第71話≡驚きの連続
今回は聖が主体の話です
side:桜
「お前あれは勝ったって言わないだろ…」
「酷い試合をみた」
皆が朔をなんとも言えない顔で見つめる
「勝ちは勝ちだろ!!」
「いやさ、製産職らしいっちゃらしいけど…
相手のミスで勝つってどういう事だよ」
「結果的に勝ったんだからいいだろ。こっちは幸先のいいスタートをきったんだ」
いや、あれはな…
「まあ、いいや。
次は聖だっけ?」
「おう。ちゃんとした戦いってのを見せてやるよ」
「俺のだって試合だったぞ」
あんなgdgdとした試合を試合と認めてしまっていいのか?
「桜、俺の試合っていつ開始だ?」
「えーと、マスターが両者の準備ができ次第なんて言ってたな」
「わかった。んじゃ行ってくる」
桜達は適当に見送った
sideout:桜
side:聖
さて、やっとこの武器が試せるんだな
「ご主人様。はい」
「おう、ありがとうジャイアント」
聖は影から武器を取り出した
後は待つだけだな
聖が待ってる時間ジャイアントを撫でていようと思った時相手がワープした
「あら?あなたが私しの相手なの?」
ワープしてきたのは金髪クロワッサンな女の子だった
…いかにもお嬢様って感じだな
「そうみたいだな。いい試合しようぜ」
「ふん。そこら辺の魔術師が私しといい試合?やれるものならやってみて下さる?オーホッホッ」
…こいつはぶっ殺す
聖は青筋をたてながらクロワッサンと距離をとった
「ご主人様?」
「ジャイアント、手加減はいらないからな」
「ご主人様が怖い…」
そんなことないよ。俺はいつも通りだよ?
そんな事をしていると半透明のスクリーンが目の前に現れた。
スクリーンには赤の背景にフェイク
VS
赤の背景にヘラと書かれていた
赤って事はあの縦髪クロワッサン、なかなかやるな
ヘラも男の奴隷をだして戦闘体制を整えた
3
「俺はヘラ様の奴隷。ユニコーン。よろしくだ」
2
「フェイク様の奴隷。ジャイアント」
ジャイアントはそう言うとぺこりと礼をした
1
さて、速攻しかないよな
Fight!!
聖は聞くと同時に地面にハンマーを降り下ろして地形変動を起こした。
聖から伸びる地割れは地割れを中心にV字に凹み、周りに棘がついた技がヘラを襲う
「そんな技で私しがやられるとでも?」
「…は?」
ヘラとユニコーンは何も無い空中を歩いて聖の攻撃をかわした
「まあ、そう簡単にはいかないよな」
「あら?空中に居ては手も足もでませんの?」
こいつは一体何をいっているんだ?
聖はハンマーを構えると軽くジャンプした
瞬間、聖の姿が消えた
「あら?どこに」
次の瞬間聖の姿はヘラにハンマーを当てれる距離にまで積めていた
「あ、危ないですわ!!」
ヘラは不自然に上に浮いた
パリン!!
聖は何かを殴り抜いた
っとブレーキだな
聖は壁ギリギリでハンマーを振って急停止した
「何か殴った気が……ガラス?」
聖が殴った後にはキラキラとガラスが輝いていた
「その通りですわ。
私しのアイテムは“硝子魔術”。
番外魔術のガラスを使うことができますの」
えー、番外魔術かよ…
また、面倒なものを…
「あなたは…風使いですの?」
「残念、外れ」
聖が会話をしているとユニコーンが大きな洋刀で聖に斬りかかった
まあ、これくらいならハンマーで
聖はハンマーの柄を盾変わりに構えた
「ふっ」
洋刀はハンマーの柄をすり抜けた
「は?」
聖はそのまま対処できずに斬られ10分の1を削られた
「ちっ、なんだよ今の!!」
聖はハンマーを横に振ったがユニコーンは軽やかに避けてしまった
くそ…何が起きたんだ?柄をすり抜けたぞ
「オーホッホッ!!不思議そうですわね!!」
「どうせ武器をすり抜ける武器とかだろ」
「そ、そそそんなことありませんわ…」
やっぱりか。
魔術もすり抜けるかも知れないが試すのは危険だな
「ふん。しかしあなたが不利なことにはキャ!!」
ヘラは隠れているジャイアントに狙撃され少しだけダメージを負った
「な、なんなんですの!?」
その後も数発射たれて聖のダメージまで近づいた
「行くぞ」
聖はまたハンマーを使って加速してヘラに殴りかかった
「甘いですわよ」
ヘラは聖のハンマーに殴られ砕け散った
今度はガラスを殴ったのか!?
聖はまた壁ギリギリでハンマーを振って止まった
「オーホッホッ!!わかりましたわ!!あなたのその加速はそのハンマーが原因ですわね!!」
「よくわかったな」
聖が新しく覚えた事はハンマーの風魔術を使った一時的な超加速だ。
しかし、聖がこの加速を使うとハンマーを使わないと止まることができないため万能ではない
「それさえわかってしまえばもう敵ではありませんわ!!」
「な、なんだよ…これ」
聖の目の前には何人にも分身をしたヘラがいた
「ユニコーン、あなたはフェイクの奴隷を探して倒しなさい」
「わかった」
ユニコーンは動いたようだったが聖にはヘラの姿しか見えなかった
「さて、フェイクさん?私しの“硝子の迷宮”にどう足掻いてくれますの?」
聖はハンマーを構えた
「ひとまず、これだ」
ハンマーの前に空気が固まりだした。
聖がその空気の塊をハンマーで殴ると色んな方向に散らばり全てのヘラにぶつかった
パリン!!パリン!!
ヘラは皆粉々になった
「惜しかったですわね」
「どこに居やがるんだ!!」
「ここにいますわよ」
ヘラの一人が歩いていると思ったらいつの間にかヘラに囲まれていた
「ちっ…本格的に怠くなってきたぞ」
ヘラは聖を中心にドーム型にガラスの建物を作ったが聖は気づけずにいた
「こっちですわ」
「ここか!!」
パリン!!
「どこを狙っていますの?」
「こっちか!?」
パリン!!
「こっちですわ」
聖は後ろからガラスの剣を持ったヘラに斬られた
「ぐはっ…どうすれば…」
オーホッホッ!!
…心が折れそうだ
聖はヘラに向かってハンマーを振るった
「当たりませんわよ」
ガラスを壊したことにより聖にガラスが降ってきて細かなダメージが蓄積していく
「“硝子の弾丸”」
聖は色んな方向から尖ったガラスに襲われた
「くそ!!」
聖は地形変動で土の盾をドーム型につくった
ザクザクザクッ!!
尖ったガラスは容赦なく土の盾を襲っていく。
攻撃の勢いで土ぼこりが発生して聖の姿は見えなくなった
「…まあ、これくらい攻撃すれば大丈夫でしょう」
土ぼこりが晴れるとそこに聖の姿はなく穴が空いていた
「地下に逃げましたのね…
どうすれば…」
聖は地面の中を動き回っていた
「さて、まずあいつを攻撃するには…
どうやって戦うにしても本体を捕まえないとな…」
聖はひとまず地表に出ることを優先した
「あ、ご主人様」
聖は自分の作ったジャイアント専用の地中迷路の中ジャイアントに出会った
「怪我とかは?」
「無いけど今」
他の穴からユニコーンが飛び出してきた
「とぉりゃ!!」
「ごふっ」
聖は飛び出したユニコーンを上に打ち上げた。
ユニコーンは地面に穴を開けながら地表まで飛ばされた
「あ、上降りにすればとどめさせたのに」
ユニコーンのHPは7割りほどしか減っていなかった
「あ、でも上に出れんじゃん。
ジャイアントはまたサポートお願いね」
「はい」
それだけいってジャイアントはライフルを抱えて違う穴に入って行った
ひとまず、外の様子を探るか
聖は地表付近まで上がってフィールドの様子をみた
「あれに入ってたのか…」
聖が見つけたのはさっきまで自分が入っていたドーム型の建物だった
「でも…よし、あれが使えるな」
「見つけましたわ!!」
ヘラは聖を見つけるとすぐにドーム型の建物を作って閉じ込めた
「どうせ、私しにやられる運命なのですから諦めたらどうです?」
「やられるのはあんたかもな」
するとまたヘラに囲まれた
「何を言っていますの?
私しの術を破れる秘策でも生まれましたか?」
「ぐはっ」
聖はヘラに後ろから斬りつけられ反撃したがそこにヘラは居ない
「どうかしましたの?
やはり威勢だけですわね」
ヘラは勝利を確信して高笑いなんかしている
「これでもか?」
聖はハンマーを使って空気の箱を作った
「これが俺の最大技だ!!
行くぜ“見えない衝撃”!!」
聖が箱を叩くと空間が揺れ始めた
聖の最大技はハンマーで空気を殴り、衝撃波で全面攻撃するというものだった。
これは聖もダメージを負うため何度も使おうとは思っていない
…やっぱり辛いな
ガラスの建物は崩れて見れば遠くにヘラとユニコーンは倒れていた
「な、なんなんですの?今の攻撃は…」
「衝撃波でしょうか」
ヘラは半分、ユニコーンは残り10分の1まで削ったが
聖も残りHPはユニコーンと同じで10分の1しか残っていない
「お嬢様!!来てますって!!」
ユニコーンの声をきき回避行動をとると自分がいた場所にハンマーが深々と突き刺さっていた
「くっ、ファントム」
「させないって」
聖のハンマーをガラスの盾で防いだが防ぎきれず飛ばされた
「甘いぞ!!」
ユニコーンが後ろから斬りかかり始めていた
防げば…防げないんだったな…
ガキン!!
ユニコーンの剣は数発の銃弾により弾かれて体制を大きく崩した
「な!?そんな」
「おりぁぁぁ!!」
ハンマーがユニコーンの腹に突き刺さり飛ばされユニコーンはリタイアとなった
「はぁぁぁぁ!!」
後ろを見るとガラスの剣を持ったヘラが聖に突撃してきた
「これで終わりだ」
聖は横振りでヘラを殴るとヘラは砕け散った
「読めてるんだよ!!」
聖はそのまま後ろに振り回すと後ろから斬ろうとしたヘラにハンマーが当たった
パリン!!
「な!?これも!?」
「そうですわ!!」
聖は背中を上から降ってきたヘラに斬られてHPが0になった
「どうして…上に居れば気付けるはずなのに…」
「ガラスは人を消すことだって可能と言うことですわ!!オーホッホッ!!」
光の屈折ってやつか…
そして聖はフィールドから退場させられた
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聖が風魔術を使えるのはハンマーがあるからで本来なら使えません。
桜は番外魔術、鏡の魔術を覚えた。▼




