庶民の中にはあまりいないようだ。



次に自分の適性について知る方法だが、これは自力ではできないようだ。一般的に5歳になった子供達が集められて適性の儀式を教会にて受ける。

何故5歳かと言うと適性が定まるのに生まれてからしばらくかかるからだそうだ。



「なんだぁ、今知りたいのになあ!」



魔法。浪漫だよね!

ジャストナウ!アイウォンチューノウ!

早く確認しないで教会でゴミのような適性が1つだけとかだったら捨てられちゃったりとかあるかもしれないじゃん!!

やだよ〜。あの優しいハイネが豹変して冷たい目を向けてくるなんて。。

い、いやなかなかわるくないかも?

まあでも俺には確かめる方法はありそうだ。

とりあえず今は魔術書の内容を整理しよう。



魔術を使うには魔力を消費する。

体内に巡る魔力を使うため人によって使える量が異なり、魔力の操作の滑らかさも人によって違う。

だが、鍛錬によって魔力はある程度増えるし操作の方は鍛錬あるのみらしい。



そして魔力を消費したら周りを漂っている魔素を取り込んで、魔力に変換することで回復をする。



使い方は基本的にイメージらしい。詠唱をすると威力が上がる人は詠唱をするが、上級者になるほど詠唱はしないものだと書いてある。



そもそもイメージゆえにオリジナルの技を作る人もいるので詠唱などないものもあるのだ。



と、魔術に関してはこんなものか。



ではちょっと魔法を使ってみようと思います!

テレテテレテン♪テレテテレテン♪テレテテテテレッテッテ〜♪


あ、ちなみに魔法と魔術は同じ意味合いらしいです!



まず簡単な魔術の使い方はこちら!



①体内の魔力を感じ取る。

②魔力を巡らせてみる。

③魔力を一箇所に集めてみる。

④イメージによって魔力を魔術に変換する。

⑤イメージと魔力操作によって対象に届かせる。




コツはイメージするときは使う魔術の事象、効果や速さを鮮明にイメージすること!



さっそくやっていきたいと思いま〜す!



まずは魔力を感じ取るところから!

座禅をくんで雑念を払うのじゃ!




30分たちました!!

全然わかりません!!






1時間たちました!

全然わかりません!





2時間たちました。

ピクリともきません。




3時間たちました…。

うんともすんとも言いません…。



………………もしかして僕、才能ない?





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