旦那様と執事2
『状況説明~』22話目の裏側♪
そしてあの会話に繋がった……!www
~エントランスの通常報告にて~
「王宮からこちらがきております」
ロータスがそう言って手渡してきたのは王家御用達の白い封書。もちろん封印は王家の紋章。
サーシスが見慣れたそれを受け取る。
「近く行われる夜会のことだろう?」
「はい」
「そうか。これにはヴィオラを伴って参加するからそのつもりで」
「奥様と参加されるのですか! ああ、これは失礼いたしました、当然でございますね、ええ、王家主催ですから」
「……また毒を……」
「どうかいたしましたか?」
「……いや。ああ、そうだ。衣装と飾り物を新調させるつもりでいるから」
「奥様にですか! 御結婚後初めてでございますね、奥様に贈り物など。お連れ様にはねだられるままに贈っていらっしゃいましたが。ああ、奥様はおねだりなどなさらない、つつましやかなお方でございますからね!」
にっこり。ロータスが微笑む。
ぐぐ……。なんも言えねぇ……!
心の中で歯噛みするサーシス。
「……畳み掛けてきやがったな……」
「なにか?」
「……いや、なにも」
敗北感に打ちひしがれるサーシスだったが。
そして次のやり取りに続く。
「王宮からの招待状です。今度夜会が開かれることになりまして、私と貴女に招待が来ているのですよ」
「はあ?! 夜会、ですか?」
「ええそうです。ですから一緒に来てもらえますよね?」
「え~と、これはオプションだと思うのですが?」
今日もありがとうございました(*^-^*)




