第93話≡アホの子、降臨
引っ越しをしてたら遅れちゃったなー。
忙しいかったから仕方ないよねー。(言い分け)
他の作品もですけど投稿が遅れてしまって申し訳ないです。
色々と忙しくなる時期なんで大目に見てくれると助かります。本当に助かります。
最後に一言。
バトル描写たのすぅぃぃぃぃ!!
霧なら…アサシン的な何かだよな。
…となると1人の方が楽だな。
「皆、ここは俺1人のほうが色々楽だと思うから影に戻ってくれ」
「えー、でも」
「この後に皆が必要になるからさ。頼む」
攻撃予測が見える俺1人の方が戦いやすいだろうし。
「………」
「はぁ、1つ頼み事聞いてあげるk」
桜が言い終わる前に全員影に戻ってしまった。
…筋肉痛を覚悟しないとな。
「鎌鼬はこの石を持っておいて」
「はい、わかりました」
鎌鼬に渡した石は魔術的な盾で大体の攻撃は防いでくれるものだ。
「さて、ミストさんは」
ガキン!!
「桜さん!!」
桜の首近くで銃と鎌が火花を散らした。
あつ!?火花はもうちょっと遠くで散らした方がよかったかな?
「我が有利な地形で奴隷もなしとは…
殺害希望者か?」
「いやいや、こんなところで死ぬ気はないよ」
2本目の銃で後ろに発砲したが霧散して消えてしまった。
あー、だる。
「くくく、霧使いの我に濃霧のこの場。
万に1つでも貴様が勝てる状況ではなかろう」
「…俺が風使いってしらなかったけ?」
桜を中心が巻き起こり霧が回っていく。
「あれれ?」
「無駄だ。このエリアは密封された空間。
霧の逃げ場が無い以上、この霧が晴れる事はない」
ガキン!!ガキン!!
まあ、そっちの攻撃も当たりはしないんだよな…
首狙ってるって分かるし、苦じゃない…おや?
桜は武器で防ぐのを諦めてその場から飛んだ。
「ほう…その攻撃も避けるか…」
「あぶねぇ。
あんたの奴隷も姿が消せる類いかよ」
桜かいたところに2つの閃光が過っていた。
姿は見えないし、気配もなし…霧を晴らさないと辛いかな?
ガキン!!ガキン!!ヒュッ
「どうした?掠りもしないではないか」
「はぁ…めんどい」
…あ、霧を使えばいいんじゃないか。
桜は霧を圧縮して水に変えて人影らしきものやカウンターとして使って行った。
「闇雲に射ったところで当たりはせぬぞ?」
「えー、当たってみてくれよ。
1発でいいからさ!!」
適当に弾を射っていくと桜の周りの霧はどんどん薄くなり2人の姿も確認できるようになっていった。
「…どういう事だ。
お前は風使いでは…」
「誰も風だけが使えるなんて言ってないだろ?」
桜は武器で防いで回し蹴りをすると確かに手応えがあった。
蹴ったものは黒いぼろ布のようなもので桜はミストなのか奴隷の方なのかよくわかっていなかった。
「おけおけ、やっとヒットしたか」
「…無駄な事を」
霧はまた目の前に広がっていったが確実に薄まっていっているのがわかった。
「よしよし、実験は成功。
消していきますか」
桜は銃を使って飛んで適当に水を撒き散らした。
さて、これを使って魔術を発動してっと。
風の魔術で霧は部屋に6ヶ所程度に集まり、光ったと思ったら氷の柱へと変貌を遂げていた。
部屋の霧は一気に薄まり部屋の端から端まで見えるレベルに薄まった。
「さてはて、とっとと倒して」
「動くな」
「ふぁ?」
鎌鼬の近くに紺色のボロボロのマントを羽織り、ドクロの仮面を着けた下半身がない何かが浮いていた。
…なんというか、すごく死神です。
「動けばこいつの命がないぞ」
「際ですか。
えーと、あんたが本体だよな?」
桜は鎌を振りかぶっている死神?を無視して黒いマントを羽織っているミストに攻撃を加えた。
「…やれ」
目をギュッと瞑る鎌鼬の首に鎌が振るわれた。
ミストに放った弾は牽制用なので弾かれるのは簡単だったようだ。
ガキン!!
「え?」
「対策はバッチリってね。
ブルームト○ガー!!」
「な!?ごはっ」
銃はミストの胴体に食い込み、その体を壁際まで吹き飛ばした。
……大丈夫だよね?見せられなくなってないよね?
ミストは煙をあげてクタッとしてるだけで出血はしてないようだ。
いやー、ブルー○トリガーって使ったことなかったから不安になったわー。
「ほい、あんたらの負け。
大人しく道を開けてくんろ」
「………」
カランカラン
「サンキュー。鎌鼬、進むぞー」
「え?…えーと、はい」
主の元に駆け寄る死神(仮)を放っておいて桜達は先に進んだ。
「流石に死んだと思いました。
なんか、見えない壁のような物がありましたが…」
「さっき渡した石が攻撃を防いでくれる優れものでさ。
Aランク位じゃないと壊れないんじゃないか?」
Sだと壊れたからそんぐらいじゃないのかな?
「しかし助かりました。ありがとうございます」
「よきにはからえー」
これってどういう意味なんだろうか…
俺に優しく…的な?
「てか、ここまでくるとほぼ一本道なんだな」
まっすぐだと俺が迷わなくてすむから楽だな。
「そうですね。このフロアは英雄の部屋しかありませんから」
トラップとかあると…自滅の危険とかあるのか?
まあ、楽して進めるならいいな。
…ボス前の静けさとかは勘弁だぞ。
「っと、また広い部屋に」
「待っていたぞ、侵入者共!!」
部屋に居たのはメカメカしい武装をした青年だった。
近未来を想像させる姿に桜は少しだけテンションが上がった。
「どなた?」
「ふふふ、俺は機術師のアース!!
だが、貴様らに名乗るほど俺は甘くない!!」
…この子、アホの子だ。
あと、武器は工具とかかな?
「俺の武器は…いや、そこまで言ってはつまらないか」
「…機械を使うとか?」
「な!?なぜわかった!!
貴様、俺の事を調べたのか!?」
そんなメカメカしい武装をしてるのになぜバレないと思うんだ…
「ふふふ、まあいい。どうせ貴様らはここで死ぬんだからな!!」
「って、訳で戦闘開始だな」
「ふふふ、俺の武器をわかられたところで調子に」
「ちょっと待ったー!!」
青年――アースは朱音達が俺の影から出てきても何やら話している。
…残念だ。本当に残念な子だ…
「ここは私たちが戦うよ!!」
「そろそろ体をならさないといざというときに困りますからね」
「というより暇なのじゃ!!
さっき待てを食らったからなおさらなのじゃ!!」
「…にぃ、帰ったらこれする?」
桜は鳴からロープと猿ぐつわを回収して4人をみた。
「安心してくれよ、僕が本気を出すまでもなく…」
「4人だけでいけるか?」
「もちろん!!」
「任せておくのじゃ!!」
「クー君は鎌鼬ちゃんをお願いします」
鎌鼬の事はちゃん付けなんだ。
確かに女の子みたいだけど…
「…これ?」
桜は鳴から鞭を回収して頷いた。
「んじゃ、この場は皆に任せたよ」
「うん!!」「はい!!」「うむ」「…ん」
さて、後でゾンビをこらしめておこうかな。
「ってお前ら僕を無視するな!!
…そうか。そんなに僕の本気がみたいだな…」
あれー?本気を出さない的な事言ってたじゃないですか、やだー。
「行くぞ、機械兵達よ!!」
プシュー!!
壁から蒸気が出てきて、形が変わっていく。
パズルが解かれていくかのように壁は姿を変えていくつのも通路のような物が出来上がった。
ガチャン!!ガチャン!!ガチャン!!ガチャン!!
出てきたのはSF映画に出てきそうな4脚タイプのメカ達だった。
そしてもうひとつが…
「触手…だと…」
機械でできた触手が壁から生え出していた。
「…にぃ、捕まる?」
「…………いや、全力で戦ってくれ」
「…ん」
「なんなんですか、今の間は…」
女性陣はジト目も可愛いな…
「行けー!!」
「来ます!!皆、私の指示に従ってください!!」
「「了解!!」」「…わかった」
さて、どうなることやら。
「朱音は神楽と、鳴は私とタッグを組んでください!!
神楽、お願いします!!」
「任せるの…じゃ!!」
風が乱れて、地面が機械兵達に牙を向いた。
結果、風の方は触手を切り裂き、地面からの棘で機械兵を数台、倒す事に成功した。
「よし。
朱音の槍、二本とも水で切れ味を増させています。二人で触手の殲滅をお願いします!!」
神楽と朱音で触手を細切れにしていくなか、朱音の槍を止める人影が現れた。
「それ以上はさせないかな?」
人影はピンク髪ショート、赤目の男で、ナイフを2本とも逆手持ちに構えていた。
腕には魚のような鱗がびっしりを生えていて爬虫類とは違う雰囲気が出されていた。
「いいぞ半魚人、その調子だ!!」
「……朱音はその人の相手を。神楽は朱音の補助をお願いします!!」
朱音とマーマンの素早い一戦攻防が繰り広げられ、邪魔する触手を神楽が駆除することになり機械兵の数を減らすことはできなくなっていた。
「桜さん!!」
「ん?あー、はい」
たく、こっちにまで触手来るのかよ。
桜は手に宝石を造り出して触手にぶつけると触手は宝石に変わっていった。
ボキッ
宝石となった触手は折れて地面に転がり、桜はすぐに魔術をかけた。
「…これでよしっと」
「何をしたんですか?」
「ん?自動で攻撃してくれる装置、かな?」
触手が桜達に近づくと宝石が尖って、触手にどんどんと飛んでいく。
すると触手は宝石に変わり、地面に転がった。
「名付けて『無限ループって怖くね?装置。自動攻撃バージョン』」
まあ、これがあれば余裕だろ。
「…恐ろしいものを作りましたね」
「まあ、身の安全は確保されたし皆の戦いっぷりを見てようよ」
「鳴、雷でお願いします!!」
バキン!!
雷は機械兵達の装甲に弾かれて黒い後を残すだけだった。
「耐電性はバッチリしてるに決まってるじゃないか!!」
「…でしたら今度は。
『小津波』」
水奈から出された水の小さな波は機械兵を少しその場に止めとくだけで破壊はできなかった。
「耐水性もしっかりとしてるね。
ふふふ、これで僕の勝ちは揺るぎない物になったわけだ」
あー、水奈さん。なんか考えついたような顔してますね。
女王様みたいな笑みしてますもん。
「…鎌鼬、なんか嬉しそうな表情なんだが」
「い、いえそんな!!
ただ、水奈さんがいい顔してるな…っと」
…この子の将来をこの子のお姉さんとぜひ話し合いたいものだな…
読んでいただきありがとうございました!!
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『ブルームトリガ○』はカカ的に言って『ない人』の技ですね。
わからないって人は銃を敵のお腹に突きつけてBAN!!って想像してくれると助かります。




