第70話≡それはダメなやつ…
ぶっちゃけ、朔のバトル描写ほど書き辛いものはない
桜達はバトルフィールドの大きな控え室に全員ワープした
「っと、全員いますかー?」
…よし、人数確認OK
「今のが魔術なのか?」
ダンディな教員がぽつりと呟いた
「そうですね。転移の魔術になると思います」
一般の人は感動したり喜んだりしていた
まあ、一般の人が体験したらそうなるわな
「この紙があれば…あれ?」
一般人が紙を見たがそこにはもう魔方陣など書かれていなかった
「その紙は一回きりなんですよ」
「そんな…頼む!!俺に魔方陣が書かれた紙をもっとくれ!!」
本当人間って強欲だよな
「残念じゃがそれはできん要求じゃな」
「ですよね。それにこの魔方陣は魔術師が一緒じゃないと発動しませんし」
「…あなたは?」
男の一人はマスターに質問をした
「わしはこの支部の長。
皆からはマスターと呼ばれておる。
今回はこやつの強い要望での。お主らに生で魔術を見せてやるわい」
「ありがとうございます、マスター」
うちの校長は本当謙虚だな
「ではマスター金な」
「これ以上魔術の事で口を出すなら記憶を消し、帰ってもらうことになるが」
マスターがそう言うと渋い顔をしながら諦めた
「なに、支障のないレベルでのお土産も用意しとる。損はないじゃろ」
マスターの言葉でまた皆のテンションが上がった
「それでどうなっておるんじゃ?」
「えーと、ワープした。以上です」
「なにも進んどらんのか…わかった、今から試合について説明するぞ。
時間無制限。奴隷あり。5対5で先に3人倒した方のチームの勝利じゃ」
うん。いつもの試合だ
「勝ったチームにはここのシェフが腕をふるった料理が食べれるぞ。
負けたチームは残念ならが自腹で食べてもらうがの」
…正直金は要らんからな
「質問はあるか?」
一般人である黒人女性が手をあげる
「私達はどこで見ていれば?」
「わしらと試合が見れるスペースがあるからそこで見るのじゃ。
他に質問は?」
今度こそ全員黙った
「では岩手チームはあっち。海外チームそっち。
一般人はわしについてくるのじゃ」
「頑張って下さいね。
応援しています」
校長は皆を激励してからマスターについていった
「さて、久々の試合だが…ここはじゃんけんだろ」
「は?お前最後って」
「なんでまたシオンと再戦しないといけないんだよ。
しかも魔術の縛りはそのままだぞ?勝てねーって」
皆が桜を白い目で見始めた
「うるさい。ここは平等にじゃんけんだ」
「はぁ…わかった。じゃんけんな」
「こういうのって言い出しっぺが負けるんだよな」
じゃんけんの結果
1.朔。2.聖。3.柚汰。4.萩。5.桜。
となった
「お前本当についてないな」
「くそ…」
結局シオンと再戦するのかよ…
そんな事をしていると海外チームは大きな控え室にはおらず行動したようだ
「俺たちも行くか」
桜達はいつもの控え室に入った
『そっちもう場内に入った?
by桜』
『今、奥に入って行ったところです。
byシオン』
「朔、海外組はもう入るってよ」
「了解。んじゃいってくる」
『逝ってらー』
さて、俺は傍観に徹しますか
sideout:桜
side:朔
はぁ…初戦からとかマジでついてない
「君が僕の相手だね。いい勝負にしよう」
「ああ。いきなりで緊張するがお願いしますよ」
朔は茶色の強い髪をした青年と握手をかわして自分のところに戻った
「さて、夜雀。そろそろ俺たちも戦えるってところを見せるぞ」
「口癖が製産職だかなっになっているご主人様として珍しいですね」
「いいから気を引き締めろ」
朔が鞭に瓶を装着していると目の前に半透明のスクリーンが出てきた
オワリン(青)VSビジギオン(青)
とかかれていた
お?同色じゃん。もしかしたらいけるかも
3
「私は朔様の奴隷夜雀でございます」
2
「俺はウァレフォル。よろしくー」
ウァレフォルはビジギオンの近くにダルそうに座っていた
1
「ほら、ウァレフォル頑張って」
「眠いしダルいー」
ウァレフォルは無理矢理ビジギオンに立たされていた
Fight!!
「まずはこれから」
朔は地面に手をついて至るところを沼化させていた
「夜雀」
「かしこまりました」
夜雀は羽を生やして沼を毒沼化させていき、あっという間に全部毒沼となった
「さて、まずはこっちに有利に」
「“空を渡る靴”」
ビジギオンの靴は違うものに変わり少し浮いていた
「ウァレフォル、下は頼んだよ」
「近くに来たら頑張る」
動こうとしないウァレフォルを放っておいてビジギオンは空を駆け上がり洋刀を構えた急降下した
「せい!!」
ガキン!!
「ご主人様には傷をつけさせない」
前に出た夜雀が盾で防ぎきった
「水の壁」
朔は水で壁をつくってそこに鞭を垂らした。
すると水は一瞬で紫色へと変貌した
「毒の弾丸!!」
朔は座っているウァレフォルと飛んでいるビジギオンに毒の弾を飛ばした
むろん、ビジギオンにはかすりもしなかった
まあ、わかってたよ。どうせ当たんないとは思ってたから。けど本命はどうだ?
ウァレフォルは腕を前に伸ばすと毒の弾は一瞬で気化した
「ウァレフォルのアイテムは一定範囲内の攻撃の水分を全て気化させる能力なのさ」
…俺には相性よくね
「げほっごほっ…なにこれ不味い」
どうやら気化した毒を吸い込んだようだ
「しまった。毒ガスに変えただけになるか!?
ウァレフォル避けるんだ」
「了解ー」
…もしかしなくてもこいつは馬鹿なのか?
朔はもう一度毒の弾丸をウァレフォルに射った
「よし、これで…え?」
ウァレフォルは一瞬立ち上がったかと思うと違う場所に座っていた
「ふぁ…疲れる」
「ご主人様。あの奴隷。スピードが」
夜雀が言い終わる前に空からビジギオンが飛来し夜雀は防御に回った。
朔はその後ろから鞭を振るいビジギオンに少しだけダメージを与えた
「くっ、やっぱりまだ無理なのかな」
朔は上に向かって毒の弾丸を乱れうちした
「おわっ!?」
毒の弾丸はビジギオンの体にいくつか当り大ダメージを与えた
「よし、このままいけば」
「ぐはっ」
隣をみると夜雀が全身から血を吹き出して倒れていた
「は?何が」
「あの奴隷です。速いですね」
マジでか…音すらなかったぞ…
見るとウァレフォルはさっきまで座っていたところから移動していた
「ちっ、ならこれで!!」
朔はウァレフォルが座っているところを泥にしようとするが一瞬で気化されてしまった
「ひとまずこれを飲んどけ」
「ありがとうございます」
夜雀は朔からポーションをもらって飲むと怪我か少し治っていた
「ポーションなんてずるいじゃないか!!」
「自家製だからありだろ!!」
ビジギオンは朔の言い分に納得してしまった
「君は製産職の人間か」
「そうだよ。だけど」
朔は自分の回りから水を溢れさせた
「毒専門だ」
夜雀がそれに触り毒にするとウァレフォルに向かって流した
「毒の川」
後はこれを気化してくれれば
「遅いよ」
「え?」
朔はいきなり耳元で聞こえたため反応ができなかった
「ぐふっ」
朔は体中から血を流して倒れた
「ポーションがあれば…ない」
カランカラン
「ごめんね。僕って手癖がわるいんだ」
見ると朔が持っていたポーションは全て回収されてしまっていたPBR>そして、ウァレフォルの攻撃で朔のHPは6分の1まで減らされていた
「主、ポーション」
「よくやった!!」
ウァレフォルは濃い緑色のポーションをビジギオンに手渡した
あ、あれはダメなやつ
ビジギオンはそのポーションを一気のみしてしまった
「おお、これはすごぶっ!!」
ビジギオンのHPはマッハでMAXまでいき一瞬で0になった
「…騙された」
いやー、あれを飲んでくれるとは思わなかった
YouWin!!
岩手対海外の対決はぱっとしない終わりかたで岩手がいいスタートをきった
読んでいただきありがとうございました!!
誤字脱字がありましたら報告お願いします!!
感想くれたら喜びます!!
イメージもわかずgdgdになりそうだったので短くしました。
うーん。朔のバトルは辛いな…




