騎士団メンツの会話 ~団長、婚約~
活動報告より。特務師団騎士、A・B・Cの会話。
特務師団の屯所にて。
A「聞いたか、今朝の宮廷会議の話」
B「聞いた聞いた! つかその話題でそこらじゅうもちきりだぞ」
C「だって〝あの〟フィサリス団長が婚約だろ?」
A「そう、〝あの〟フィサリス公爵様だよ! なんつ-かさぁ、婚約発表が陛下の御前会議とか、アノヒト何気にセレブよな~」
B「何言っちゃってんの? 何気どころか、上司と部下じゃなかったら一生お目にかかることもなかったぞ。フィサリス公爵家って、うちの国の筆頭貴族だかんな!」
A「まあな」
C「それはいいけど、結婚てどっかの伯爵令嬢とだろ? ……あんなにいちゃこらしてた愛人、どこ行ったわけ?」
B「さあ? そこはツッコんじゃいけないとこなんじゃね?」
C「別れたとか、聞いてないしなぁ」
A「貴族の世界はドロドロしてっから、俺らには計り知れないもんがあんだよ」
―― 三人腕組みし、うんうん頷きしみじみした空気 ――
B「……つか、それより。さっきからうちの綺麗どころトリオがすっげー怖いんだけど」
A・C「「あ~……」」
銀糸姐「愛人を捨てて、新しい女を娶るとか」
ザンッ! 袈裟切りに対象物を半分に切断。
金髪姐「愛人そのままに、新しく嫁を貰うとか」
ザシュッ! ザシュッ! 袈裟切りからの逆袈裟切りに、対象物を三等分。
ブロンズ姐「どっちにしても女の敵!!!」
ズサッ! 対象物を一突きに串刺し。
お姉さま方「「「鬼畜公爵、撃ちてし止まん!!!」」」
A・B・C「「「ここで剣をぶんぶん振るのやめて! 抗議は直接団長にやってくれぇ!!」」」