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第79話≡…般若がおる

お待たせしました!!

次の話には間が空かないかも(希望的観測)



よし、あいつらも帰ったし殺される心配はなくなったな


桜は脅迫状にもあった通り装馬と戦った駐車場の隣の駐車場に来ていた


あの脅迫状出した本人はどこにっと


瞬間桜の首を狙って黒い鎌が振られた


ガキン!!


「ほう…見事だな。流石、ボルケーノを倒しただけある」


桜はナイフを錬成してボロボロのフードを羽織っている男の鎌を防いだ

桜に攻撃してきた男は仮面をつけていたが声が男の声だったから男だろう


ボルケーノ?

…ああ、韓国の。

あいつを知ってるって事はこいつも英雄(ヒーローズ)


男は桜から距離を取り鎌を構え直した

桜は男が離れると仮面を取って素顔を見せた


「さて、自己紹介からいこうか。

俺はクー。いちよあんたに狙われる覚えはないんだが」

「我はミスト。英雄(ヒーローズ)暗殺者(アサシン)ミスト。

貴様の命を奪う名だ」


いやいや、名だ。じゃなくて。


「俺が殺される理由を教えろよ」

「貴様はいずれ我々英雄(ヒーローズ)の邪魔になる可能性がある。

ならば芽は早いうちに摘んでおくべきだろ」


うーん。俺は邪魔にならない限り首を出すつもりはないんだけどな…


「質問は終わりか?

ならその命貰い受けようぞ」


ミストの体から霧が発生し視界が一気に悪くなった


「去らばだ」


ガキン!!


「帰らせてくれるなら大歓迎なんだが」


桜は振り向かずに後ろから振られた鎌を左手のナイフで受け止めた。

するとミストは霧散し姿を隠してしまった


「くくく、なかなかやるではないか。

だが、貴様は手負い。長くは持つまい」


ミストの声は360度どの方向からも聞こえてきた。


…これってなかなか気持ち悪いな


ガキン!!ガキン!!


桜はミストからの連撃もかわしてナイフを手で遊ばせた


「おっと」


桜の手からナイフが落ちて音が響く


「死ね」


ガキン!!


すぐさまナイフを錬成して鎌を防いでいく


うん。なれない事はしない方がいいな。

それに腕も痛いしとっとと帰ろう


桜は風の魔術を組み、霧を全て無くした


「てな、訳で俺に霧の魔術は無駄だ。

帰っていい?」

「ふん。そんなレベルで帰ろうとは」


桜は氷の魔術を組んでミストにぶつけようとしたがミストは霧散して、桜の後ろから現れた

「な!?」


ザシュ!!


桜の首は飛び地面を転がった


「任務完了。帰還」


すると桜の体が破裂して中から強い光が発生しミストの目をやいた


「くっ。小癪な真似を」


ミストはすぐさまその場を離れて目をつぶり桜の気配を探った


「…逃がしたか。

やはり、やつは危険だな」


ミストは自分の失態に落ち込みつつ、どこかに消えた





いやー、こうも上手くいってくれると楽しいね


桜は折れた腕を氷で動かないようにしつつ、本部に戻った


『やあ、ネネちゃん。今』

「どこに行ってたんですか!!心配したんですよ!!」


ネネが急に近づいたため桜は下がってしまった


『ほ、ほら。お腹も減ったからコンビ』

「そんな格好でコンビニいく人がいますか!!

それにその腕はなんですか!?」

『ネネちゃん。落ち着いて』

「私は充分冷静です!!」


ネネは興奮しながら桜に積めよっていく


『わかったから、説明するから。

腕は折れた以上』

「え?折れたって。

…本当ですか?」


ネネは桜の言葉を聞いてやっと落ち着きを取り戻した


『あのね…俺だって人間だから怪我くらいするから』

「あ、そ、そうですよね。

あはは、すいません」


どいつもこいつも俺のこと化け物みたいに思いやがって…


『家に治療するのあるからもう、帰っていいか?』

「え?それよりも本部の医療部隊に任せた法が」

『マントとか剥がせないんだからあっちだって辛いっしょ』

「あ、それもそうですね」


ふぅ…やっと家に帰って寝れる。

…あ、水奈になんて説明すれば


『ま、いいや。

それじゃお疲れさん』

「はい。お疲れ様です。

報酬はきちんと振り込んでおきます」


お?

ということは俺は戦力外ではなかったって事だな


桜は多少安心して家に戻った





『ただいまーっと。

風呂は明日でも」

「おかえりなさい。クー君」


桜はギギギギ…と振り向くと窓を開けて水奈が待っていた


「…水奈、こんな夜遅くにどうしたんだ?」

「クー君がいないので待っていたんですよ」


水奈は笑顔だが後ろには般若が見えている


「説明、もらえますよね?」

「…はい」


桜は家にいれてもらえずその場で水奈に説明を始めた。

もちろん、正座して


「はぁ…だいたいわかりましたが、大丈夫でしたか?」

「……それがその」

「え?怪我したんですか?」


だから何故そんな意外そうに言うんだよ…


「実は戦っててボキッと」

「見せてください!!」


水奈が駆け寄って転びそうになったため、桜は慌てて水奈を支えた。

右手で


「んご!?」

「え?」


桜は右腕を押さえながらぷるぷると震えた


「えーと、折れたのは右腕ですか?」


桜は涙目で頷いた


「すみません。

では、早速直しますので、見せてください」


桜は氷を解いて水奈に見せると赤黒く腫れていた


「はぁ…こんなになるまで」


トドメは水奈だった気が…

止めとこう


水奈が桜の腕に治癒を施し、腫れは収まり、骨もくっついた


「…ありがとう、水奈」

「いえ、クー君が頑張ってるのに私が頑張らない訳にもいきませんから」


桜は微笑んで家の中に入った


「お風呂はどうしますか?

沸いていますが」

「あ、それなら入ろうかな」


桜は部屋に戻って下着類を取り、風呂に入った


「ふぅ…生き返る…

水奈には感謝だよな…

…あれ?なんで俺が居ないこと知ったんだ?」


まあ、いいや。

とっとと上がって寝よう


桜は手短に頭と体を洗ってから風呂を出た


「あれ?水奈寝てなかったのか?」

「はい…。

その…まだ完璧に治ったらかわからないので一日側にいて見てようかと」

「いや、別に折れてても明日また治せば」

「ダメです。今日は見てないと治りません」


…なんかとんでも理論が出てきた気が


「私も眠いから寝ましょう?」

「ちょ、まっ」


桜は水奈に引っ張られ桜の部屋まで連れてこられた


「さあ、私が見ていてあげますから、安心して寝てください」

「…いや、やっぱり常識的に」

「クー君は私の事嫌いですか?」


だからなんでそんな目をうるうるさせるんだよ!!


「クー君…」

「はぁ…わかったよ。でも俺は寝相が悪いからな」

「知ってます」


水奈は凄いニコニコ顔で桜の布団に入った


…俺は今日寝れないかもしれん


桜が寝た後鳴も合流し朝に朱音と神楽とひと悶着あったがいつも通りの光景である





数日後の夜


「クー君。シオンちゃんが来ましたよ」

「ふぁ?シオンが?」


桜がいつも通り部屋でぐたってると桜の家にガルシオンが訪れた


「よ、シオン。おひさし」

「お久しぶりです」


シオンは水奈の淹れてくれた紅茶を飲んでいたがどこか緊張していた


「で、どうしたんだ?

遊びに来たとか?」

「いえ…その…」

『?』


その場にいた全員がガルシオンの言葉を待っていた


「……私の家に来てくれませんか?」

「はい?」


…どうやら俺の休みは終了したみたいですね、はい


桜は余りにも多忙でそんな事を思っていた

読んでいただきありがとうございました!!

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