1章 ここはどこ 私は誰?
今日から本編に入ります。
まだまだ不慣れですが自分なりに頑張って書いていこうと思います。
温かい目で見守っていただければ幸いです。
目を覚ますといつものように洗面所に行き顔や歯を洗おうとした時ようやく違和感に気付いた。
「ここってどこ?????????????」
周りを見渡すとそこはだだっ広い部屋だった。必死に記憶を辿ってみても何も思い出せない。何だろうこの感覚どこかで一回味わったことがあるような気がする。
すると突然
「失礼します。お目覚めでしょうか。王子様。」
は?王子様とは一体誰のことだろうか。ここには俺以外いないはずだ。
????今自分のことを俺とよんだか?今まで自分のことは僕と言っていなかっただろうか??
この記憶は一体なんだろう。自分のもののようで自分のものでは無いような不思議な感覚に陥った。
そんなことを考えていると
「お目覚めでしたか。王子様。」
周りを見渡しても僕以外いない。
「いかがいたしましたか?」
どうやら俺に向かって話しかけて来ているようだ。
「い、いや何でもない」
何でもないはずがないだろうと心の中でつぶやいた。が次の一言でそんなことはどうでもいいことになった。
「戴冠式は今日の昼ですがご準備はよろしいでしょうか?」
「ふぁっっっっっっっっっっ??????」
自分でもよくわからない声が出てしまった。だが今はそんなことより戴冠式だって??戴冠式といえば、あれだよな。王様が引退して次の人に王位を譲る的な式典のことだよな。
さっきから王子様とか呼ばれていたが俺が本当に王子様なのか?
いやそんなはずはないこれは夢だ。夢落ちに決まっている。そうと決まればもう一度寝直して現実に逃げようと思った僕はベットに滑り込んだ。
「っちょ何寝直しているんですか。だめですって。私が怒られてしまいます。起きてくださいって」
二度寝はさせてもらえないようだ。
だがしかしそんなことでめげる僕ではない
話しかけてくる人に片目を閉じながらめんどくさそうに対応していると突然
久住和也
気分屋
千里眼lv1
なんだこれは。
久住和也?アレックス?気分屋?千里眼?わけが分からないことことだらけで頭がパンクしそうだ。
「すみません。俺の名前って何ですか?」
これは聞くしかない
「はぁ?何をおっしゃっているんですか?。あなたの名前はアレックス様ですよ」
ならこの久住和也ってのは誰だろう。
「久住和也って誰かわかりますか?」
「クズミ?誰でしょうか聞いたことありませんね」
何となく想像はしていたけど手詰まりだな。これからどうしよう。
「そんなことよりはやく着替えて戴冠式の準備を始めてもらってもよろしいでしょうか」
そうだった。俺は今戴冠式を目前に控える王子様だったんだ。
「着替えって何に着替えればいいんでしょうか?」
「クローゼットに入ってある中から好きなのを選んでもらって結構です」
そんなに緩いのか。戴冠式っていうと国にかかわる一大イベントだろ。そんなに適当に服装を決めていいものだろうか?
と思ってクローゼットを覗いてみるとなんかマントみたいなひらひらがついた派手な奴がいっぱい入っていてなんか王族っぽい。しかも赤とか白とかで派手な奴で目がちかちかして痛くなってくる。
「わかりました。着替えるからちょっと部屋から出て行ってもらえますか?」
「失礼しました。着替えが終わりましたらお呼びくださいませ」
「メイドさんの名前を教えてもらってもいいですか?」
メイドさんは少し困惑気味に
「マーサと申します。以後ご見知りおきを」
そういって彼女は部屋から出て行った。
「さて着替えるとするか」
そういってクローゼットの中から服を適当に一着取り出し着替えるために鏡の前に行って驚愕した。
そこには金髪の青い目をしたイケメンがいたのだ。
「はっ?」
きょう二回目の変な声だ。一応確認のために顔を触ってみると顔を触られている感覚があった。
「ということはこの顔は俺の顔なのか?」
「イケメンの人生キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
何となく叫びたくなる衝動にかられた。なんでだろう。
まぁいいや。さっさと着替えるとするか。
この章から本格的にグループに分かれて国づくりをするので視点が分かれることがあります。
基本は久住のグループを中心で話が進みます。
よろしくお願いします。