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変わりつつある旦那様について

活動報告より♪

本編で外出デートした後くらいの話です♪ 68話目の裏あたり?

ほぼ会話のみです。

~侍女さんsの女子会@使用人さん用ダイニング~ 


 ここはフィサリス公爵家一階にある、使用人さん専用ダイニング。

 今は休憩中の侍女さんたちが、山盛りのおやつをお供に女子会に興じているところ。


「旦那様ってば、かなり変わってきたよね~」

「ほんとほんと」

「お連れ様と一緒の時は、ぜんっぜんお屋敷のことなんて気にもかけなかったのにさ。最近じゃ、どこが変わったのか~なんてマメにチェックしてない?」

「あ、それわかる! 何気に奥様の手作り作品を見てるよね。いやむしろガン見?」

「それにさ、壊れたエントランスのお飾りだって、前なら適当にロータスさんに『買っておけ』とか言うだけだっただろうにさ。まさかわざわざご自分で温室まで出向いて行って、奥様の好きそうな花を選んできちゃうなんて! 思ってもみなかったわ~」

「あれはびっくりしたわよねぇ。まさか旦那様がそんなことするなんて、誰も思わなかったよ」

「何でもお金で解決、キリッ! ってお方だったもんね~」


 ここにいる一同、しみじみ頷く。


「そうそう。それに花といったら、この間の奥様とのデートで花の苗なんて買ってきてたよね! 苗よ苗! ゴージャスな花束ならわかるけど、かわいらしい花の苗よ! しかも『これなら何度でも楽しめるから無駄遣いにはならないでしょ』とかなんとか言ってたらしいよ」


 そこにポコンと燃料を投下する侍女さん。


「「「「マジで?!」」」」


 一斉に身を乗り出す侍女さんたち。そして、


「きゃ~!! 砂吐いちゃう!!」

「うっかりときめいちゃうわっ!! なにそれ!!」

「それ、奥様に向かって言ったのよねっ? きゃ~! キュンよキュン!」

「無駄遣い湯水のごとく~だった旦那様がぁ~!!」


 むきゃー!! と、異様な盛り上がりを見せる侍女さんたち。


「つか、そんなの誰から聞いたのよ」

「ん? 護衛の変装騎士」


 情報源の侍女さんは、涼しい顔でお菓子をつまんでいる。


「そんなしれっと……」

「でもさ、お連れ様の時は、高価なプレゼントをポンと買い与えたり、一流のお店に連れて行けば喜ぶ~って、やたらお金ばっかりかけてる感じだったけど、奥様に対しては違くない?」

「そお? 結構お金で解決は変わってないような……?」

「たしかに最初は同じことやって失敗したみたいだけど、次からはちゃんと奥様のお好みをリサーチして頑張ってるじゃない?」

「あ~、言われてみれば」

「自分の価値の押しつけじゃなくて、相手を見て思いやる?」

「自分優先じゃなくて、奥様優先?」

「そうそう。最近頑張ってるよね~旦那様」


「「「「「変わったねぇ」」」」」


 またしみじみ頷きあう侍女さんs。


「奥様もちょっと旦那様のこと意識してきてる感じするし」

「よし、この調子で奥様のハート、ゲットだぜ!!」

「もしも、奥様が旦那様に愛想を尽かせて出て行かれるなら、私ついて行こうかな~」

「それ、いいねぇ」

「いやいや。でも、奥様は公爵家ここにいてくださるのが一番でしょ」

「そうよそうよ」

「あんなに素敵な奥様に愛想つかされて出て行かれたら、公爵家としても大損害よ」

「出て行くだけならまだしも、他の方と再婚でもされてみ? 公爵家の名はがた落ちよ」

「うわ~それ、きびしいわ~」

「だから旦那様にはこの調子で頑張ってもらって、奥様のハートをがっちり鷲掴みしてもらわないと困るのよ」

「激しく同意するわ~」


「ちゃらんぽらんな旦那様だと奥様は見向きもしてくれないから、旦那様は前みたくしっかりとした素晴らしい公爵様に戻らざるを得ない」


「そして奥様は旦那様と仲睦まじくなる」


「公爵家は安泰」


「めでたしめでたし」


「じゃあ、私たちのやるべきことは決まってるわよね」

「そうよ。旦那様の更生を全力で応援する!」


「「「「「お~!!」」」」」





「きっと中身の矯正はロータスさんがやってくれるわ!」

「え、そこ、ロータスさん任せ?!」



ありがとうございました(*^-^*)

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