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奥様の知らない世界

本編203話後の、深夜のお話。

 主人たちの寝静まった、深夜の使用人用ダイニング。


「…………やってやる」

「……今度こそ」


「「「「「絶対に!!」」」」」


 多数の侍女たちが集まっていた。みな、一様に真剣な顔つきで——。


「「「「「ピエドラ同行権利争奪、ジャンケンたいか〜い!!」」」」」


 今回も早々に行けないことが決定したミモザ以外の侍女たちによる、第二回じゃんけん大会。

 ステラリアはすでに決定しているので、残りひと枠をかけての戦い。平等に決定しようということで、今回もじゃんけんということになった。


「ローザは今回お留守番よ! 前回行ったもの」

「うっ……やっぱりそうきたか」


 ローザはやる気満々だったが、周りの声に、今回は泣く泣く自重することにした。


「では私もお留守番しますわ。ピエドラにずっと暮らしてましたしね」

「「「「「あ、そっか」」」」」


 アマリリスも、ピエドラは知っているということで辞退した。

 

「こほん……では、選手が確定したところで開催しますか」 

「やり方はどうるす? トーナメント戦? それとも総当たり戦?」

「むむむ……」

「トーナメント戦で〝運〟も加味するか、それともじっくり総当たりするか……悩ましいところね」

「夜は長い。時間はたっぷりあるわ、総当たりでいきましょう」

「そうね、トーナメントより恨みは残らないわ」

「そうしましょ」


 ということで、全員必死の『総当たりじゃんけん大会』はかなり白熱し、朝方まで行われたのであった。




「あら、今回はドロテアが行くのね? よろしく」

「はい! よろしくお願いいたします」


 奥様は知らない。同行の侍女がじゃんけん大会で決まったことを……。


ありがとうございました(*^ー^*)


奥様の〝まだ〟知らない世界 ( *`艸´)

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― 新着の感想 ―
[一言] 〉奥様の〝まだ〟知らない世界 ( *`艸´) と言うことはいつかは知るのか… はたして奥様はいつ知るのだろう?
[一言] いわゆるプラチナチケット。 でも、売買するような不届き者はいないのでありました。
[一言] 「あなたの知らない世界」をふと思い出す題名でした。
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