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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
狙われたアイボリー
62/115

第59話≡…なんでいるんだよ

今、携帯版に移植します。

1日1話を目指します



「修学旅行か…

しかも海外と来たか」

「そうですよぉ。カナダか韓国らしいですぅ」


桜たちはプリントを見ながらそんな事を言っていた。

桜はすぐに机につっぷした


「ねぇねぇ、シオンちゃんはどっちにするの?」

「まだ、決まってないんですよぉ」


ガルシオンはチラチラと桜を見た


「桜、お前はどっちに行くんだ?」

「韓国。その方が楽そうだ」

「私も韓国ですね」


あれ?シオン今わかんないみたいなこと…ま、いっか


ガルシオンが韓国組だとわかると皆韓国の話題で話始めた


「第一陣、どっちにするんだー」


黒板には韓国とカナダと書かれそれぞれ出席番号を書いたがほとんどは韓国になった


「…はぁ、ガルシオン。お前はカナダだ」

「なぜです?私だって韓国を満喫したいです」

「その1、お前を狙って男共は皆韓国を選ぶ。バランスがおかしくなる。

その2。お前絶対に夜にちょっかいを出すだろ」


先生はニヤリと笑いながら言う


「……そん」

「はい、決定。お前はカナダだ」

「そんなぁ。桜さんからも何か言ってくださいよ」


桜は机から顔だけ上げた


「お土産物、期待してる」

「はい、任せてください。

桜さんもお願いしますよ」


先生はその光景を見て楽しそうに笑っていた


「シオンちゃんがカナダなら…」「俺も…」


こうしてガルシオンに釣られた猿達のおかけで丁度半分くらいに別れた


「よし、後は両親と相談をして決めろ。以上LHR終了」


桜はゆっくりと帰り支度を始めた


「ふふふ、楽しみです」

「そうか?俺は…眠い」

「でしたら…その…一緒にお昼寝でも」

「この前、それで痛い目見た」


この前、家で桜が寝ているとガルシオンが隣で寝てしまった。

その結果、桜は朱音からボディーブローを決められて悶えた事があった


「こ、今度は私の家で」

「遠い。帰るぞ」

「遠いって。歩いて2、3分じゃないですかぁ」


ガルシオンはちゃっかり桜と手を繋いで帰る事で幸せを感じているのであった





「へー、韓国ですか」

「そう、韓国。だから一週間は空けるかも」

「えー、そんなの嫌だよー」

「そうじゃ、わらわも行きたいぞ」


って言われてもな…


その時、何やら考え事をしていた水奈がふと顔を上げた


「二人とも、クー君に迷惑をかけてはいけません。

ところでクー君。何かあるとあれなんで韓国ツアーの詳細等はないんですか?」


詳細…

あー、俺は先生に決定って言ってたから貰ってたな


「ちょっと待ってて」


桜はバックをあさりに二階に向かった。

その時3人が集まっていたのは気づけなかった


「はい、これがそうらしい」

「ありがとうございます」


それから皆は変に文句を言うわけでもなくいつも通りに桜に接していた





「で、なんでこんなことに?」


桜が次の日、目覚めるとロープでグルグル巻きにされており隣にはガルシオンが桜を抱き枕変わりにして寝ていた


「シオン…起、き、ろ!!」


桜はヘットバットを決めようとウネウネと動いた


プヨン♪


「んっあ……桜さん?」

「………」


桜の健闘虚しくヘットバットはガルシオンの胸に決まってしまった


やべぇ…冷や汗がやべぇ…


「ふふふ、おはようございます。桜はん」

「………」


桜は寝てるふりを続けた


「ふふふ…あー…む」


ゾクゾクゾク…


ガルシオンは桜の耳を甘噛みして楽しんでるようだ


悪寒が凄かった…なにこれ…


そんな桜の事を知るよしもないガルシオンは耳の中に舌まで入れてきた


※▲◇△&#◆£!?


桜はパニックになりながらも目は瞑っていた


「もう、桜さんは本当に可愛いですぅ」


ぎゅぅぅ…


息が…死ぬ!!俺死んじゃう!!


桜はガルシオンの豊満な胸に鼻や口を塞がれていたため呼吸がまともにできなくなっていた


…あ、そうだまじゅ


バタン!!


「お兄ちゃん、おは…よ…」

「あ、朱音さん。おはようございます」


朱音の挨拶に答えたのは桜ではなくガルシオンだった


「…朱音ちゃんキィィィクッ!!」


朱音は容赦なく持ち前の運動能力をフルに使って飛び蹴りをガルシオンに決めようとした


「あまいです」


ガルシオンは転がってベットから降りてそれを回避した


「あ」

「っはぁ!?やっと息がブルファ!?」


そして、ガルシオンが居なくなった事により朱音の蹴りは桜の腹にダイレクトに当たった


「修業が足りません」

「むー…お兄ちゃんの敵はちゃんととるからね」


そして、朱音は下に逃げたガルシオンを追って部屋から出た


ピクピク…


桜はロープで縛られているため動くことも出来ずにうつ伏せになってピクピクしていた


スッ…パスッ


「大丈夫でございますか?」

「……居たなら止めるのも優しさだと思うぞ、ケルピー」


部屋の隅で気配を消していたケルピーが桜のロープを切ってくれた


「いてて…朝からなんなんだよ」

「災難でございましたね」


桜はケルピーを睨んだ


「鍵をかけた家に入れないと思うんだが」

「ピッキングは紳士として覚えてて当然でございます」


ケルピーはピッキングツールをわざと今手入れをしてしまった


「…寝ている相手を縛るのは難しいと思うぞ?」

「起こさないよう縛るのはそれなりに技能が必要でございますから」


………


「お前が全ての元凶じゃねーか!!」

「私しはただお嬢様の願いを叶えただけでございます」


桜はケルピーに枕を投げたが受け止められ桜の顔に返された


「おうふ」

「お嬢様が寒いです。

とおっしゃられましたので

でしたら桜様のベットに潜りこまれては?

と提案しただけに過ぎません」


ピキッ


「…ケルピー、言いたいことはそれだけか?」

「さ、桜様。私しはただお嬢様のためを思い」

「問答無用じゃぼげー!!」


ビリビリビリ…!!


桜の家は本日も賑やかになっている




賑やかな朝を迎えてから数日後


「そんじゃ、行ってくる」


桜は荷物を持って玄関にいた


「お手伝いいたしましょうか?」

「いや、大丈夫だよ」


玄関では水奈だけ(・・)がお迎えをしていた


「すみませんクー君。二人ともはしゃぎすぎて疲れて寝てしまって…」

「いいって。怪我しないようにとだけ言っておいて」

「はい。言い聞かせておきます」


桜は荷物を持ち直して水奈に背中を向けた


「それじゃ、留守番は任せたよ」

「はい」


水奈は笑顔で桜に手を振った

そして桜が見えなくなると行動を開始した


「さて、二人を待たせるわけにはいきませんね」


水奈は自身に水になる魔術をかけて桜を追い、桜の影に触れた


「…できた?」

「ぬかりはありません」

「くふふ…兄上はどのような顔をするんじゃろうな」

「ふふふ、そうですね」


桜の影には3人の大荷物が収納されていた

しかし、桜がそんな事に気がつくことはまずない





「で、こうなるんだな」

「部屋だけじゃなくてここも一緒になるとは思わないよな」


桜が飛行機に乗ると3人がけのイスに桜、聖、萩の3人がならんでいた


「そう言えばお前の奴隷たちは?」

「ん?お留守番」

「…羨ましいな」


萩がいきなり窓の外を見始めた


「ゾンビにそれいったら

「帰ってきたら色んなものが消失してますよ?……操とか」

なんて言われたから連れてきたぞ」


あはは、ゾンビちゃんは相変わらずぶれないな


「聖は…聞くまでもないよな」

「チャイナ服を着せようかと思ってるんだが」


こいつもぶれないよな


「それより聖、帰ったらバトルしないか?」

「ほう、貧弱が俺に挑むのか?」

「ふふふ、いつまでも骨しかないと思うなよ」


…いいよな、こんな会話が出来て


「ねぇねぇ」

「はい?」


桜の通路を挟んだ隣側からおじさんが桜に話しかけた


「君達、修学旅行?」

「そうですよ。初めてなんでたのし…」


それから桜は機内で聖達と話ながらおじさん達と他愛もない話をして過ごしていた





「ついたー」

「ところで隣の人達って知り合い?」

「いや、初対面」


すると桜と同じクラスで集まりだしたので聖達とはいったん別れた


「えー、ここからバスで移動し…」


さて、ホテルだし夜にダチと遊んでバスで寝ての繰り返しかな


その時、桜の影が少し歪んだが誰も気づいていなかった


「では、皆さんバスに乗り…」


桜達はバスに乗ってホテルを目指した


「…なかなか立派なホテルやん」


ザッ…


「ん?」

「どうした?」

「いや、なんかいた気が…」


ザワザワ…


桜達が玄関に入る前に先に入った奴等がざわついていた


「たく…早くは入れよな…」

「…おい、桜」

「おん?………」


桜はとある人物を見つけて固まった


「あ、クー君。偶然(・・)ですね」

「本当だ!!こんなところで会うなんてね」

偶然(・・)って怖いのぉ」


ざわめきの中心になっていたのは朱音、水奈、神楽の3人だった


「……おい」

「クー君、部屋番号いくつですか?

後で遊びに行きます」


どうやら水奈はすでに怒られる覚悟があるようだ


「○○室だ。言いたいことはわかってるよな?」

「はい」


なぜか水奈は満面の笑みだった

桜はここで立ち話もあれだと思い部屋に向かった


「…桜、お前の部屋に「却下」夜に「ダメだ」行かせてもらえれば「断固拒否する」

ってなんで話してる間に拒否するんだよ!?」

「めんどい。俺以外にもいる。目的が女の子だろうが

はい、ダメー」


桜はさも当然の如く言いきった


「……ソンナコトナイヨ」

「なんで片言なんだよ。

あれだ、俺から行くから」

「男だけってむさいだけだろうがー!!」

「…諦めろ」


それだけいって桜は部屋に向かった


「明日、話聞かせてもらうからなー!!」


いやいや、絶対に語らねーよ


桜は部屋に行き聖、萩を待った


ガチャ


「おお、やっときたか」

「下の方で騒ぎになってたけどあれなに?」

「…直にわかるよ」


そう言うと桜は荷物の整理を始めた


ピンポーン…


「って早いなおい!?」


扉を開けるとそこには朱音達3人が立っていた


「それじゃ、入ってくれ」


「誰が…あー、だから」


3人の姿が見えると二人は納得してくれた


「で、どういうことだ?」

「はい。折角クー君が韓国にいるので私たちも旅行に来てしまいました」

「家族旅行ってやつだな」

「そこうるさい」


桜はため息をついた


「まあ、来たからしかたない。騒ぎにならない程度に楽しんでくれ」

「うーん、だからお兄ちゃんって大好き!!」

「がるふぁ!?」


朱音のタックルを食らって地面に倒れる桜


「ずるいのじゃー」

「ちょっまっゴフッ」


そこに神楽がダイブを決めて桜はピクピクし始めた


「なんかプロレスを見てる気分だな」

「羨ましいような、可愛そうなような」

「家ではいつもああなんですよ」


水奈はピクピクしていた桜を助けて立たせた


「あ」

「っと」


足を崩した水奈が桜に向かって倒れた


「大丈夫か?」

「ありがとうございます」

「…あざといな」(小声)


そう言った萩を水奈は睨んだが桜は聞こえていないためわかっていない


「ま、楽しもうじゃん」

ソファーに座って唯一くつろいでる聖はそう言った


はぁ…俺の修学旅行はどうなることやら…


こうして桜の波乱に道溢れた修学旅行が始まった

読んでいただきありがとうございます!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします!!感想くれたら喜びます!!

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