表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/128

ブロック!

活動報告より。

本編53話目、旦那様がヴィオラの寝起きを襲撃したところの裏話です♪

 朝はいつもダリアさんと一緒に奥様を起こしに参ります。

 よほどお疲れの場合でなければ、奥様はいつもたいてい私たちが部屋に行く頃には起きていらっしゃるか、寝ていても一声かければすぐに起きてこられます。基本的に寝起きはよろしいお方です。

 ところが今朝。

 まだ奥様の部屋に行くのには少し早い時間でしたが起きておられたらいけませんから、部屋の前で様子を伺い待機しようと、私たちが階段を上り奥様の部屋の方に体を向けたところ。


「……旦那様?」

「あ」


 奥様の部屋の前に、今にもドアノブに手をかけようとする旦那様の姿を発見したのです。

 行き場をなくした手をびくっとさせて、いかにも不審者です。

 旦那様、奥様の部屋に無断侵入でございますか?! 旦那様とはいえ、奥様の了解なければ私は許しませんよ?

 悪戯が見つかったようなばつの悪そうな顔の旦那様を私がじと目で見ていると、ダリアさんは、


「こちらで、このような時間に、何をしていらっしゃるのでございましょうか?」


 まだ奥様はさすがにお休みでしょうから、低くひそめた声です。ゆっくりはっきりと言い含めるように言ってます。この声が怖いんですよね~なんて口が裂けても言えませんが。


「い、いや、ヴィオラに見せたいものがあったから誘いに来たんだ」


 同じくひそめた声ながらも若干噛む旦那様。やっぱり旦那様もダリアさん怖いのかも。


「こんな早くにでございますか?」

「そうだ」

「では私が奥様をお起こししてまいります」

「いや、僕が起こそう」


 無駄にきりっと言い切る旦那様。どうしても部屋に入りたいようです。


「では私どももご一緒にお部屋に参りましょう」

「……」


 さすがはダリアさん、有無を言わさず同行です。


 部屋に入れば一目散に奥様の元に直行する旦那様。とっても嬉しそうなのはいいのですが、不埒な行為に走れば全力でお止めするしますからね?

 いつでも動けるように壁際に待機はするけれど、侍女として主夫妻の様子は直視しないように空気に徹します。

 直視してないだけですからね。様子はしっかり見てますからね!

 突然の旦那様の乱にゅ……こほん、登場に、奥様が驚かれています。驚いて光速で後ずさったから、どうやら背中を打たれたみたいです。そんなに起き抜けに驚かれては心臓によろしくありませんわ! おのれ旦那様……っと、軽く殺意なんて湧いていませんよ? 

 これは後でロータスさんにチクッ……報告ですね。きっとこってりお説教コースでしょう。

 うっふっふ~。奥様を驚かせた罰ですよ!



今日もありがとうございました(*^-^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ