第94話≡裏ボスはやっぱりこういうキャラ
長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした!!
まだ生活が安定しないので次の話ももう少し遅れるかも知れないです。
本当に申し訳ないです。
「行け!!機械兵ども!!」
あらら、全軍進行しちゃったよ。
水奈はどうするのかな?
「鳴、私に合わせて電気を流してください!!」
「…ん」
水奈の体の周りに小さい水の粒がいくつも集まっていった。
「無駄無駄無駄無駄ぁ!!
僕の造った機械兵はそんな魔術でやられるほどやわじゃないんだぁ!!」
慢心はフラグだな。
「…いきます!!」
「…ビリビリ」
水奈の水の弾丸は電気を纏って機械兵達をどんどんと貫いていった。
「な!?なんでだ!!
耐水性は抜群のはずなのに!!」
「えーと、硬い鉱物のダイヤモンドの切り方って知ってる?」
「あはは、世界一硬い鉱物のダイヤモンドが切れる訳がないじゃないか。
君は実に馬鹿だね!!」
…答え、教えないでいいかもな。
ビリ…パスッ…
「さらにだめ押しです!!」
水奈が小さな波を作って穴の空いた機械兵達を飲み込んでいく。
そこに鳴が電気を流したため確実に機械兵は壊れていった。
パシュパシュパシュ!!
ボコン!!
「くそ!!俺の機械兵が…
だけど、僕がでれば貴様らなんて簡単だ!!」
アースは槍を手にして土で道を作って水奈に斬りかかった。
ガキン!!
水奈の前に鳴が現れてアースの槍を防いだ。
「…ビリビリ」
「ナイスです、鳴!!」
アースの全身が光輝き多少の煙を上げ、水奈は水の弾を空中に造った。
「…ぁ」
光輝いたアースの服は焦げたりはしていたもののアース自身に怪我は全くなかった。
「僕は土使いだよ?
そんなレベルの雷で」
「うっ…」
「倒せる訳ないだろ?」
鳴はアースとの競り合いに負けてある程度飛んだが着地は上手く決めた。
「鳴!!
…よくも鳴を。
はぁ!!」
水奈の弾丸がアースを襲ったが槍でいなされ、弾丸は弾かれてしまった。
「鳴、大丈夫か?」
「…痛い」
…怪我とかは無さそうだし大丈夫かな?
心配だけど俺は今回、手を出す気はないしな…
「…朱音、神楽。そっちは引き受けますからこの人をお願いします!!」
「「了解!!」」
「鳴、フラッシュをお願いします」
鳴の体が眩い光を出し部屋にいたアース、半魚人、桜の目を焼いた。
「くっ」
「ちっ、やられたか」
「目がぁ。目がぁぁ!!」
これがやりたいがために食らったけど間違いだったかな?
「チャンスだよ!!」
ガキン!!
「へぇ、やるじゃん」
「英雄をなめるなよ!!」
おー、朱音の一撃を受けきったか…
だがまぁ、時間の問題だろうな…
桜の予想通りアースは攻撃ができずにただ押されていた。
「これで」
「しまっ」
「終わり!!」
槍の石突きがもろにみぞおちに入りアースはぐったりと地面に倒れた。
「速さが足りないよな…」
重さやら、鋭さはあったんだが速さが足りなかったな。
「さて、みんなスッキリしたかな?」
「うん!!」「うむ」「はい」「…ん」
「んじゃ、最新部を目指しますか」
桜は階段ではなく倒れてるアース達のところに向かった。
「………」
「えーと、あったあった。
こいつを使えばすぐに回復すると思うぞ。
俺は今からここをぶっ壊すから巻き込まれないように逃げてくれ」
「……はい?」
なんか半魚人がポカーンとしてるが俺はしらん。いつものことだ。
「兄上、遅いぞ!!」
「あー、悪ぃ悪ぃ。
今いくから」
桜達は階段を下りて最深部である地下三階に向かった。
「アースを殺さなくてよかったんですか?」
「俺は殺しなんてできないからね。
殺す術は知ってても試す勇気がない」
これを俗にヘタレって言うんだね。知ってた。
「さて、お姉ちゃんが捕まってるのってこの先だっけ?」
「…はい。もうすぐ目的地です」
さて、適当にシナリオを考えないとな…
騙される演技ってどうやるんだよ…
そんな事を考えながら足を進めていくと大きく豪華な扉が目の前に現れた。
「…本当にいいんですね」
「ああ。盛大にやってやろうぜ」
あんまり言うとフラグを乱立させることにもなるかもだから下手な事を言えないな。
「…帰ったらにぃと寝る」
「わらわはおままごとをしたいぞ」
「一緒に朝練かな」
「クー君の布団でお昼寝です」
…あんまり帰りたくないな。
って、ここまで来といてそれはないか。
「さて、いきますか」
「「はい!!」」「うむ!!」「うん!!」「…ん」
これを開けるのは無論俺の役目だよな?
いいんだよな?
桜は扉に手を伸ばした。
…あ、これって押戸かな?引戸かな?
プシュー!!
扉は音とスチームをだして横に自動で開いた。
…なんか俺が恥ずかしい人みたいじゃん。
泣きたくなってきた…
「…来たか」
部屋は薄暗く声の主を確認することはできなかった。
さーて、ラスボスは誰なんだろうな…
「ここまで来れたということは相当な猛者と見たが…」
な、なんてダンディな声なんだ…
声優とかに向いてそうだ。
「博士!!約束通りに連れてきました!!
早く姉さんを返してください!!」
「な、鎌鼬!!あなた!!」
「…騙しててごめん。
僕は…」
まあ、目的は果たせたし俺としては万々歳な訳だが…
「…クー君は知っていたんですか?」
「それは」「いいだろう。お前の姉を返してやる」
「…詳しいことは家でな」
天井が開き全身を鎖で幾重にも縛られた女性が下りてきた。
…返す気ないじゃん。
「さあ、この鎖を解くがいい。
もっともお前にできるとは思わないがな」
「や、約束と違うぞ!!
連れてくれば姉さんを返してくれるって」
「確かに言ったが状況までは指定されていないぞ」
小学生かよ…
「こいつにはまだ役目があるんでな。
それが終わったら鎖は解け、お前らは自由の身となるだろう」
利用する気満々じゃないですか。
「それで、お前がボルケーノが言っていたサクラか?」
「だったら?」
何パターンかは予測できるけど一番嫌なパターンは…
「サクラよ、我らの仲間にならぬか?」
「はぁ…これが最悪なやつだよ…」
どうせ世界の半分をやるから仲間になれ的なやつなんだろ?
「俺はテロとか勘弁なんだが」
「お前は我らが最終目標を知っても尚そんなことが言えるのか?」
…世界征服とかじゃないのか?
「お前は今の世界に不満を持ったことはないか?」
…まあ、あるが。
ガムを踏んで石を踏んだときの残念な時とか不快以外の何物でもないからな…
「あるだろ?
だが、世界ではもっと大きな負の感情が動いている。
貧困。差別。紛争。権力。食糧難。飢餓。
…これを解決するために我々の組織はあるのだ」
…どっかの悪の組織を没頭させるな。
「どうだ?これを聞いてもお前の答は変わらないか?」
「あー、うん。変わらん」
いやいや、そんな話聞いただけで心が揺らぐとかないから。
どんだけちょろいんだよ。
「…興味深い。
理由を聞かせてもらおうか」
「お前らが批難してるやつらと変わらないことしてて自分が正しいと思ってるのが気にくわない」
てか、そんなことよりも…
「なによりも今が幸せだから壊されたくないんだよね」
「…お前は自分が幸せならそれでいいのか?」
…うん。そうなるな。
結局は俺も傲慢な人間って事ですな。
「ああ、そうだな。
幸せって他人の不幸せの上に成り立ってるって言うし」
なんかのアニメの受け売りだが。
「そういう傲慢さを無くすために我々は」
「お前らが世界を制服しようと人間は変えられないさ。
結局、お前らに利益があって終わるんじゃねってのが俺の考え」
なんて高2が語ってみたりして。
「なるほど。
つまり貴様は敵になるという事だな?」
「おー、話が早くて助かる」
瞬間、部屋の壁が明るくなり部屋全体を明るくした。
部屋には大量の研究者や冒険者が桜に向かって剣を構えていた。
「残念だ。貴様のような逸材を葬ることになるとは…」
博士と呼ばれていたらしき男は白衣に身を包み白髪。
とても健康そうな顔立ちのおじいちゃんだった。
「えー、死にたくはないか、な!!」
桜は鎌鼬の肩を叩くと同時に風の刃で鎖に攻撃した。
「ふっ、そんな」
ビキッ!!ジャラジャラ!!
「…ほう。なかなかやるな。
さすがはここまで来たことだけはある」
マナ濃度濃いめの攻撃をなめちゃあかんって事だな。
「お姉ちゃん!!」
「鎌鼬!!お前はしっかりとお姉ちゃんを守れ!!
こっちは俺が片付ける!!」
「俺じゃなくて」
「私たちですよ。
全く、後で説明ですからね」
ああ、皆が優しすぎて泣きそう。
「んじゃ、水奈と鳴は鎌鼬の護衛。
後の二人は雑魚を頼んだ」
「「任せて!!(のじゃ!!)」」
『うぉぉぉぉ!!』
『殺せぇぇぇぇぇ!!』
殺る気が満ちてて残念すぐる。
まずは、鎌鼬を
「きゃぁ!?」
ん?水奈の悲鳴?
「お姉ちゃん!!」
って、早速お姉さんがロボに回収されてるぅ!?
「ちょっ、まっ」
桜は魔術の弾丸を飛ばしてロボに攻撃したが全く関係ない人に当たってロボには届かなかった。
「駒の1つは取り返した。
後は…」
「博士、準備の方が整いました」
「そうか。
くくく、今こそ我が悲願を達成するとき」
博士どこにいくん!?
だが追いかければ
『死ねぇぇぇ!!』
…よし。ここは任せよう。
桜は群がる敵の足下を崩して風の魔術で加速して博士が消えた扉の前まできた。
さてと。
とっとと向かうか。
桜は扉を潜ると。
少し広く、部屋の真ん中に大きなカプセルのある部屋についた。
「…ここまで来るか。
まあいい。ここで貴様の命をもらうとしよう」
「おじいちゃんが無理するもんじゃないのにな…」
博士はメスを。
桜はいつも使ってる拳銃を構えてお互いに対立をした。
読んでいただきありがとうございました!!
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また亀更新になりますがすいません




