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特務師団会議 ~ただし団長抜き~

活動報告より。ユリダリスと特務師団騎士たちの会話♪

本編40話目の裏側です。

 最初のフィサリス公爵家襲撃の前。団長不在の時間を狙って、特務師団屯所に団員が集まっている。もちろん招集したのはユリダリス。


ユリダリス「え~コホン、みんな。知っている者もいるかと思うが、団長が愛人と別れた」

全団員「「「「「えええ~~~っ?! 噂は本物だったのか~!!」」」」」


 どよめく団員たち。そこですっと立ち上がった麗しき女性騎士――。


カモミール「私、愛人が出ていくところばっちり見たもんねっ!」


 グッと親指を立て、ドヤ顔のカモミール。


A「どんな情報屋よりも信頼できる情報っ!」

B「もはや疑いようもない……!」


 神々しいものを見る目になる団員たち。

 

ユ「びっくりするよな。もちろんオレも驚いたさ。どうやらヤツは本気で奥さんに惚れたらしい」


 団員たちによる寸劇を適当に流し、本題に入るユリダリス。


全団員「「「「「マジすか~!!!」」」」」

ユ「だって、あのベタ惚れだった愛人追い出したんだぞ?」

D「まあ、確かに?」

ユ「仕事ぶりも、効率が以前より格段に上がってる。それにやたら奥さんを気にしだした」

E「そうですね~」

ユ「あのキレカワイイ奥さんが、どうやってヤツを変えたんだろ?? あんなに純粋に恋しているヤツを見たことないぞ、オレは」

A「団長が純粋な恋とか……」

B「想像できねぇ」

C「駆け引きとか一夜限りの遊びばっかりだったと思ったら、次はいきなり愛人にべったり溺れて――って、なんか清くない女関係ばっかりのイメージ……」


 ガクブルする団員たち。


ユ「否定はせんが、忘れてやってくれ。黒歴史だ」


 苦笑いするユリダリス。


D「でもあの儚げ美少女奥様なら、なんか納得かも」

E「んだんだ」

A「あの奥様となら、清いお付き合いができそう……」

B「なに夢見る乙女みたいなキラキラお目々してんだよキモイ」


ユ「まあまあ。でもそう思うだろう? そこでだ。その奥さんをこの目で見たいと思わないか?」


 にやりと笑い、団員たちを見回すユリダリス。


全団員「「「「「思います!!!!」」」」」

ユ「だよな。よし、そうと決まれば襲撃だ。ヤツに無理矢理ついて帰るぞ! そして二人の様子を、いや主に奥様を間近に観察するんだ!」

D「幻の奥様に会えるぞ~!」

F「待ってて儚げ美少女~!!」

ユ「そしてヤツに純な恋を成就してもらって、さらにまじめに働いてもらうためにも、ヤツのいいところを奥さんに聞かせて、奥さんにもヤツに惚れ込んでもらおうではないか!」

全団員「「「「「おお~!!」」」」」


ユ「じゃあ、決行は今夜だ。どんなに嫌がってもしつこく食い下がるんだぞ~。団長の仕事が終わりそうになったら合図するからな。各自逃すなよ。逃したら容赦なくおいていくぞ~」

全団員「「「「「らじゃっ!!」」」」」



今日もありがとうございました(*^-^*)

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― 新着の感想 ―
[一言] 特務師団の皆様は、とても良い仲間達ですね 微笑ましいです。 ユリダリス様はサーシス様の長年のお友達でいてくれてありがたいです。
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