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旦那様と執事

本編19話目の裏側、というか、アノ日の旦那様とロータスの通常報告の会話。

そしてあのセリフに繋がった……

~エントランスの通常報告にて~


 先日の先代公爵夫妻の訪問で、実に4年ぶりに本館に足を踏み入れたサーシス。久しぶりに来た本館は、ヴィオラによってかなり様変わりしていて。


「いつの間に……こんなにあちこちが変わってたんだ?」


 サーシスの視線は、いつも気にもしていなかったエントランスの観葉植物を見ている。


「変わっておりますでしょうか?」


 サーシスの視線を追い、しれっと答えるロータス。


「ああ、なんていうか、明るくなったというか、生活感が出たというか、優しい雰囲気になったというか。……以前のように冷たい感じではなくなった」

「ああ、それは奥様が毎日いろいろとお手入れをされているからでございましょう」

「ヴィオラが?」

「はい。花が増えたのは、毎日庭園や温室から綺麗に咲いたものを摘んで来てはどこかに飾っておられるからですし、優しい雰囲気になったのは、奥様手作りのものが増えたからでございましょう。手慰みに作られたクッションなど、とてもお上手に作られていますよ」

「そうか……」


 先日久しぶりに入ったサロンに意識をやるサーシス。


「はい。奥様は旦那様のいらっしゃらない時間にいろいろなされておられます。毎日いろいろ変わっていきますので、我々ももはやどこがどのように変わったかよくわからなくなりました」

「……またサラッと毒を吐いたな……」

「何か?」

「……いや、なんでもない」

「奥様がそれはそれは楽しそうになさっておられるので、私どもも見ていて楽しゅうございます」

「……ふうん。そうか」


 ロータスの微笑に、ちょっと面白くなさそうに視線を逸らすサーシス。


 そしてこの発言に続く。


「今日も特に変わったこともなく平穏なようで何よりでした。ああ、今日の貴女の話は晩餐を食べながらでも聞きましょうか」




 毒舌執事(byサーシス)が、自分の発言に動揺を見せたことのちょっぴり胸のすくサーシスであった。


今日もありがとうございました(*^-^*)

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― 新着の感想 ―
[一言] ロータスの毒舌は、サーシス様にとって、ヴィーちゃんと一緒に晩餐を食べる、いい口実になったのでは? ロータスにやり返すことが出来て、ヴィーちゃんと一緒に晩餐を食べれて、サーシス様は嬉しかった…
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