表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/128

騎士団メンツの会話 ~屯所にて~

活動報告より。

サーシス、ユリダリス、特務師団騎士F、Gの会話♪

 特務師団の屯所で、寛ぐサーシスにお茶の入ったマグを渡しながらユリダリスが話しかけた。


「奥さん、結婚式以来どこにも姿を現さないですねぇ」

「当たり前だ。家にいるんだから」

「夜会とかにもちっとも連れてこないし」

「生憎彼女は社交が嫌いなんでね」

「……愛人とはいろんな意味で正反対だな(ボソッ)」

「なんだ?」


 クイッと眉を上げ、ユリダリスを睨むサーシス。


「いやぁ? 何でもないですよ?」


 しれっとそっぽを向くユリダリス。


「しっかし美少女というか、可憐というか、とにかく綺麗な奥さんでしたよねぇ~」


 乙女のようにうっとりと目を閉じてヴィオラの花嫁姿を回想する、その場に居合わせた団員。


「だよな~! 今時あんな正統派の美少女、なかなかお目にかかれないよな~」


 社交界に咲き誇る花々(ご令嬢方)を思い出してげんなりするユリダリス。社交界によく顔を出しているお嬢様方は、ぎらぎらとした瞳で獲物イイオトコを狙う、がっつりとした肉食獣なのだ。


「そうですよ!」

「も一度奥様にお会いしたいです、だんちょ~!!」


 悠然と椅子に座るサーシスに懇願する団員たちだったが、


「なんでお前らに会わせる必要があるんだ? 却下」


 冷たいサーシスの言葉に一刀両断される。



「「「えええ~っ!!」」」


 大袈裟にその場にひれ伏し愕然とする三人。


「幻の美少女……」

「幻の奥様……」

「オレ、夜空に奥様の微笑みを浮かべようっと……」


 また目を閉じ、瞼のヴィオラを慕う三人。なぜか滂沱の涙付き。


「なんだそれは」


 そんな三人を冷たく、そして怪しいものを見るような目で見るサーシスだった。

今日もありがとうございました(*^-^*)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ