そのうち本当に
「そのうち本当に、アンタ死ぬぞ?」
「いんじゃね? 別に」
周りの床には血が流れていた。男は少女の腕を必死で握っている。少女の手首は、グッパリと傷口を開けていた。
「とりあえず救急車呼んどいたから、もうすぐ着くだろうし、もうちょっと勘弁しろよ。」
「勘弁しろよって、そりゃ、お前がここにいることそのものが勘弁して欲しいコトなんですケド。」
少女は不服そうにブーたれる。
「自殺何回も止めてやってんのにその言い草はないだろう。」
「私は好きで自殺しようとしてんだよ。お前私のストーカーの癖に、なに偉そうな口きいてんだこのロリコン変態犯罪者。」